北イタリア
2010年01月18日
極上のスプマンテ、FranciacortaのワイナリーCa del bosco(カ・デル・ボスコ)
今日はミラノから車で1時間半、ロンバルディア州ブレーシャ近郊にあるカンティーナ、C'a del Bosco(カ デルボスコ)を紹介します。
(今日も奥さんが書きま〜す)
昨日ご紹介したLa Montina(ラ・モンティーナ)から結構近くにあります。
この界隈は、イタリアの誇る発泡性ワイン、Franciacorta(フランチャコルタ)を産出していることで有名です。C'a del Boscoは秀逸なFranciacortaを主に生産しています。
C'a del Boscoは、イタリアで最初にミシュラン3つ星を獲得したレストラン、Marchesi(マルケージ)のすぐそばにあります。
(残念ながら、現在は2つ星に降格されてしまっています。)
C'a del Boscoのワイナリーはかなりゴージャスでびっくりしました。広大な庭園になっていて、VIP用のヘリポートまで完備しております!
C'a del Bosco(カ・デルボスコ)
住所:via case sparse 20,Erbusco
TEL:030-776-6111
休:日曜日
オススメ度:★★★★★
●ミラノから北東に車で1時間半、ロンバルディア州ブレーシャ近郊にある極上のスプマンテ、Franciacorta(フランチャコルタ)のカンティーナ。ハイテクを使ったこだわりのカンティーナ!コルクの密度にもこだわります!
これが目印のゴールドの丸い形をした入口の門です。(写真左)
ここから建物まではまだだいぶ先なので車に乗ったまま、内部に入っていきます。
カンティーナの名前の通り(C'a del Bosco = 森の中にある家)、森を思わせる緑の中を車でしばらく走ります。両サイドはきれいに植えられたぶどう畑が一面に広がっています。
車でしばらく走ったところで、ようやく建物が見えてきました
広大な敷地の中にところどころ美術品などが置かれていて、箱根の森、彫刻美術館を思わせるようなたたずまいです
建物の入り口にも巨大なオブジェがあります。(写真右)芸術的ですねえ。
美しいFrancescaさんの案内で見学開始
まずは外から案内してくれました。なんと、C'a del Bosco専用ヘリポートまでありました。VIPがこれで来られることもあるそうです。
丁寧に手入れされたぶどう畑。この日は2009年9月中旬。写真では分かりにくいかもしれませんが、収穫された直後のもの。2009年は暑かったので収穫が少々早く、8月末から行っているそうです。
ぶどう品種によっては今から収穫されるので、実がたわわになっているものもありました。
こちらは収穫したばかりのぶどうをストックしておく巨大冷蔵庫。上部から冷気が下りて循環し、ぶどうを新鮮なまま保たれるようになっています。
収穫は一気に行われるため、圧搾にかけられるまでの間、ここで待たされることになります
いよいよ工場内部です。ガラス張りの近代的な施設の中には、最新の技術がもたらされた機械が装備されています。
何とここにもオブジェが(写真右)
巨大なサイが天井からつるされています。オーナーの趣味なんだそう。
さらに中に入っていきましょう。
発酵させるタンクがたくさんです!
これらは1つ50,000L貯蔵できる一次発酵用のタンクです。 こんなに巨大なタンクを見るのは初めて
これらはリモコン一つで自動に入れ替えられ上下して(写真右上下)、交代で内部がかき混ぜられるようになっています。超近代的ですね
動画でも見てみましょう!
今まで10か所以上はカンティーナ、ワイナリーを見てきましたが、このようなタンクが上下するシステムは初めて見ました。すごいです!
