mare(マーレ);海
2007年08月03日
マッダレーナ諸島のクルージング
一昨日のつづきです。
マッダレーナ島からフェリーでPalau(パラウ)に戻ると、たくさんの船や、ボートが停泊してました。
近くに行ってみると・・・たくさんのクルージングツアー会社がありました。
どこも「うちのクルージングが一番いいよ!」と呼び止めてきます。
大体どこも同じで、朝10時半〜18時、ランチつきで1人30ユーロのクルージングでした。
定期便の船では行くことの出来ない無人島やその他ビーチを回ってくれるので面白そう!2日後にどこかのクルージングに参加することにしました。
行くところは大体同じなのですが、いろいろと調べてみると、各社微妙に違う。あるところは、おいしいランチをうりにしていて、トロのサラダや海鮮スパゲッティ!別のところはたくさんの島巡りをうりにしていたりなど。
いろいろ考慮した結果、魚がたくさんいる「タヒチ」というビーチにも行くという理由でここにしました。
NAVE STELLA MARINA -->SEA STAR
Tel : 0789-738-418
Cell :347-434-5702
休;なし
1人35ユーロ
船に「SEA STAR」と書いてあります。この船は他の会社の船よりも大きいのが特徴。大きい船なのでスピードが出るためそれだけ多くの見所を回ることが出来ます。
10時半出航です!犬を連れてきている人もいました。みんな楽しそう。
マッダレーナ諸島には無人島も含まれていて、まずSPARGI(スパルジ)島に向かいました。
いやあ最高にキレイ!
所々に面白い形をした岩があります。船長さんがいろいろと説明しながら進みます。
これは「魔女の岩」。よくみると大きな鼻をした魔女に見えると思います。
この魔女の岩があるところがSPARGI島です。
他の会社の船もまずここに来るようです。1時間半ここに停泊しました。
波も殆どなく、透明度はかなり高い!プールみたいです。
でも魚もちゃんといます。白い魚が多かったですね。
この島はかなりゴツゴツした岩が多かった。マッダレーナ諸島はこのような赤茶色の岩で出来てます。
船内では料理を作っていました。お待ちかねのランチです。しかし・・・トマトのペンネ、それだけ。あまり美味しくなかった。。。このクルージングは食事に力を入れていないので仕方ないですね。
次は同じく無人島のBUDELLI(ブデッリ)島を通りながらSANTA MARIA(サンタ・マリア)島に向かいます。
おお!船が空を飛んでいる!!いや、よく見ると違います(もちろん)。
水が透明なので船の陰が海底の砂浜に写っています。まるで船が宙に浮いているかのようです。
みんなカメラをパシャパシャ。半分くらいの人は海に入っていなかったなあ、もったいない。
BUDELLI島とSnata Maria島の中間辺りで停泊。船から直接海に飛び込み泳ぎました。
Santa Maria島に到着。ここでも1時間程度停泊です。ここも無人島でキレイでした。海の後ろは山になっていて、頂上には灯台がありました。灯台までハイキングに出かける人もいましたが私はひたすら泳いでました。
普通のクルージングではこれで終わり、Palauに戻ります。でもこのクルージングはSanta Maria島から大きく東に回ってMaddalena島の東側にある入り江、通称タヒチに向かいます。
Santa Maria島を離れ約1時間後、ようやくタヒチに到着です。
最初はえっ、ここが???普通の海じゃんと思っていました。
船から船員たちがパンをまいていきます。すると、まるで餌付けされているかのようにたくさんの魚が集まってきました。船から海に飛び込むとすごい世界が待ってました。
別にダイビングをしてもぐったわけではないですよ。普通に水面を泳いでいるだけなのですが、顔を水につけるとものすごいたくさんの魚たちが自分の周りを囲んでいるのです!!!
