Sardegna(サルデーニャ)
2007年09月18日
ナポレオンの生まれた家 in Ajaccio(アジャッシオ)
コルシカ島のアジャッシオの町はナポレオン関連の博物館、美術館などがたくさんあります。その中でも見所はここ「ナポレオンの生まれた家」です。
観光案内所で地図をもらっていたのですが、通り過ぎてしまいました。。。。かなり細い路地にナポレオンの生家はあります。実際は、産気づいたナポレオンのお母さんが家に戻る途中、この通りでナポレオンを生んだそうです。
4階建てのアパート全体がナポレオンの生家として公開されています。各部屋は当時のまま残されている感じでちょっと古めかしい。。。
ナポレオンが使っていたベッドです。確かナポレオンは身長が150cmくらいだったと聞いたことがあります。かなり小さいベッドでした。
さすがフランス!英語表記はなく、フランス語表記のみです。
これはおそらくナポレオンが使っていた銃でしょう。
これはナポレオンが使っていたステッキ(杖)?
左はナポレオン直筆の手紙のようです。
ナポレオンが当時被っていた王冠?でしょうか。。。。すいません誰か知っていたら教えてください。
ナポレオンが当時集めていた物の中にアジア風のものがありました。これはおそらく中国からのものでしょう。
ナポレオンの家系図ですね。ナポレオン・ボナパルト1世、途中には甥の3世も書いてあります。下のほうに行くと数十年前の最近までの子孫が書かれていました。それ以降は書かれていませんが、おそらく今も子孫はいるのでしょう。
最後に、これはナポレオンのデスマスクです。デスマスクとは、死の直後、石膏や蝋で死者の顔の型を取ったものをいいます。
肖像画などで見るナポレオンの顔とは違うなあ、と思ってしまいました。
ナポレオンは1821年52歳で亡くなっていますが、ヒ素による暗殺説、胃癌による病死など未だに死因ははっきりしていません。
先月はサルデーニャ島にあるイタリアの英雄ガリバルディが晩年過ごした家を紹介しました。
そして今日はコルシカ島にあるフランスの英雄ナポレオンの生家を紹介しました。イタリアとフランスの英雄がそれぞれ、サルデーニャ、コルシカに深く関係しているのは大変興味深いですね。
2007年09月15日
ナポレオンの生まれた街Ajaccio(アジャッシオ) in コルシカ島
コルシカ島の南端の街「ボニファシオ」から車で2時間走ると中央の西端の街「Ajaccio(アジャッシオ)」に着きます。
ここに来るまでの道は車も少なく、人も少なく「コルシカは田舎だなあ」と思っていました。
アジャッシオに着くとびっくり!かなり近代的な街です。港にはクルーザーがたくさんあり、カジノもあります。まるでニースのような感じ。それもそのはずでニースとアジャッシオ間はフェリーの定期便が毎日運行しています。
この街はフランス人なら誰もが知っている街!なぜならフランスの英雄ナポレオン(1世)が生まれ育った街だからです。
街中にはレポレオン像がいくつもありました。観光案内所に行くと、ナポレオンの生まれた家、ナポレオンが洗礼を受けた教会、ナポレオン博物館などナポレオン関連の名所であふれています。
ここは中央広場。
広場の横にはナポレオン博物館がありました。豪華ですね。
実際、アジャッシオに着くと既に14時過ぎ。ランチを食べるために適当にレストランを探しました。しかしどこも14時でCloseです。。。
LA PALMA(ラ・パルマ)というイタリア風の名前のレストランが唯一開いてました。
コルシカ島はフランス領なのでフランス料理ですどんな料理が出るか楽しみ!!
ランチのセットメニューがありました。プリモ、セコンド、デザートがついて16.5ユーロ。他の店も同様でした。
サルデーニャのレストランと比べて安いのでびっくり!
サルデーニャに限らずイタリアではレストラン等の料理は非常に高いです。セコンドだけでも15ユーロ〜30ユーロくらい。たまにセットメニューを出している店もありますが、トマトのペンネと肉か魚を焼いただけというかなりシンプルなものばかり。。。。
私はここで16.5ユーロのフランス料理を食べた時、残念ですが「やはりフランス料理はイタリア料理よりも上だ!」と実感しました。詳しくは以下に説明します。
奥さんは学生時代、1ヶ月ほどパリに留学したことがあるので少しフランス語が話せます。フランス語を読むことも出来ない私は全て奥さんにお任せでした。
コルシカ島の旗(サルデーニャの旗に似てます)のマークが入った白ワインを頼みました。
最初にフランスパンが出てきました。うーん、イタリアのパンと違って柔らかくておいしい!たまには柔らかいパン食べたいです。
奥さんはプリモでフォアグラのテリーヌを頼みました。滑らかな味で絶品でした。サラダにも特製ドレッシングがかかっていて美味しかった。
私はプリモで海鮮スープを選びました。右側が魚介類の入ったスープで、左側がクルトン、チーズ、マスタード。クルトンをスープに浸しながら食べます。
こんな感じで食べます!うまい!!