このように上下して撹拌し、温度が上がりすぎないようにしてます。
この様な通路を通って、次はセラーへ。
赤ワイン様にオーク樽詰めされたものがストックされています。樽のいい香りがします〜
動画でもご覧ください。
こちらは瓶内で熟成させるために、瓶詰めされたFranciacortaがきれいに並べられ、静かに寝かされています。
澱(おり)抜きの説明もしてくれました。一日に45度ずつ回転させ、さらに瓶の置き方も横からだんだんと縦になるように角度を変え、2ヶ月間かけておりを瓶の口に集めます。最後は先端を急速冷凍し、裁断しておりを完全に取り除きます。
Franciacortaはシャンパンと同じ作り方の発泡性ワインで(Method Classicoとも呼ばれます)、瓶内で二次発酵をさせるのが特徴です。またよりクリアなものを作るために、おり抜きも人の手によって行われます。
実に手間暇かけられて丁寧につくられるんですね
Proseccoなど、他の発泡性ワインにくらべて価格が高いのも、こうした理由からなんです。
こちらはコルク詰めの現場。
実はここのコルク、非常にこだわりがあって、コルクをよく見ると2層になっているんです。コルクの木の外側と内側を使い分けて、より固い外側の部分をコルク上部に、柔らかい内側の部分を下部に使用して柔軟性をもたせ、張り合わせ手作られているんです。
さらに、製作されたコルクは一つ一つX線検査でチェックされ、規格外のものは振り落とされるシステムになっているそう。コルクにX線を当ててチェックしている様子も見せてくれました。内部の密度がわかるので、スカスカのものはダメ、規格外ということで外されます。規格外のコルクは長年の熟成に耐えられませんからね。
う〜ん、すごいこだわりよう・・・
シャンパーニュの有名な生産者もいくつか訪問しましたが、コルクにそこまでこだわっているというのは初耳でした。
こちらはラベル貼りなどの工程。
真っ赤な通路を通って再び外部へ。この通路、なぜ赤いのかと聞いてみたところ、赤は情熱の色で、スタッフのやる気が起こる色!だからだそう。ユニークな発想ですね
いよいよお楽しみの試飲です
試飲ルームは広々として、ゴージャスな内装。窓の外には、一面のぶどう畑が見渡せます。とっても雰囲気のよい中での試飲。一気に気分が高まります
試飲はもちろん、C'a del Boscoの看板ワイン、Franciacortaです。
また、「ヌーヴェル・キュイジーヌ」の提唱者、フランス人シェフ、ポール・ボキューズ(Paul Bocuse)の誕生祝いをたくさんの有名レストランのシェフたちが集まって、ここで料理を作ってお祝いをしたことがあるそう。
代官山にあるミシュラン1つ星レストラン、「メゾン・ポール・ボキューズ」は彼と平松氏による店です。
5人で1本開けてくれました。
ツアーガイド、試飲も合わせて全て無料!
電話予約時には試飲料をとりますよ、と言われていたので無料にはびっくり!もちろんみんなで何本も買いましたけどね。
最後に、建物の入り口奥の購買コーナーでお買い物をして終了です。
糖分を一切添加していないDosage Zero(ドサージュゼロ)、特に優秀な収穫年のぶどうを限定して作られたMillegimato(ミレジマート)など、様々な種類のFranciacortaがありました。
また美しい緑の中を通って帰路につきました。
まだ収穫前のぶどうがありました!
あまりにも美しく、はちきれんばかりに立派になっています!
動画でもご覧ください。
出口(入口)には開館時間などが書いてあります。訪問は完全予約制です
すばらしい設備を備えた近代的なカンティーナを見学できて感動!!緑に囲まれた雰囲気も◎です。
土曜日も開いていますので、ミラノから少し足を延ばして、ぜひ訪れてみてください
おススメです!!
2010年01月15日
教皇パウロ6世所有跡地のワイナリーLa montina(ラ・モンティーナ)
今日はロンバルディア州を代表する発泡性ワイン、フランチャコルタのカンティーナをご紹介します。
(今日はまたまた、奥さんが執筆しま〜す)
ここは、去年末にお伝えした9月のピエモンテのカンティーナ巡りの翌日にN夫妻と訪れました。
実はミラノから近いワイン生産地でありながら、ミラノ在住中には一度も行ったことがなかったのです。
フランチャコルタの畑は、ブレーシャ近郊に広がっています。
車で約1時間でカンティーナ、La Montina(ラ・モンティーナ)に到着
ここはSpmante(スプマンテ)、つまりスパークリングワインですよ!
