Piemonte(ピエモンテ)
2009年12月24日
バローロの最高峰、Giacomo Conterno(ジャコモ・コンテルノ)
みなさん、こんにちは。今日はクリスマスイブ!北半球は非常に寒いですね。みなさん、風邪やインフルエンザにならないようお気を付けください。
さて、9月に行ったピエモンテのワイナリー巡りに戻りますよ!
今日は4軒目!バローロの最高峰、Giacomo Conterno(ジャコモ・コンテルノ)です!
Luciano Sandrone(ルチアーノ・サンドローネ)、GAJA(ガヤ)、La Spinetta(ラ・スピネッタ)と1日で回り、ここで4軒目。もう18時を過ぎてました。
途中で遅れるという電話はしたもののかなりの遅刻。。。。。
Giacomo Conterno(ジャコモ・コンテルノ)
住所:loc. Ornati 2,Monforte d'Alba[CN]
TEL:017-378-221
休:土曜日、日曜日
オススメ度:★★★★
●バローロの最高峰Giacomo Conterno。ピエモンテ伝統の方法で、栗の木の樽で長期熟成します。
早速部屋に通してくれました。いろいろなものが飾ってありました。日本にも何度も来日しているようで、扇子や和風なものも飾ってましたよ!
ただ、2時間も遅れて到着したのでもう次の予約の人たちが来ていて、私たちはまた次回にしてほしいと言われました。。。残念。。。。
でも特別に地下のカンティーナだけ見せてもらいましたよ。
ここは瓶詰めするところですね。この日の作業はすでに終了してました。
地下セラー、カンティーナです。ピエモンテ伝統の方法で、栗の木を使っています。バローロは最低でも3年は樽熟成をしなくてはなりません。ここは7年物長い期間熟成させてから出荷します。
強いこだわりを感じますね。
強烈なタンニンとコクのフルボディーのバローロ!試飲できなくて残念でした。今度購入してみんなで飲みたいです。
カンティーナを出てすぐ脇にはブドウ畑があります。丘の上にあるので見晴らし最高!
ピエモンテの丘陵、きれいですね。
というわけで1日4軒もカンティーナめぐりをしてかなり疲れました。。。
この次の日は、朝からロンバルディアのフランチャコルタのカンティーナめぐりをしましたよ!そちらの様子もなるべく早くにお伝えしますね!
お楽しみに!!
2009年12月14日
イタリアNo1のワイン生産者、GAJA(ガヤ)
今日はイタリアワインの最高峰と言っても過言ではない偉大なる生産者、GAJA(ガヤ)訪問についてお伝えします(by 奥さん)
GAJAはBarbaresco村の中心にあり、ここへは以前何度か訪れていたのですが、訪問ができたのは今回が初めて
というのも、GAJA入口の壁にはだかる"関係者以外の訪問お断り"の看板にある通り、GAJAは一般人の訪問は一切受け付けてくれないのです
ここは一生無理だと諦めていたのですが、何と今回、メルマガ「3分で読めるイタリア最新ビジネス・ニュース」でもおなじみ、友人ムッチーナさんのご主人の伝手で、訪問のアポを取りついで頂けたのです
(ご主人のGさん、本当にありがとうございました。多謝)
Barbaresco村に到着。町の中心と言っても本当に小さな町で、エノテカが数件にレストランが2軒あるのみ。平日のお昼前でしたが、とても静かで人もほとんど見かけません。
ここGAJAはガンベロロッソの3ビッキエーリ(3つ星)を最も多く獲得した生産者なんです!!そういう意味で「イタリアNo1のワイン生産者」というタイトルをつけました。
GAJA(ガヤ)
住所:via Torino 18, Barbaresco[CN]
TEL:017-363-5158
休:土曜日、日曜日
オススメ度:★★★★★
●イタリアのワイン格付け本「Gambero Rosso」で最も3星(3Bicchieri)を獲得したカンティーナ。名実ともにイタリアNo1のカンティーナ。
Barbaresco(バルバレスコ)に命を懸けています。ブドウを間引きし、コルクは長期熟成に耐えるよう超ロングの6cmと随所にこだわりがあります。残念ながら一般には予約不可。ワイン業者、関係者のみ見学、試飲可能。美術館も併設されております。
こちらがGAJAの入り口。オレンジ色の壁にシンプルな表札が付いていて、すぐに分かります。
いよいよ中へ・・
門が開かれると、中にオレンジ色の建物が両サイドに見えて来ました。外の高い塀の中はこんな風になっていたんだぁ
まずは右側の建物を見学。
ここは何と地下5階まである造りになていました。収穫後、圧搾されたぶどうジュースは、地上階から地下1階の一次発酵用ステンレスタンクへと流れるように設計されています
内部の床はどこも真っ黒!