スープはボウルいっぱいに入っていてすごい量でした。普通のお椀10杯分くらいあるのではないでしょうか?!!!
見た目にはスープの中に具は全く入っていません。でも飲んでみると濃厚でドロドロしています。いろいろな魚介類が溶けるまで煮込んでいるようです。日本風にいえば「魚が溶け込んだあら汁」というところでしょうか。大変美味しかった美味しくて感動しました。
イタリア料理には残念ながらスープ料理というものがほとんどありません。Zuppa De Pesce(ズッパ・デ・ペーシェ=魚のスープ)、Zuppa De Cozze(ズッパ・デ・コッツェ=コッツェのスープ)がありますが、実際にはスープではなくちょっと汁があるくらいでスープとはいえません。コンソメ、ポタージュはフランスのもので、イタリアにはスープが(ほぼ)ないのです。味噌汁やスープが大好きな私にはつらい・・・
でも久しぶりに美味しいスープが飲めて最高でした。
既にプリモで2人ともお腹いっぱいでした。次はメインのセコンドが出てきました。
私のセコンドは牛肉の煮込みのようなものです。肉は柔らかくて最高!そしてこの特製ソースがまた美味しい!これまたすごいボリューム!
奥さんのセコンドは魚です。これも特製ソースがおいしかった。魚は白身魚で柔らかくて大変美味しかったです。
奥さんに聞いたところ、フランス料理はこのようにソースにも大変こだわり、何時間もかけて特製ソースを作るそうです。それに対してイタリア料理は素材勝負で、新鮮な魚、肉を焼いて、塩、コショウ、レモンをかけて食べます。どちらが好きかは人それぞれですが、私としては折角レストランで食べるなら家で作れないものを食べたい!なのでフランス料理の方がいいかな。イタリア料理のセコンドは、「えっ、焼いただけ!これなら家でも作れる!!」というものが多い気がします。
セコンドは残してしまいましたがデザートは食べられます。
奥さんのデザートはプリンが溶けたようなものでした。美味しかった。
私はプリンにしました。これも大変美味しかったです。
これだけボリュームがあって、素材や味にこだわったセットが16.5ユーロというのはかなりお得ですね。いやあ、本当に素晴らしかったです。
土産屋に行くと世界遺産の「カロンク」にある、ハート型の穴が開いた赤い花崗岩の岩山の絵葉書がありました。観光客には人気のスポットだそうです。
これは名前はわかりませんが大きな広場にあるナポレオン像です。ナポレオン像はたくさんありました。
これはアジャッシオにある大聖堂です。ナポレオンの生家のすぐ近くにありました。右の写真は水盤で、この水を使ってナポレオンはキリスト教の洗礼を受けたそうです。
大聖堂のすぐ脇は地中海が広がっていました。海のすぐ横に大聖堂があるなんてすごいです。
この時点で17時くらい・・・早くボニファシオの港に戻らないとサルデーニャ行きのフェリーに乗れません。
車で急いでいると、なんと横には「自転車ポリス」が!!!!!
私は見たこと無いのですが、最近イタリアのテレビでこの「自転車ポリス」が活躍するドラマがやっているそうです。曲芸のように自転車を乗り回して犯人を逮捕するそうです。生で本物の自転車ポリスを見ることができました。
明日はアジャッシオにあるナポレオンの生家を紹介します。お楽しみに!!
2007年09月12日
コルシカ島、断崖絶壁の上にある街、ボニファシオ(Bonifacio)
コルシカ島(フランス領)の続きです。今日はサルデーニャ行きのフェリー港がある絶壁の街「ボニファシオ(Bonifacio)」を紹介します。
サルデーニャ島に戻るためのフェリーは20時30分発。その1、2時間前にここボニファシオに戻ってきて観光しよう、と思っていたのですが戻ってきたのは20時ごろ。ほどんどボニファシオを見ることが出来ませんでした。街中に入る時間もなくガッカリ・・・でも周りはみることができました。
花崗岩からできた天然の絶壁の上に街があります。
実際に見ると、迫力のある絶壁とその上に統一された建物が建っていて非常にキレイです。
絶壁の上に来ました。崖の上のような感じはしません。眺めはいいですね。
先端まで来ました。この海の先にはサルデーニャ島があります(もちろん見えませんが)。素晴らしい景色でした!