このあたり一帯のワイナリーはフランチャコルタといって、スパークリングワインです。
La Montina(ラ・モンティーナ)
住所:via Baiana 17, 25040 Monticelli Brusati
TEL:0290-792-0173
休:日曜日
オススメ度:★★★★
●ブレーシャ近郊にあるFranciacorta(フランチャコルタ)のカンティーナ。教皇パウロ6世所有跡地で質の高い発泡性ワインのスプマンテを造り出します。
La Montinaという名前は、教皇パウロ6世の祖先で、4世紀には畑の所有者であったベネデット・モンティーに由来しています。
スタンダードなBrut(辛口)の他、Demi-Sec(やや甘口)、ヴィンテージ、Saten(シャルドネ100%で作られるもの)、Dosage Zero(砂糖を一切加えないで作られるもの)など、いろいろな種類のフランチャコルタが作られています。
試飲にはサラミや生ハムも用意してくれていました。
これも美味しかったなぁ・・
お土産の買い物は訪問の最後に
裏に回るとかなり広いキッチンが!ここでは結婚式もよくおこなわれるそうです。イタリア人はこういう郊外で結婚式を挙げ、料理を食べ、夜中まで飲んだり歌ったり踊ったりするのが普通です。いいですねえ
広いホールのような場所で、フランチャコルタの作り方などをまとめた10分ほどのビデオを見せてもらいました。
フランチャコルタはフランスのシャンパンと同様のぶどう品種、製法で作られます。
ぶどう品種にはシャルドネ、ピノネロ、ピノビアンコ (シャンパンではピノムニエ)をブレンドして使われます。
また、瓶内二次発酵を行うことや、最低2年間の熟成期間を持たせることも義務付けられています。
手間暇をかけて作られるので、非常に質の高い発泡性ワインが生まれるわけです。
ビデオ鑑賞の後は、作業所を見学させてもらいました。
右の写真の装置は、瓶口に集めたおりを瞬間凍結させて、切り取るものです。
昔の圧搾機も飾ってありました。もちろん今は使ってません。
オーク樽がたくさんありますが、これは赤ワイン用のものですね
たくさんの瓶が立てかけられていますが(写真左下)、これはワイン中のおりを瓶口に集めているところです。
手作業で少しずつ角度を変え、だんだんとおりを集めて行くわけです。
何と、オーナー登場!!
偶然にいらしたわけですが、素敵なパフォーマンスをしてくれました。
フランチャコルタの瓶内は5気圧もの気圧がかかっており、それがどのくらいのものかというのを見せてくれました。栓を開けた瓶の横を小型の木槌で軽くたたくと・・・
フランチャコルタが噴水のように1.5mくらい上空に吹き出しました
(残念ながら、その瞬間の写真は逃しました・・・)
それにしても、も・もったいない・・・
なんとも太っ腹なオーナー
決定的瞬間を動画でもご覧ください。
こちらはいろいろなイベントを行うホールだそう。
ちょうどこの日は結婚式が予定されているとあって、たくさんのグラスやチョコレートでできた飾り物などが準備されてありました。
この日は午後から結婚式があるそうで、準備をしていましたよ!すごい!チョコレートの彫刻ですよ!!感動的っす。
フランチャコルタ、イタリアの発泡性ワイン、Spmante(スプマンテ)も世界に通用する非常に質の高い、美味しいワインです
残念ながら、日本では圧倒的にシャンパンが有名で人気がありますね。しか〜し、スプマンテも決して負けていませんよ!!!
その美味しさ・ワイン名を、もっと広めていきたいですね
ミラノから車で1時間で着きますので暖かくなったら是非行ってみてください。電話予約は必須ですのでお忘れなく!!
2008年02月07日
イセオ湖周辺の街、Breno(ブレーノ)
昨日紹介したイセオ湖の周辺にキレイな街を見つけました。
ガイドブックには載っていない街、Breno(ブレーノ)です。
Centro(チェントロ)近くの観光案内所に寄り、地図をゲット!
早速街中を歩いてみることにしました。
アントニオ教会です。ちょっと変わった形の教会ですね。レンガ作りの棟もキレイです。
Brenoは湖のほとり、山の近くにあるので、ミラノの町並みとはまるで異なる雰囲気でした。
スイスにも近いので、スイスのレンガ作りっぽい家が多かったですね。
これが中心にあるDuomoですね。新しい建物ですね。もっと古い感じの方がいいかな。
中は結構デカイ!