これは火山の溶岩を使用しているそうで、補強効果があるのだそう。
更に下へ降りて行くと、赤ワインの詰まった大量のオーク樽が寝かされていました。オークの甘〜い香りが充満しています
ここの樽、よく見ると2色になっているではありませんか
これは樽の見た目をオシャレにする為と、栓の口からワインがこぼれてシミになるのを防ぐため、中央の部分にごま油を塗っているのだそう。
樽の見た目にまでこだわるなんて、さすがGAJAですね
動画でもご覧ください。
地上階に戻って、今度は昔ホテルだったという建物を見学させてもらいました
窓の眼下には、Barbarescoのぶどう畑が一面に見えます。
素晴らしいブドウ畑の景色を動画でもご覧ください。
GAJAは今年でちょうど創立150週年目にあたり、今年の5月には関係者等、招待客300人ほどを集めて盛大なパーティーをここで行ったそうです。
その時に展示されたGAJAに関係する美術品、絵画などが展示されていました。
ちなみにその時は、貴重なGAJAの年代物ワインが大量に振る舞われたそうですよう、うらやましい・・・
それから娘さんのGAJA Gaiaさんは、今でもこのお城のような建物に住まわれているとのこと。
素敵すぎます〜
この左の写真はオーナー、アンジェロ・ガヤ(Angelo Gaja)氏のお子さん3人です。日本のワインショップにも宣伝を兼ねて来日したことがあるそうですよ!
注目していただきたいのが右のコルクの写真。コルクをノギスで測っています。なんとGAJAのワインのコルクは6cmを超えています(Barbarescoなどの高級ワインなどにおいて)!通常、コルクの長さは4cmから5cmなので6cmというのはかなり長いです。これは、長期間の熟成にも耐え、空気が入らないように長いコルクを特注して使っているのです。このコルクは非常に高価だそうですよ!GAJAのこだわりを感じますね。
最後に試飲部屋へと案内されました。たくさんのGAJAの製品が展示されています。
室内に入ると、試飲用グラス、資料などが完璧に準備されていました。
試飲させて頂いた貴重なワインはこの4種
1.GAYA & RAY 1997 (Chardonnay)
2.BARBARESCO 2004 (Nebbiolo)
3.SPERSS 1998 (Nebbiolo, Barbera)
4.RENNINA 1996 (=Brunello di Montalcino,Sangiovese)
すべてと〜っても美味しかったのですが、特に白ワインのGAYA & RAYは印象的でした
白ワインで12年も寝かせたものを飲んだのは初めて
香りもドライフルーツなど熟成していて、味もまったりとした質感から、とても濃密で上質なワインであることが分かります。
今まで飲んだことのないくらい、美味しい白ワインでした。
ちなみにこれら4つのワインはすべて100ユーロ以上!中には200ユーロ超えのものもあります。Gajaでも比較的お手頃なワインもあるのですが、これら4つはGAJAを代表する高級ワインです。正直試飲でこんなにいいワインを飲ませてもらえるとは思っていませんでした。日本でこの4本のんだら7万円くらいするでしょう。。。。
GAJA訪問の記念に、奮発してお土産用ワインを買おうと思ったのですが、GAJAでは一切販売していないとのこと。「今日は来てくれてありがとうまたね」言って終了してしまいました。今回の見学と試飲、全部で2時間くらいかかったのですが、無料・・・・GAJAさん太っぱらすぎ。素晴らしいです!!
そして1人1冊、GAJAで作った本のプレゼント。しかも日本語版!すげー。
本当にどうもありがとうございました!
近所のこちらのエノテカに卸しているので、こちらで買って欲しいということでした。GAJAから歩いて2分くらいのところにあります。目立つのですぐわかりますよ!
ちょうどお昼時でお腹も空いてきたので、ここでランチを取ることにしました。 お料理も出しているんですね
いちじくとブルスケッタの前菜(写真左)と、ピエモンテ名物の手打ち卵麺パスタのラグー。繊細な食感のパスタにバターがきいていて美味しかったです。
この店に日本人のソムリエの方がいて、今年5月に行われたGAJA150周年のパーティーではソムリエとして参加され、高級ワインをボンボン開けたのだそうですよ!すごいっす。
この日は、Luciano Sandrone(ルチアーノ・サンドローネ)、La Spinetta(ラ・スピネッタ)に続きここGAJA(ガヤ)と3軒連続してずば抜けて素晴らしいワイナリーに行くことができました。どこも感動!そしてどこも非常に親切で本当にどうもありがとうございました。
そしてこの後、この日最後の4軒目のカンティーナに向かいました。お楽しみに!!!