20時半、サルデーニャに戻る船が出航しました。絶壁の側面をゆっくりと進んでいきます。
いつか機会があったら是非ボニファシオの街中を見てみたい!
2007年09月11日
サルデーニャ島(イタリア)からコルシカ島(フランス)へ!
サルデーニャ島のすぐ北には一回り小さい島、コルシカ島があります。
南側にあるサルデーニャ島はイタリア領、北側にあるコルシカ島はフランス領です。
南側にあるサルデーニャ島は世界中のセレブがヴァカンスに訪れる高級リゾート(コスタ・スメラルダなど)です。セレブでない私のような一般人でもヨーロッパ中からサルデーニャに遊びに行きます。
では北側のコルシカ島はどうでしょう?サルデーニャに来る前、同僚のイタリア人達に聞いてみると、コルシカは田舎だよ。あとビーチもあんまり、船で行かないと良いビーチには行けないよ、とのこと。
でも私としては自分の目で確認しないと納得いきません。コルシカ島に行ってみたい、というより、コルシカとサルデーニャの違いを確認したくてコルシカ島に日帰りで行ってみることにしました。
サルデーニャ島の北端の街、Santa Teresa(サンタ・テレーザ)の港からコルシカ島に定期便があります。
1日5往復くらいあります。朝7時の便に乗りました。始発なので殆ど人がいません。。。。
50分後、コルシカ島が見えてきた!花崗岩の絶壁の街「Bonifacio(ボニファシオ)」です。すごい、絶壁の上に街があります。
ボニファシオの港に到着しました。まだ8時前。店も開いてないのでボニファシオは帰りに寄ることにしました。
とりあえず北のほうに行ってみることにしました。
コルシカは確かにあまり発展していない感じ。観光客も少なめ。自然がたっぷり残っていました。
とりあえずビーチに行ってみました。周りから聞こえてくるのは全てフランス語!やはりフランス以外からの観光客は少ないのでしょうか。
海もサルデーニャほどキレイではないですね。サルデーニャのように「輝くような水色」という海ではありませんでした。
でも魚はたくさん!結構満喫できました。
ビーチではスーパーで買ったエクレアを食べました。中にはコーヒークリームが入っていてうまい!!さすがフランスです。フランスパンも柔らかくて美味しかったです。
というわけで今日から数日間はサルデーニャ島の北にあるコルシカ島のレポートです!!
2007年09月09日
Santa Teresaのレストラン「Da Thomas(ダ・トーマス)」
昨日紹介したSanta-Teresa(サンタ・テレーザ)でおいしいレストランを見つけました。2回も行ってしまいました。
Da Thomas(ダ・トーマス)
Via Valle D'Aosta 22
0789-755-133
うちの奥さんの実家で飼っている犬がトーマスというのでこの店にしました。実際、大変美味しかったです。
室内もありますが、気持ちよさそうだったので外にしました。
これがサルデーニャ名物の薄焼きパンです。薄く焼いてあり、パリっとしてます。
特に味がするわけではありませんが、料理が出てくるまでみんなパリパリ割って食べながら待ちます。
前菜のエビのサラダ(左)と海鮮盛り合わせ(右)です。
エビは柔らかくておいしい!海鮮盛り合わせは、タコとイカの料理のものが殆どでした。私はタコが好きなので大満足!
これはウニのスパゲティーです。濃厚な生クリームのようで美味しかったです。
これはアサリとからすみのスパゲティー。からすみがタップリ入っていて、こちらも大変美味しかったです。
デザートはパンナコッタ。濃厚なパンナコッタ、美味しかったです。
次の日も来てしまいました。理由は・・・・サルデーニャ名物の子豚の丸焼き(Porcetta=ポルチェッタ)を食べたかったから!ポルチェッタは要予約なので、前日に予約しておきました。
ポルチェッタは、生後半年くらいの乳離れする前の子豚の丸焼きです。
ポルチェッタは相当ヘビーなので、この日は軽めにしました。
これはからすみのスライスとパン。
濃厚なからすみを載せたパンは大変美味しかったです。
これはエビのカクテル。昨日食べたエビがとても美味しかったので頼みました。これもよかった。
これがお待ちかねのポルチェッタ(2人前)です。写真では分かりにくいですがものすごい大皿!すごい量のブタです。
おいしかったのですが、ちょっと生臭い。。。。こういうものなのでしょうか。かなり残してしまいました。
まあ、名物は必ずしも美味しいわけではないので仕方ないです。でもポルチェッタを食べることが出来て満足でした。
Santa-Teresaに行った際には「Da Thomas(ダ・トーマス)」お勧めですよ!