絵画もたくさんありますね。
ドォーモの扉から見た町並み。やっぱりイタリアっぽくないですね。でもキレイな町並みです。
ドォーモには結構高い塔がありました。中には入れず。
これはVilla Gheza(ヴィッラ・ゲーザ)というイスラム建築の建物です。
中には入れなかったので残念。独特な雰囲気ですよね。キレイな建物でした。
次はBrenoの名所のCastello(カステッロ=城)です。
この細い山道を登っていくと古城があります。山城といった感じでしょうか。
昔は山城を攻め落とすのは困難で、城側が有利でした。鉄砲、大砲の伝来と共に山城の利点はなくなりましたが。
奥さんは山登り等は好きではないのでカフェで休憩。だいたい山、丘、塔などは一人で登ります。
丘の上までやってきました。緑に囲まれたキレイな城跡ですね。
城壁の中に入ると、椅子やテーブルが並べられていてレストランになっていました。夜はライトアップして雰囲気のよいレストランになるのでしょう。
城壁からBrenoの街を眺めるとこんな感じです。屋根が赤褐色で統一されていてキレイですね。
イタリアの各町ではだいたいどこでもこのように家の壁や屋根の色を統一しているのでとてもキレイです。
イタリア人たちは、こういうところには非常に努力、苦労をしてきれいな街作りをしています。日本はこのように統一している所はかなり少なく、個人次第なので色や高さなどの統一感はまるでないですよね。こういうところはイタリア人は素晴らしいなあと感じます。
市役所の前、Piazza Mercato(ピアッツァ・メルカート)です。キレイな広場になっていました。
たまたま通りかかったBreno(ブレーノ)の街は素朴でキレイでいい街でした。
いよいよ明日はこのBrenoの近くにある世界遺産、「ヴァルカモニカの岩絵群」を紹介しますよ!
2008年02月06日
ベルガモ近郊の小さな湖、イセオ湖(Lago Iseo)
今日から3日間は、ミラノ近郊のイセオ湖(Lago di Isola)周辺の特集です!
写真のようにミラノから北東に40kmほど行ったところにこの「イセオ湖」はあります。
同僚達にイセオ湖のことを聞くと、小さいしあまりキレイではないので行かない方がよい、とのこと。確かに北イタリアには世界的にも有名な、コモ湖、ガルーダ湖、マッジョーレ湖などがあり、それに比べるとイセオ湖などかなり小さくて、知らない人もいるくらいです。
ただ、このイセオ湖の北東にイタリア世界遺産「ヴァルカモニカの岩絵群〜Rock Drawings in Valcamonica」があり、その途中にイセオ湖があるので寄ってみました。去年の8月のことなのでだいぶ報告が遅れましたね。
ここはイセオ湖の東側の真ん中あたり。正面に見える山のようなのは、実は湖に浮かぶ島です。上のMapの写真で湖の真ん中に島があるのが分かると思います。ちょうどその島が見えています(写真左)。
汚いといわれてきたのですがかなりキレイ!写真をクリックすると分かりますが、底まで透き通っていますよ!でもガルーダ湖やマッジョーレ湖はもっともっとキレイなので、イタリア人にとってはイセオ湖はあまりキレイではないのでしょう。日本では汚い湖ばかりなので、イセオ湖でも十分過ぎるほどキレイな湖だと思いました。
さらにかなり小さい島を発見。よく見ると祠(ほこら)のようなものがありますね。人は住んでなさそうです。
さらにもっと大きな教会を発見!歴史を感じる古い教会ですね。階段の下のほうにキラキラと輝く絵がありました。
おお、かなりキレイなモザイク画ですね。素晴らしい。
教会の上から湖を眺めるとこんな感じ。イセオ湖、キレイで素晴らしいと思いますがどうでしょうか?
バス停のようなものが見えますが、あれは遊覧船の発着所です。今回は乗りませんでしたが、遊覧船もあってちゃんと観光地化されています。ただ、確かに他の有名どころの湖ほどは見所があるわけではなさそうでしたが。。。でも日本にイセオ湖があったら、夏には相当混雑するはずですよ。
さらに言うと、ここはイセオ湖の中心ではなく、イセオこの中心(Centro)はもっと南にあります。きっとCentroはもっとキレイで素晴らしいでしょう。
ミラノからも近いですし、コモ湖やその他の湖ほど混まないので良かったら今年の夏に行ってみてはどうでしょうか?近くの世界遺産、「ヴァルカモニカの岩絵群」も結構お勧めですよ(明後日掲載予定)。
2007年12月29日
芸術と美食の街、パルマ(Parma)、その1
今年最後の観光、芸術と美食の街Parma(パルマ)に行ってきました。
パルマはミラノから南東に150kmほど行った所にあり、電車で1時間半くらいです。
朝9時、パルマ駅に到着。うーん、かなり寒い!