まるで水族館の中で泳いでいるようです。ここは水深20mと深いので、水色ではなく紺碧色の海水。でもその紺色が大変キレイでした。
私は自分の手にパンを握りしめて海に飛び込みました。すると魚たちはそのパンをつついてきます。びっくり!いやあ感動しました。サルデーニャではたくさんのキレイなビーチにいきましたが、このタヒチが私にとってベストでした。
海底まで光が差し込んでいます。幻想的ですね。
タヒチでは、船から直接海に入りました。また水深も深いので半分以上の人は船から見てるだけ。。。よって、わずか20分くらいしかいませんでした。もっと居たかったのですが仕方ありません。
このあと、Palauに戻って終了。大満足のクルージングでした。是非どうぞ!
2007年08月01日
マッダレーナ諸島(La Maddalena)
今日はサルデーニャの北東端の沖に浮かぶ島、マッダレーナ諸島を紹介します。
地図の赤い四角い枠辺りにあるのがマッダレーナ諸島です。サルデーニャ最北端の東側に浮かぶ、大小10くらいの島からなる群島で、国立公園にも指定されています。
私は車で対岸の町、Palau(パラウ)まで行き、そこからフェリーに乗って諸島の中心のマッダレーナ島に行きました。
パラウからは30分ごとにフェリーがでているので大変便利!日曜日でも減便にならないのでびっくり!車一台、大人二人で往復40ユーロ。前日までに切符を買えば25%オフになるそうですよ。
船が出発してわずか20分で対岸の島、マッダレーナ島に着きます。
船着場、港でもこんなに水がきれい。底が見えるし、魚もいっぱい。素晴らしい
マッダレーナ島の港につくとたくさんのクルーザーが!
でもよく見ると・・・海軍の船が!
実はここマッダレーナ島には海軍の施設が多数あるのです。車で走っていると進入禁止の施設がいっぱい。しかも米軍の潜水艦などもあってさらにびっくり!沖縄と同様、米軍が駐留しているようです。
街中を歩いてみました。オシャレなバーなどもあってかなり発展してます。それもそのはずで、マッダレーナ島はお金持ちの長期滞在者が多いのです。イタリアの首相や大統領などもここに別荘をもっています。
これがマッダレーナ島のドォーモ。清潔感があってキレイですね。
簡素なドォーモだと思って中に入ってみるとびっくり!壁面の絵画はモザイク画で、かなり精巧でとてもキレイでした
マッダレーナ島の広さは35平方kmで大島の3分の1くらい。起伏に富んだ地形で、高いところでは標高200mくらいになります。
パノラミコ!向こう側には別の島も見えて大変素晴らしい景色です。下に見える赤い屋根はマッダレーナの中心部。別荘もたくさんあるのでしょうね。
キレイな景色がたくさんあるので、その都度止まってみてました。
途中の入り江のようなビーチ。波もほとんどなく、プールのようです。
マッダレーナ島の南西部にあるフランス湾に行ってみることにしました。アスファルトの道から外れて砂利道をしばらく走っていくとようやくフランス湾に出ます。
マッダレーナは外洋に面しているので荒い白波のビートが多いのですが、ここフランス湾は入り組んだ地形によって箱庭のような静かなビーチになっています。写真の奥に見えるのはクルーザー。お金持ちの人達の自家用クルーザーです。すごい!
マッダレーナ島の東側にカプレーラ島という一回り小さい島があります。
これはマッダレーナ島からカプレーラ島を撮ったもの。殆ど接しているので橋で結ばれています。
折角なのでカプレーラ島にも行ってみました。
カプレーラ島はイタリア人たちにとって重要な意味を持つ島です。イタリア独立戦争の英雄Garibaldi(ガリバルディ)が晩年を過ごした島だからです。ガリバルディの家は観光スポットとなっています(明日紹介予定)。
カプレーラは殆ど自然の島!道路が非常に少ないんです。地元の人にキレイなビーチを聞くと、いろいろと教えてくれたのですが、ほとんどは車ではいけず、クルーザー、ボートなどでしか行けないのだそうです。でももし行けたらかなり素晴らしいビーチなのでしょう!
さて気を取り直して車を走らせると・・・・
道路の脇からキレイな海が見えます!