2007年09月08日
強風でも波が立たないビーチ、Capo Testa(カーポ・テスタ)
サルデーニャでは月に何度か、特有の強風、マエストラーレが吹き荒れます。
一度吹くと数日間はやみません。
私は今回サルデーニャに16日間いましたが雨は一滴も降りませんでした。しかしこのマエストラーレが2日間吹き荒れました。泊まっていたアパートの窓が割れるのではないか?と思うほどの強風です。
普段全く波が立たないビーチでも強風が吹くとこんな感じ。荒波の日本海のようです。
普段はたくさんの人であふれるビーチなのですが一人もいません。強風で波が高く、寒いくらいです。
私も諦めてアパートに戻ってお笑いのDVDでも見ようかなと思っていたところ、地元の人から情報を頂きました。
どんなに強風でも波が立たないビーチがあるよ!
ということで、半信半疑で行ってみました。
Santa Teresa(サンタ・テレーザ)にあるCapo Testa(カーポ・テスタ)というビーチです。
おおっ!本当だ!波が立ってない!
よく見ると奥の方は波がザップン、ザップンなってます。入り組んだ入り江になっていて、荒い波がここまで入って来れないのです。そしてなぜかここでは風もあまり吹いていませんでした。
Capo Testa(カーポ・テスタ)
おすすめ度;★★★★★
場所;サルデーニャ北部
ビーチ;白い細かい砂
水際;10mくらいで深くなる
水温;冷たい
透明度;高い
魚、生物;魚は少ない
強風のマエストラーレのときでも波が立たないビーチは所々にあるようです。強風の時は諦めずに地元の人に聞いてみると良いでしょう!
2007年09月07日
サルデーニャの最北端の街、Santa Teresa(サンタ・テレーザ)
今日はサルデーニャ島最北端の街、Santa Teresa(サンタ・テレーザ)を紹介します。小さな街ですが、コルシカ島行きのフェリーも出ています。夜は広場で老人たちが社交ダンスをしたり、夜店が開いたりして大賑わい!大変気に入りました。私たちは、中心近くのホテルで3泊しました。
チェントロから少し離れたホテルの周りです。家並みも花も大変きれいです。
ホテルチェックイン後、まずはチェントロ(中心)に歩いて行ってみました。
中心にある教会です。清潔感がありキレイな教会でした。
この教会の脇から下を見ると、とてもキレイなビーチが見えます!チェントロからわずか数百メートルのところにこんなにキレイなビーチがあるなんて、驚きです!
下まで降りていくとたくさんの海水浴客が!!
早速泳いでみることにしました。
魚が非常にたくさんいました。たくさんの種類の魚が大群でいて見ていて飽きなかった。このビーチはお勧めですね。
Rena Bianca(レーナ・ビアンカ)
おすすめ度;★★★★★
場所;サルデーニャ北部
ビーチ;白い細かい砂
水際;20mくらいで深くなる
水温;暖かい
透明度;高い
魚、生物;魚大変多い
夕方、またチェントロの広場に戻ってきました。
夜にイベントがあるらしく準備が始まってました。
素晴らしい夕陽を見ることが出来て大満足!
日が沈んだ後のチェントロ。雰囲気最高です。
サルデーニャ島の海には珊瑚もいるため、珊瑚を使ったアクセサリーの店もたくさんありました。
でもどの店もお客さんはあまりいませんでしたが。。。。
次の日は近くにある別のビーチに行ってみました。
La Marmorata(ラ・マルモラータ)
おすすめ度;★★★★
場所;サルデーニャ北部
ビーチ;白い細かい砂
水際;20mくらいで深くなる
水温;冷たい
透明度;高い
魚、生物;魚は少ない
本にはかなりキレイと書いてあり、確かにキレイでしたが魚は少なかったかな。私は上記のRena-Biancaの方が好きです。
というわけでSanta-Teresaは小さいですがアットホームで雰囲気の良い街でした。お勧めです。
2007年08月31日
絶滅に瀕している野生の馬、Cavallino della Giara(ジャッラの馬)
昨日紹介した世界遺産の街、Barumini(バルーミニ)の隣町にある山に自然公園があります。
そこは絶滅に瀕している野生の馬を保護している公園なのだそうです。Cavallino della Giara(ジャッラの馬)と言って、絶滅危機の野生動物に指定されているようです。
Barのおじさんに運がよければ公園内で見ることが出来るよ、ということで行ってみました。
車でひたすら山を上りました。結構な高さです。頂上には駐車場のみあります。
駐車場に車を停めて入り口まで来ました。迷彩服を着た方が出てきました。彼がこの公園を管理しているようです。自由に中を歩いていい、とのことでした。地図を見せてもらうと奥の方に湖のようなものがあります。おそらくこの湖の辺りに馬はいるよ、でもいないかもしれない、と言われました。野生の馬なのでどこにいるか分からないのです。
折角なので、この公園を探索してみることにしました。
誰もいません。。。。ひたすら奥まで歩いていきます。
途中、地面に馬糞を発見!!これは近くに馬がいるかもしれません。
川口浩探検隊の気分です(U30の人にはわからないですよね)。
30分歩いたところ、ようやく湖?に到着。干上がって湿地帯になっています。
遠くの方を見ると。。。。。おおっ!馬の群れがいます!!