駅前にある、Vittorio Bottego(ヴィットリオ・ボッテゴ)のモニュメントです。何を表しているのかなあ。
駅から広場の方に歩いていくと、土曜の朝市をやっていましたたくさんの屋台が出ていました。
なんか日本の年の暮れの雰囲気でいいですね。上野のアメ横か、武蔵小山の商店街か、と言う感じ・・・・やっぱ違うかな。だみ声のおっさんはいないっす。
Piazza della Pace(ピアッツァ・デッラ・パーチェ)、平和広場です。ここにはパルマの象徴、ピロッタ宮殿があります。
ピロッタ宮殿内には国立美術館、国立考古学博物館、ファルネーゼ劇場、ポドーニ美術館と芸術の宝庫です!
入場料は2ユーロと安いので内容はたいしたこと無いと思ってましたが、意外と充実した博物館でした。
うわーーーー、これ全部エジプトで見たやつだ。イタリアもエジプトから結構持ち出してきているんですね。。。。イギリス、フランスもたくさん持ち出してますが。。。。帝国主義ですな。
次はファルネーゼ劇場です。豪華な入り口ですねえ。
デカイ!バカデカイ劇場です。しかも木造なんて珍しいですね。
国立考古学博物館は写真撮影禁止!後で絵葉書を買いました。これがいちばん有名なパルミジャーノ作「トルコの女奴隷」です。絵の大きさはそれほど大きくなく、コピー用紙で言うとA2サイズくらいでしょうか。観光案内所でもらったパルマのパンフレットにも彼女の顔があります。パルマのシンボルなんですね。
次に行った、ポドーニ美術館を知っている人はほとんど居ません。なぜなら、普通の図書館の事務所の奥にある、秘密の美術館だからです。
図書館にまず入り、入り口で「ポドーニ美術館」に行きたいと言うと、少し待つように言われます。そして上階にあるオフィスから係りの方が降りてきてくれました。隠れ扉のようなのを開けるとそこには小さなエレベーターが!上に上っていくとまずオフィスがあります。そのオフィスの奥に「ポドーニ美術館」があります。
ポドーニ美術館は図書館、本の博物館です。特に興味があるものは無かったのですが、きれいな博物館でした。入場料は無料、朝9時〜12時までと3時間のみの開館。しかも誰も知らないので私以外は誰も居ませんでした。
街を散歩しましょう。
パルマには塔がたくさんありました。大小の教会の多くには塔が横にあるものが多かったです。これは教会ではありませんが記念の塔のようですね。
おおっ、警官が駐車禁止の切符をきってました。フロントガラスを見るとたくさんの車にピンク色の違反切符が!
Teatro Regio(テアトロ・レージョ)、オペラの劇場です。オペラの天才ジュゼッペ・ヴェルディはここパルマで生まれました。そして大指揮者トスカニーニの故郷。今はラ・ボエムを上演しているようですね。
ガリバルディ広場です。ここにもイタリアの英雄ガリバルディ(クリック)ですよ!
広場には大きいXマスツリーがありますよ!太陽の顔の飾りがつけてあっておもしろいですね。Xマス後ですがツリーを見ることができてよかった。
ガリバルディ広場にあるレストランでランチを食べることにしました。
パルマと言えばパルメジャーノのチーズと生ハム!
まずは生ハムを食べてみました。
これは究極の生ハムと言われる「Clatello(クラテッロ)」という豚のお尻の部分の生ハムです。これがうまい!いやあイスラム教徒じゃなくてよかった。最高に美味しい豚の生ハムでした。
私はコッツェ(ムール貝)が大好き!かなり大きなコッツェで美味しかったです。
Carlo一世のタリアテッレという名前のルッコラ、トマト、エビ、生クリームなどの平麺パスタです。でもエビ入ってなかったなあ。。。
折角パルマに来たので、ハムやチーズを買うことにしました。早速食後に肉屋に行きました。
先ほどのClatello(クラテッロ)の生ハムもありますよ!