2009年12月12日
サイの絵がトレードマークのカンティーナLa Spinetta(ラ・スピネッタ)
今日はピエモンテのワイナリー特集2件目!!La Spinetta(ラ・スピネッタ) という生産者です。
このLa Spinetta、なんと過去10年間において、ガンベロロッソの3ビッキエーリ(3つ星)を2番目に多く獲得した生産者なんです!!ガンベロロッソから言えば、イタリアでNo2のカンティーナなんです!!!!
事実、Barolo、Barbaresco、Barbera、Barbera'd Astiなどなど、ピエモンテの様々な秀逸なワインを生産しています。
一面のぶどう畑の中を走って行くと突然この看板が現れました!(写真右)うっかり見落としてしまいそうなくらい控えめなので、ご注意を
ちょうど収穫直前のぶどうの実がたわわになっています
一粒一粒の実が大きくて、はちきれそうなくらいぱんぱんです。
一粒失敬して、お味見・・・甘〜〜い
La Spinetta(ラ・スピネッタ)
住所:via Annunziata 17, Castagnole delle Lanze(AT)
TEL:014-187-7396
休:土日、祝日
●見学は事前電話予約のみ。試飲は有料(たくさんワインを買う場合は試飲は無料)。サイの絵がトレードマークのワイン。ミラノのエノテカでも買うことができますよ!ガンベロロッソの3ビッキエーリ(3つ星)をイタリア全土で2番目に多く獲得した生産者。最高のワインを是非お試しください!
オフィスは、「ここがあの偉大な作り手の!?」と思ってしまうほど、とってもシンプルな作りでした。
中に入ると、既に試飲用にグラスなどをセッティングしてくださっていました。
先に見学をするか、試飲をするかと聞かれましたが、ここはじっくりと試飲をしたいところだったので、「試飲が先で!」とリクエスト。
まずは白ワインから
Lidia(リディア)というChardonnay(シャルドネ)で作られたもの。(写真左)
上品な白いお花の香りに、ほのかな甘みと酸味のバランスがよく、すーっと喉を通って行く感じです。
食前酒として、また夏に冷やして飲むのがよさそう
2本目は、Barbera(バルベラ)好きな私がリクエストして試飲させてもらいました
Ca' di Pian(カ・ディピアン)、Barbera d'Asti 2006。(写真右)
果実実がぎゅっと凝縮して、とてもフルーティで濃厚な赤ワインでした。
ただ、まだちょっと若いかな。あと2〜3年くらいでまろやかで、さらに美味しいワインになりそうです
続いては、こちらもBarbera種のもので、Barbera d'Asti Bionzo Superiore 2005(バルベラダスティ・ビオンツォ・スペリオーレ)。(写真左)
Superioreとあって、アルコール度が14.5%と高めです。
長期熟成にも耐えられるように作られているんですね。
お味も、先ほどのものよりさらに濃密、濃厚。長〜い余韻が口の中に残ります。
そしていよいよ、La Spinetta最高峰のBarbaresco Starderi 2005(バルバレスコ・スタルデリ)。(写真左)
このワイン、他のものとは決定的に違うものが。
写真には写っていませんが、瓶の口が通常のものと比べて圧倒的に太いんです。
それもそのはず、とっても太くて長いコルクが使用されているからなんです。
長期熟成に耐えうるようにしてあるんですね
オークの新樽100%で2年間熟成され、さらにボトルに詰めてから1年熟成させてようやく出荷されます。
こんなに美味しいBarbarescoは初めて飲みました。
香りもバニラやスパイス等とっても華やかで、ほどよい酸味と甘み、それにキメの細かいタンニンと、とにかくバランスがいいんです。
数々の賞を受賞しているのも、納得のお味です
そして、最後はおじさんの一押し、Moscato d'Asti.(モスカート・ダスティ)。
こちらもガンベロロッソの3ビッキエーリをしっかり取っています。とってもお上品な甘みのDolceワインでした。
そして試飲の後でほろ酔い中ですが、しっかりと醸造所内部も見学させてもらいました。
トレードマークのサイの焼印がされた木箱がいっぱいです。
ちなみに、なぜサイのデザインなのかと質問してみたところ、La Spinettaの作りだす力強いワインを動物に例えると、力のつよいサイのイメージなのだということでした。なるほど
ここでもちょうど収穫の時期なので、まさにぶどうの圧搾を行っていました。
これらは圧搾後のぶどうジュース(写真左)と果皮(写真右)です。
果皮は味見させてもらいましたが、渋さだけが少し残っていましたが全くの無味でした