競馬場とかにいるサラブレッドよりだいぶ小さいです。でも野生の馬というのはこれくらいのサイズなのでしょう。えさを食べながらも時折こちらを見て、常に警戒してます。近づくと走って逃げてしまいます。ゆっくりと近づくと限界は20mくらいまでかな。頑張って生きている感じがして感激しました。
帰り道、車で山を下りていくと、ヤギが道を歩いています。飼い主もそばにいて、小屋に帰る途中なのでしょう。
こちらは羊の群れ。かなり警戒していてそばに近づけず・・・・かなりかわいらしいです。
今日は馬、羊、ヤギといろんな動物を見ることが出来ました。野生の馬、Cavallino della Giara(ジャッラの馬)は素晴らしかったです。
2007年08月30日
イタリア世界遺産(18/41) Su Nuraxi di Barumini(スー・ヌラージ・ディ・バルーミニ)
今日はサルデーニャで唯一の世界遺産「Su Nuraxi di Barumini(スー・ヌラージ・ディ・バルーミニ)」を紹介します。
サルデーニャ地図の赤い四角辺りにBarumini(バルーミニ)という街があり、ここに世界遺産の遺跡があります。バルーミニは人口1400人の小さな街。分かりにくい場所にあり、車で行きましたが大変苦労しました。。。Costa Paradisoから片道350km。。。。迷いながら4時間くらいかかりました。
まずSu Nuraxi di Barumini(スー・ヌラージ・ディ・バルーミニ)って何?と思うでしょう。言葉の意味すら全く分かりませんよね。まずその前に簡単にこの遺跡について説明します。
サルデーニャ島には紀元前2000年前から青銅器時代の頃に「ヌラーゲ」とよばれる巨石を円筒・円錐状に積み上げた独特の建物が作られました。現在でもサルデーニャ島には7000個ものヌラーゲが残っています。ここバルーミニにあるヌラーゲ、「スー・ヌラージ」は紀元前15世紀前後から建てられたヌラーゲの巨大な城塞、塔、集落、防壁などの大集合体で、先史時代の建築例として大変重要といわれています。ヌラーゲは今でも謎の部分が多くよく分かっていないこともたくさんあるそうです。
イタリア語のdi(ディ)は英語でいうofのことなので、「スー・ヌラージ・ディ・バルーミニ」とは、「バルーミニ村のスー・ヌラージ遺跡」ということです。スー・ヌラージはサルデーニャに7000あるヌラーゲの中で最も大きいものです。
苦労してようやく着いた。。。
車を停め、歩いていくと切符売り場がありました。
おお、きちんと写真付きのチケット!イタリアではここまできちんとしているチケットは珍しいです。記念になるなあちょっと嬉しい1人、6ユーロです。
この遺跡は勝手に見に行くことが出来ません。大体1時間に一度ガイド付きのツアーがあり、それに着いて行かないと中に入ることが出来ません。
まずは歴史について説明がありました。もちろんオール、イタリア語です。
後から奥さんに訳してもらいました。
入り口にはこのように記念碑があります。
これがスー・ヌラージの全景です!
やっと見ることができた(と言ってもすぐ側の通りからも見ることが出来ますが)!