ビーチではないけどかなりきれい!泳いで見ると魚も結構いました。
沖にはかなり豪華なクルーザーが!
ここでお昼にしました。こんぶのおにぎり、うまい!!いまだかつてカプレーラ島でおにぎりを食べた人がいるのかなあ、と密かに考えてしまいました。
道路には鹿の飛び出し注意の看板が!サルデーニャで走っているとよく見かける看板です。その他にも牛注意やリス注意などいろいろあります。
高台で車を停めて一休み。いやあ本当にきれいだ。
もう1箇所のビーチでも泳ぎました。
こんなにキレイなのに人が殆どいない。もったいないなあ。
ちなみに、マッダレーナ諸島(L'Archipel de la Maddalena)は以前、世界遺産の候補に挙がっていました。しかし2002年、「推薦国による辞退」という理由で候補から外れています。おそらくイタリア政府は世界遺産になることによってたくさんの人が来るのを避けたかったのでしょう。
というわけで世界遺産クラスの島、マッダレーナ諸島に是非行ってみましょう!!
2007年07月31日
天国から降りたビーチ「Pelosa(ペローサ)」
今日はサルデーニャでも特に人気のあるビーチ、Pelosa(ペローサ)を紹介します。
その前に簡単におさらい。サルデーニャ島はシチリア島に次ぐイタリア第二の大きさの島で、左の写真の赤い枠の位置にあります。日本では、シチリアは有名なので知られていますが、意外とサルデーニャを知らない人は多いです。ちなみにその上にあるひとまわり小さい島はコルシカ島、フランス領です。
これがサルデーニャの地図。
PelosaはStintino(スティンティーノ)という、サルデーニャの最北西の街にあるビーチで左図の赤い枠の辺りにあります。地図の赤い枠辺りを見ていただくと、角のように突き出た岬とその北にあるアシナーラ島の間は殆ど閉じていると言える位接近しています。実際下の写真を見ると、すぐ対岸にアシナーラ島が見えます。泳いで行けそうな位近い!島と岬の間はとても狭い水路となっています。
この特徴ある地形により、ペローサはとてもキレイに保たれるのです。外洋からこの狭い水路を通ってキレイで新鮮な水が入り込みます。しかも常に外洋から水が流れ込み滞らない。外洋からの波は強い西風によって荒くなっているのですが、狭い水路を通ることによって緩やかな流れに変化し、底砂が舞い上がらないので水が透明に保たれます。波が殆どなく、プールのようです。
余談ですがつい最近まで対岸のアシナーラ島は刑務所として使われていました(1997年に廃止)。それ以後、自然保護区に指定されています。
Pelosa(ペローサ)
おすすめ度;★★★★★
場所;サルデーニャ北西
ビーチ;白い細かい砂
水際;遠浅。歩いて50mくらい行ける
水温;かなり冷たい
透明度;高い
魚、生物;ほとんどいない
大変混んでました。でも夏の湘南ほどは混んでませんが。。。
遠くに見える塔は、スペイン時代の物見の塔で、Pelosaのシンボルのようになっています。
海を見ると、近くから薄い水色、水色、青と3段階で変化しているのが分かると思います。実際に入ってみると分かるのですが、水深が段階的に深くなっていて、深いほど色が濃くなっています。グラデーションがとてもきれいですよね。
50mくらい沖まで行ってもまだ浅い。子供でも安心して遊べるビーチです。ただ、外洋から常に水が流れ込んでいるので水が冷たいです。8月でも冷たいそうですよ。
デジカメに防水ケースをつけて海中を撮ってみました。
かなりきれい!泳ぎながら海中を見ていると透明で底が見えるので、空を飛んでいるようです。白い魚も結構いました。
とてもきれいで素晴らしいビーチですが、難点はものすごく混む事、そして水が冷たいので長く海に入っていられないことですかね。でも是非行ってみてください!おすすめです!
2007年07月26日
サルデーニャの海はなぜ美しいか?
イタリアといえば何が思い浮かぶでしょうか?