左はClatello(クラテッロ)のサラミ、真中がClatello(クラテッロ)の生ハム、そして右側がPrmigiano Reggiano(パルミジャーノ・レッジアーノ)のチーズ。パルマ近郊のレッジョエミリアーノ地域で作られた特別なパルミジャーノチーズですよ!!この中でも左側の「Clatello(クラテッロ)のサラミ」が究極のサラミとして有名なのだそうです。このサラミだけで30ユーロと結構お高いです。
家に帰って早速サラダにして生ハムを食べました。うまかったっす!
長すぎたので更新時にエラー発生。2回に分けます。続きはその2を読んでください!
芸術と美食の街、パルマ(Parma)、その2
次はパルマの素晴らしい教会群です。
よく見るとピンク色をしています。石を重ねて作った大聖堂、素朴な感じできれいです。
2匹のライオンが正面を守っています。でもちょっとおとぼけな顔のライオンです。
夕方にもう一度来ると、なんと結婚式が始まるようでした。12月29日に結婚だなんて、、、日本だったらこんな忙しい時期に結婚式なんてやりませんがイタリアでは関係ないようですね。
では中に入ってみましょう。
入り口から奥を撮ったもの。キレイ本当に素晴らしいドォーモです。
入り口側を撮ったものです。みんなでステンドグラスの周りの絵を見ると、周りの人たちがステンドグラスを見上げるような絵になっています。
これは非常によくできた説教壇ですね。素晴らしい。
奥の方に来ました。Correggio(コッレッジョ)の聖母被昇天です。パルマはコッレッジョの都市と呼ばれるくらいコッレッジョの作品にあふれている街です。
なんかこの彫刻の前でみんな写真を撮ったり、ガイドが説明したりしていました。でもよく分からず、、、、、キリスト降下のようですが。
ドォーモ広場にはもうひとつ大きな建物があります。
洗礼堂です。こちらもピンク色の大理石を使っていてとてもキレイ。
夕方、霧が出てきたときの写真。結婚式が終わるのを待っている車もありますね。
内部は非常にきれいなアンテラーミの彫刻で飾られていて非常にキレイでした。天井が特にキレイなのですが、ここでデジカメの電池が切れて撮れず。。。。
ドォーモのすぐ後ろ側にある教会、San Giovanni Evangelista(サン・ジョヴァンニ・エヴァンゲリスタ)教会です。
てっぺんにあるドラゴンの彫刻が印象的ですね。
内部は落ち着いた感じでした。
Santa Maria della Steccata(サンタ・マリア・デッラ・ステッカータ)教会です。これもしかっりしたつくりの教会。
パルマの教会はどれも大きくて、しっかりした作りの教会ばかり。スペインのブルボン朝、ナポレオンの支配下になったこともあり、いろいろな文化が混ざったのかもしれませんね。
最後に橋を渡ってパルマっ子たちの憩いの場、Parco Ducale(パルコ・ドッカーレ)、ドッカーレ公園に行ってみました。
橋を渡るとまた素晴らしい教会が!Annunciata(アンヌンチアータ)教会です。
さらに歩いていくとドッカーレ公園の入り口がありました。
内部は広大でキレイな公園になっていました。えさを欲しがる白鳥が近寄ってきました。おにぎりを持っていたのであげると、くちばしでつまんでいきなり水につけてしまいました。おにぎりは重いのでそのまま底に沈んでしまいました。。。。もう一度あげても同じ行動をとります。おそらく、普段は軽くて乾燥したパンもらっているので、まず水に濡らして食べやすくしてから食べているため、それが癖になっているのでしょう。おにぎりは重いからそのまま水底に沈んでしまいました。でも少しは食べれたみたい。きっとこの白鳥たちはおにぎりを生まれて初めて食べたんだろうなあ。
再び橋を渡ってピロッタ広場に戻ります。夕焼けの川がきれいです。
いやあ、今日のブログは長かった。画像は80枚を超えてますよ!
この後、ミラノに戻る時の電車内で事件が起こりました。結構ショックな事件でした。それはまた別の話、ということで明日!