動画で様子をご覧ください。
これらが実際に使われている最中のぶどう圧搾機です。
この時期に見せていただけるのは、貴重な体験ですね。
こちらがセラーの内部です。新しくていい香りのする樽がずらりと積まれています。この脇にまだ開けられていない新品の樽がありました。せっかくなので樽の値段を聞いてみると。。。。約600ユーロだそうです。樽は1つ約八万円くらいするんですね。この樽で熟成させると木の香りがワインに移るわけです。これをバリックといって、風味最高のバニラ臭がつきます。私はこのバニラ臭がする赤ワインが大好きです。
さあ、この地下のカンティーナの様子も動画でご覧下さい。
案内役のおじさんが、樽にしてある栓を特別に開けてくれました!樽に耳をあててみろというのでやってみると・・・
ぶどうジュースが発酵して、ゆっくりとアルコールになっていく音がしました。小さな音で、ピチピチという感じかな。
おおお、すごい。こうやってワインは少しずつ成長、熟成していくわけですね。感動的です!
案内のおじさんが、Moscato(モスカート)用の絞りたてジュースを味見させてくれました。
こんなフレッシュで濃厚なぶどうジュースを飲むのは初めて!
このままでも十分商品になりそう・・・
じっくりと2時間程対応していただいて、次のワイナリー、カンティーナに向かいました。これだけ案内してくれて無料でした。まあ結構たくさんワイン買ったんですけどね。電話予約時は試飲は有料と言われていたのですが、結局無料でした。これはかならず無料になるとは限りません。
とても親切に対応していただいて、感謝感激でした。
ピエモンテは、すばらしいカンティーナが多いので、いつもどこを訪ねるか迷ってしまいます。
念願のところをまた1軒訪れることができて、大満足
明日も、また別のすばらしいカンティーナを紹介します怒涛のピエモンテ、ワイナリー特集、お楽しみに!!
2009年12月10日
神の雫の使徒に選ばれたワイン、Luciano Sandrone(ルチアーノ・サンドローネ)
今日は漫画・ドラマ「神の雫」でも有名になったカンティーナ、Luciano Sandrone(ルチアーノ・サンドローネ)を紹介します。
(今日は久しぶりに奥さんが書きます)
神の雫としては珍しい、イタリアワインです!
ここは今年9月、友人のNさん夫妻とYさんと訪れました。
Barbaresco村から下ったところにあるのですが、広大なぶどう畑の中にポツリとあって、ナビが指す位置ともずれていた為、結構迷って辿り着くのが大変でした。
(Nさんのご主人様、運転本当にありがとうございました。)
実はここはずっと以前からとても訪れてみたかったカンティーナのですが、土日が休みの為、ずっと断念してきたのです。
今回は平日に行かれるということで、真っ先にアポを入れました。
念願の訪問です
Luciano Sandrone(ルチアーノ・サンドローネ)
住所:via Pugnane 4 , Barolo(CN)
TEL:017-356-0023
休:土日、祝日
●見学は事前電話予約のみ。見学および試飲は無料。
神の雫の使徒にも選ばれたBarolo Cannubi Boschis(バローロ・カンヌービ・ボスキス)は最高のワインです。
ミラノから車で1時間半。ピエモンテ州のバローロ(Barolo)村!ようやく見つけたカンティーナは、近年移転したというだけあって、とても新しくて綺麗なところでした。
入口の門の前は、丸石でぶどうのデザインになっていました。(写真右)
創立者のSandroneの娘さんの案内で、まずは試飲ルームへ。
ガンベロロッソなどなど、数々の賞を受賞しています。(写真左)
試飲の前に、内部を案内してもらうことにしました。お庭もきれにお手入れされていて、とっても綺麗です
こちらは圧搾機です。摘みたてのぶどうがこちらでプレスされます。
ちょうど収穫の時期あたり、稼働しているところを見るのは初めて感動〜〜
こちらが一次発酵用の大型ステンレスタンクです。ちょうど圧搾されたぶどう果汁と果皮が詰め込まれていました。
現場のおじさんに案内されて、上から見ることに
わぁ、いい香り〜
まだワインになる前の、できたてぶどうジュースの甘〜い香りがいっぱいに広がっています。巨大なタンクの中で、ジュースが機械によってかき混ぜられています。この撹拌はとても重要。混ぜないとブドウの皮がたまって帽子のようになり、これを果帽といいます。果帽は発酵熱がたまりやすく、温度が高くなりすぎると発酵がとまってしまいます。また果帽には有害微生物がたまりやすいんです。
では動画でも見ていただきましょう!