中央の最も大きい建物の高さは30mくらいあります。周りは石の瓦礫のようになってしまっていますが、当時は居住地だったようです。
周りに点々としているのは各家々です。
数千年前には家族ごとにこの家々に住んでいたのでしょう。興味深いですね。
ちょっと高い建物です。ここは劇場だったそうです。当時から娯楽の文化もあったようですね。
1つ1つの石も大きくなっています。そして意外と高いなあという印象でした。
一番上まで登って見下ろすと・・・なかなか素晴らしい景色です。この中央の建物には当時の王や側近などしか入ることが出来なかったようです。
上から内部、下を除くとこんな感じ。筒状になっていて、天井はないです。
しかし当時は天井もあり、ふさがっていたそうです。後世になって天井が抜け落ちてしまったのでしょう。
この上の写真の人がいるところに下りました。
下から上を見上げるとこんな感じ!キレイな青空が見えます。上述しましたが、当時は天井がありました。
スー・ヌラージの構造を見てもらうためにここをクリックしてください。
スー・ヌラージの航空写真です。+をクリックすると拡大します。拡大していくと、中央の建物の周りに4つの建物が十字にくっついているのが分かると思います。
この4つの建物はそれぞれ重要な建物でした。ツアーでは1つ1つの中に入り説明がありました。例えば「食べ物を保存する貯蔵庫のような部屋」(写真左)、「会議や政治を行う部屋」、「祭祀を行う部屋」などとても重要な建物群となっています。これらの建物は防御、防寒、防風、避暑などを兼ね備えていて、この日は極暑でしたが、風が通って涼しかったです。昔の人はすごいですね。
1時間のガイドが終了。結構見ごたえあるツアーでした。ツアーの後は自由に見てまわることが出来ます。
約4000年も前にここで人々が暮らしていたんだあ、感心してしまいました。
バルーミニは内陸なので羊産業が盛ん!道に歩いていたりしてびっくりしますが、結構かわいいです。
おそらく、Cagliari(カリアリ)からはバスが出ていると思いますが、ここに来るのは結構大変です。
サルデーニャで海水浴の合間によかったら!
2007年08月26日
Olbia(オルビア)の街並み、レストラン
サルデーニャの北東にあるOlbia(オルビア)はサルデーニャ第三の都市で人口は5万人。
大きな街ですが、チェントロ以外は住宅地なので雰囲気はあんまりだったかな。
でもチェントロは良かったので紹介します。
チェントロの広場(左)から町一番の繁華街Corso Umberto(ウンベルト通り)を歩きました。
海の方に向かって歩くと、突き当たりには船のようなものが。この先は、港になっていて、Genova(ジェノバ)行きのフェリーが出ています。
その手前には市庁舎でしょうか?
左から、ユーロ、イタリア、サルデーニャの旗がたなびいています。
イタリア国旗の横にはいつもかならずこのサルデーニャの旗があります。イタリアよりもサルデーニャ王国に誇りを持っているようです。
キオスクでお勧めのレストランを聞いたらここを紹介されました。ここはけっこう美味しかったです。
La Lanterna(ラ・ランテルナ)
Via Olbia 13
tel:0789-23082
サルデーニャ名物の薄焼きパンが出てきました。
前菜はコッツェ(ムール貝)にパン粉を乗せ焼いたものです。サルデーニャのコッツェはどこで食べてもおいしかったです。
これが非常に美味しかった。サバと玉ねぎのサラダです。サバは肉厚で脂が載っていて、玉ねぎやトマトと一緒に食べると大変美味しかったです。
水牛のモッツェレラのピザです。とろりととけた濃厚なモッツェレラのビザは最高です。
デザートのパンナコッタ。これもおいしかった。
夜9時過ぎからはメインのウンベルト通りで毎日ナイトマーケットが開かれているようです。
のんびりと歩きながら帰りました。Olbiaの街もなかなか良かったです。
2007年08月24日
サルデーニャのリゾートタウン、Costa Paradiso(コスタ・パラディーソ)
サルデーニャ旅行で最初の1週間はキッチン付きのアパートに滞在しました。
ネットで予約したのですが1週間(7泊8日)で400ユーロくらいだったかな。
Costa Paradiso(コスタ・パラディーソ)という街にあるアパートということで車で行ってみるとびっくり!たくさんのアパート、一戸建てが全て茶色で統一されています。
街の入り口には大きな事務所があり、そこで鍵をもらいました。この街全体がリゾートアパート、一戸建てになっているようです。街への入り口の通りは1本だけで夜中にはセキュリティのために遮断機が下ります。パトロールカーも走っていて街全体を守っているようです。街にはたくさんの人達がいましたが、別荘として買っているか、私のように借りているかのどちらかのようです。
外からアパートを撮りました。1週間もいたのになぜか中は撮り忘れた。。。でも結構汚かった。。。。台所にはアリが大量発生するし、いまいちでした。
アパートから歩いて海の方に下りていくと5分くらいでビーチにつきます。
とてもキレイなビーチでした。
ベランダでスプマンテと生ハムメロンを食べました。西日が入ってきて暑いのですが、夕焼けはキレイでした。
味噌、醤油、のりやその他日本食材を持っていったので、和食を作ったり、スパゲティーを作ったり、毎日自炊してました。炊飯ジャーも持っていったので毎日ご飯が食べられてよかった。
サルデーニャのレストランは高いので、自炊ができる貸しアパートはお勧めですよ!