美術、建築、デザイン、ファッション、料理などでしょうか。しかしイタリア人にとっての欠かせないお国自慢の1つが海なのです!
特にサルデーニャの海は地中海の中でも飛びぬけて美しいと言われています。サルデーニャは四国ほどもある大きな島(2.4万km2)で海岸線は2000kmにも及びますが、その殆どがきれいな砂浜、ビーチとなっています。
なぜサルデーニャの海はこんなにも美しいのか?理由はいくつかあるので紹介します。
まず海の色は水深、底の色、透明度、日差しの強さの4つで決まります。サルデーニャはこれら4つの要素全てに恵まれているのです。
(1)水深
サルデーニャの海岸は遠浅の砂浜が多いです。陸はなだらかな勾配で海に落ち込んでいます。
遠浅の部分はきれいな水色になります。
(2)底の色
サルデーニャ近くでクルーズしたときよく分かったのですが、サルデーニャの海底はある程度深いところでも明るい白砂です。
よって、底まで達した光が反射して輝くのできれいな水色、紺碧の色に見えるのです。
(3)透明度
サルデーニャ近辺では強い海流が流れているので透明度が非常に高いです。またサルデーニャはイタリア本土、アフリカからも200kmほど離れており汚染されにくい。また四国ほどの大きさもあるのに人口がわずか160万人(四国は400万人強)と少ないことも透明度が高い理由の一つです。また以下の理由もあります。
・海岸に人が住まなかった
サルデーニャは昔から海賊達に侵略されてきました。侵略者達は船で海岸から襲います。そこでサルデーニャ人達は海辺ではなくや内陸に住むようになりました。よって海辺に人がいない、港もない、漁業もあまり発達しなかったので海が汚されませんでした。
・海中のプランクトンが少ない
海が青く見えるのは、水の分子が波長の短い青色をより多く散乱し、その散乱光が私たちの目に入るからです。しかしプランクトンが海中にいると青色を多く吸収してしまうのでそれ以外の赤系の色が反射され赤みがかって見えます(赤潮などがその例です)。
地中海にはプランクトンが少ないそうです。地中海沿岸では森林伐採と放牧により沿岸の有機土壌が失われ、プランクトン繁殖のための栄養が海に流れなかったことが理由です。つまりサルデーニャ近くの海中にはプランクトンが少ないためより青く、美しく見えるのです。
(4)日差しの強さ
私は7月の始めにサルデーニャに行ったのですが日中の日差しの強さはすごかった。気温は40°近くになり刺すような日差しは痛いほどでした。この強い日差しが海を照らし輝くのです。
以上がサルデーニャの海が非常に美しい理由です。そして、自然を壊さずに開発を行ってきたということも理由の1つでしょう。
これからしばらくはサルデーニャの素晴らしいビーチを紹介していこうと思います。
2007年07月12日
海に入らないイタリア人
これはサルデーニャの北西、Polosa(ペローサ)浜です。
ペローサは非常に人気のあるビーチでたくさんの人が来ていました。私が行ったビーチの中では一番混んでたかな。
で、よく写真をみていただくと、殆どの人が砂浜にいて、あまり海に入っていません
どこのビーチでもそうなのですが、全体の90%くらいはビーチで寝そべってのんびり、わずか10%くらいの人だけが海に入ってます。
対して中国のある海水浴場。。。これじゃあストレスが溜まるだけのような気がしますが。。。
聞いた話しによると、イタリア人はビーチに来てのんびりすることが大好き!そして日焼けが大好きなので別に海に入る必要はないのだそうです。
あと聞いた話しでは、海から来る潮風を浴びていると冬に風邪、インフルエンザにかかりにくいというのがイタリアでの一般常識なのだそうです。なので、特に子供を海に連れて行きなさい!と言われているそうですよ。日本では聞いたことなかったのでビックリしました。
でもこのようなイタリア人の考え方のお陰で海にはほとんど人がいない!私としては空いててラッキー!ということで飛びきり奇麗な海を独占して泳ぐことができ、満喫できました!!
今後もイタリア人のみなさんはビーチでのんびりしてください