2007年08月22日
Capo Caccia(カッチャ岬)とGrotte di Nettuno(ネプチューン洞窟)
昨日紹介したアルゲロの街から西に30kmほど行くと特異な地形で観光スポットとなっているカッチャ岬があります。
カッチャ岬はスキーのジャンプ台のような斜面が300mの高さまで延びており、その先端は断崖絶壁となって海に落ち込んでいます(写真はカッチャ岬の先端)。
岬に向かっている途中。ゴツゴツした地形ですが回りの海は大変キレイです。
岬の先端の駐車場に到着!この先の階段から下りていきます。
階段を下りる手前にGrotte di Nettuno(ネプチューン洞窟)の看板がありました。岬の先端には大きな鍾乳洞があり、たくさんの観光客が訪れます。1時間に一度、ツアーで洞窟を回るのです。
さあ、ここから850段の階段を下りていきます。奥さんは初めからいやそうでした
徐々に階段を下りていくと素晴らしい景色が広がっていました。暑かったけど風が気持ちいい!
ようやく階段を下りきるとチケット売り場がありました。ここから1時間おきにガイドさんと出発なので100人くらいの人達が待っていました。
ネプチューン洞窟は、波や風の浸食で創られていて、まるで地下宮殿です。冬場に吹くフランスからのミストラルで浸食が進み、このような鍾乳洞になりました。中はヒンヤリ!ライトアップされていて幻想的です。
中は大変広かった。イタリア語でいろいろと説明してましたがよく分かりませんでした。。。。でもキレイです。
船で直接洞窟の入り口まで来るツアーもあるようです。海の底までくっきり見えますね。
ネプチューン洞窟があるのは、この地図の赤い枠内のところ。周りは断崖絶壁です。
洞窟観光が終わりアルゲロに戻るところ。おお、キレイな海が広がっています。どこか適当なところで泳ごう!ということになりました。
名前もないビーチだと思いますがとてもきれいなのでここにしました。とてもキレイでした。
泳いだ後はまた観光。ヌラーゲという巨大建築物を見に行くことにしました。ヌラーゲはサルデーニャ島内に7000個もあります。紀元前10世紀くらいに造られた集合住宅のようなもの。イタリア本土にはヌラーゲはなく、サルデーニャ島だけにある独特なものです。
ここはアルゲロの近くにあるヌラーゲ・パルマヴェラです。遺跡になってしまっていて、正直言うと何これ?という感じでした。
このヌラーゲの中でも最大のものが「スー・ヌラージ」で、サルデーニャ島中央部にあり世界遺産になっています(近日報告予定)。
というわけで、本日は渋く洞窟、遺跡観光でした。よかったら!
2007年08月21日
異国情緒のある街、Alghero(アルゲロ)
ペローサのビーチから50km南下したところにArghero(アルゲロ)という街があります。
私たちはサルデーニャについたばかりの初日だけ、このアルゲロに泊まりました。
アルゲロは12世紀にGenova(ジェノヴァ)の一族に築かれた街で、その後はスペインのカタロニア地方の王国が支配していました。よってアルゲロは「イタリアで最もスペイン的な街」といわれています。
街の人達はカタロニア語を話し、カタロニア料理の店も多いそうです。
まずチェントロのすぐ側のLido(リド)というビーチ。街の中心にこんなキレイなビーチがあるなんて!すごいです。
夕方のアルゲロの風景です。変わった建物もあってなんかイタリアっぽくないです。スペインの影響なのでしょうね。
夕方、サルデーニャ最初の食事で、このレストランに入りました。
中も雰囲気よく、混んでいたので入りました。
ですが大失敗!このレストランは絶対行ってはいけません!!
前菜の海の幸盛り合わせ。なんですかこれは!よくスーパーの冷凍コーナーで売っているやつだ!港町アルゲロで冷凍食品を食べさせられました。
続いて名物のからすみのスパゲティー(2人前)。粉末のからすみが入っているようですが・・・・ほとんど入ってない。素スパゲティーですか?!!!
これで30ユーロ、日本円で5000円くらい。
極めつけはこれ。アラゴスタ(ロブスター)です。
でも身がほとんどなく、冷たい。。。まずい。
これは40ユーロくらい。。。
食後にコーヒーを頼むと、うちはコーヒーはない!と言われまたまたビックリ!
みなさん、絶対に入ってはいけませんよ!
気を取り直して夜のアルゲロの街を散歩しました。
夜10時過ぎてもDuomoが開いている!
幻想的でキレイなDuomoでした。
港町アルゲロは近くに空港もあり、ヨーロッパ中からたくさんの観光客が訪れます。夜中でもたくさんの人達が散歩したり、カフェでのんびりしてました。
異国情緒のあるアルゲロの街、是非どうぞ!
2007年08月17日
サルデーニャの伝統産業、「誘拐」
サルデーニャで最も儲かる伝統産業は・・・・それは「誘拐」です。ほんまかいなと思うかもしれませんが本当のようです。
サルデーニャは険しい山や崖、未舗装の道が多く、内陸はそれ自体が天然の迷宮と言われています。まるで、宋の時代の梁山泊のようです。
実際車で走ってみると分かったのですが、道路には標識や信号がすくなく、電灯もなく、トンネルを作らず山の外側をクネクネした道が続いているので大変苦労しました。
この地の利を生かして(?)昔から羊飼い達が誘拐を繰り返してきたそうです。最近では1960年代後半に世界的子弟が続々誘拐され、莫大な身代金を支払って開放されました。イタリア政府は犯人逮捕に躍起になり、ローマから精鋭の憲兵隊(カラビニエリ)をサルデーニャに派遣しました。しかし長期に渡る捜索にも関わらず成果をあげることが出来ず、誘拐犯の不敗記録だけが更新されることになりました。。。。びっくりですね!
なぜ犯人を見つけることが出来ないかというと、羊飼い達は莫大な身代金を手にした後も変わらず質素な暮らしを続けるからだそうです。
普通大金を手にすると家を新築したり、高級車を乗り回したり、急に羽振りがよくなったりします。しかし誘拐犯たちは変化なく暮らしつづけるので見つけづらいようです。う〜ん、したたかですね。
でも金は何に使うんだろう?・・・
以前紹介したアラブの大富豪アーガ・ハーン四世が1990年代にサルデーニャから撤退したのはこの「誘拐」を恐れたからでした。アーガ・ハーン四世はコスタ・スメラルダの広大なプライベート地域を売却したそうです。でもそのお陰で我々市民でもコスタ・スメラルダに行ける事になりました。。。。誘拐犯のお陰?とは思いたくありませんが・・・
我々庶民が誘拐されることはないと思いますので安心してください。
↓↓クリックよろしく!2007年08月14日
サルデーニャの高級ワインCapichera(カピケラ)
今日は、コスタ・スメラルダからちょっと内陸に入ったARZACHENA(アルザケーナ)の街から約5kmの所にあるカンティーナ(ワインセラー)、Capichera(カピケラ)を紹介します。
Capicheraはイタリアでも結構有名な白ワインのブランド。サルデーニャ島の有名なぶどう品種、Vermentino(ヴェルメンティーノ)を100%使用しています。白ワインなのに木樽で熟成させて作られています。味の特徴は、香りが甘く、味もふくよかであること。
先月奥さんが通っているワイン学校(日本人の女性がソムリエ、先生で、ミラノ在住の日本人の奥様たちが通っています。)の打ち上げの時にもCapicheraのワインをみんなで注文し、大変おいしかったそうです。
Capicheraはミラノのエノテカ、レストランにも置いてあるところがあるので知っている方も多いと思います。
とういわけで、奥さんの強いリクエストでCapicheraワインを生産しているカンティーナに行くことにしました。
いやあ、分かりにくくて大変でした。
砂地を走っていくとCapicheraのカンティーナがあります。
一面のワイン畑です!奥には険しい山も見えますね。
ぶどうが地面に落ちてますね。これは間引きです。隣接しているぶどうを取り除き、残りのぶどうをよりよく育てるために行います。
畑の中にポツンと建物が!どうやらここがオフィスのようです。
中にはCapicheraのラインナップが!しかしこの時期すでに売り切れでもう売り物がないとのことでガッカリ。今年リリース分は10月から販売が開始されるそうですよ!
見学は予約いっぱいでできませんでした。見たい方は事前に電話予約が必要です。担当の方がCapicheraの作り方などの説明をしてくれました。でもイタリア語の説明なので、私は分からず。。。奥さんは質問もしたりして満足だったようです。
Capicheraで有名なブランドは写真の透明な瓶に入っているもの。ここで直接買ったとしても20ユーロ~80ユーロもします。イタリアの白ワインにしてはかなり高額ですね。
この写真の一番左のKHARISMA(カリスマ)というワインだけはまだ売っているということでこれを買うことにしました。KHARISMAは、CAPICHERAのセコンドライン。サルデーニャ島内のみで販売されているそうです。Vermentino90%にChardonnay10%の配合で作られています。
6本単位でしか買えないということで箱ごと買いました。6本で60ユーロくらいだったと思います。
家に帰って飲んでみると、セコンドラインでも十分に美味しい!香りはチョコレートのように甘く、味も複雑味がありました。
10月以降に行ってみると新作を買うことが出来ますよ!