動画にもありますが、おじさんが特別に味見をさせてくれました。色は黒に近い紫。見るからに濃厚そう・・
う〜ん、飲んだことないくらい甘くて美味しいフレッシュなぶどうジュースです
おじさんがタンクの香りを嗅いでみろというので、鼻を近づけてみると・・・
うっ
発酵している途中なので、ガスが大量に出ていてむせました
耳をよ〜く澄ましてみると、ピチピチと小さな音が聞こえます。こうやって糖分がアルコールに変化して、ワインへとなっていくのですね。
またまた動画。タンクから中庭にぬけるまで歩いてみました。
瓶詰めの様子を動画でご覧下さい。
一旦外に出て、こちらの奥は、いよいよセラーです。
こちらは一次発酵後のワインを木樽に詰めた後、二次発酵&熟成される為にストックされるセラーです。温度は空調で管理されているため、全体がひんやりしています。
こちらも動画でご覧下さい。
いよいよお待ちかねの試飲です
リーフレットも用意され、綺麗にセッティングして頂いていました。
まずはBarbera(バルベラ)から。
2007年のものでしたが、ここのはとても濃厚な為、まだまだタンニンが強くて若いです。
酸味がしっかりしているので、あと数年寝かしたらもっと美味しいワインになること間違いなし!
そして、もう1本は今回一番楽しみにしていたBarolo Cannubi Boschis 2005年。「神の雫」で12の使徒にも選ばれたワインです。
ドラマ神の雫の第7話に出てきます!「弥勒菩薩のような〜」というフレーズです。よかったらもう一度あらためて観てみてください。
色味はかなり濃いガーネット色。香りはカシス、チョコレート、ハーブなど、より複雑で深い香り。味はほどよい甘みとしっかりとした酸。まだまだ熟成できそうですが、今飲んでもタンニンがとがり過ぎていなくて十分美味しかったです
このBarolo Cannubi Boschis(バローロ・カンヌービ・ボスキス)、1グループに2本までしか売らないそうです。 1本は、しっかりお買い上げさせて頂きました
こんなに偉大なワインを産出するカンティーナなのに、オーナーの娘さんもスタッフも本当にフレンドリーで親切に対応してくださり、改めてピエモンテのカンティーナのすばらしさを実感しました。
(個人的な経験上、ピエモンテにはこのようなカンティーナが多いように思います。家族経営が多いという事にも関係がありそうですね。)
ミラノからは車で2時間弱ですし、色々なカンティーナを訪問されて、自分のお気に入りのところを見つける、なんていうのも楽しいと思いますよ
ワイン好きの方でしたら是非!!お薦めです
2008年10月02日
カンティーナBraida(ブライダ)訪問
さて、今日は昨日投稿したレストラン、i bolognaの後に訪問したカンティーナのご紹介です。
ここはibolognaと同じオーナー、ボローニャ氏の所有のカンティーナです。レストランからはわずか800m離れたところにあります
Braida(ブライダ)
住所:via Roma 94, Rocchetta Tanaro(Asti)
TEL:0141-64-4113
休:土曜日、日曜日
オススメ度:★★★★★
●Barberaを世界的に広めた老舗のカンティーナ。ドラマ「神の滴」第4話のイタリアワインVSフランスワインの所でここのワインが出てきます。オーナーのジャコモ氏は数十年前、まだ始めたばかりのSassicaia(サッシカイア)にアドバイスに行き、その後有名になりました。
事前に電話予約すれば土曜日に開けてくれることもあります。
ここが実際にワインを製造している建物です(写真左)。内部の見学・試飲の後は別の建物でワインの購入ができます(写真右)。
まずはワインの製造現場を見学。
入ってすぐ、ここで造られているワインやカタログが置いてありました。
まず始めに見えたのが、まだぶどう果汁の段階であるものを発酵させる為のステンレスタンク。お、大きい!何と一つで1万リットルも入るそうです
こちらは発酵後、ワインを熟成させる為の大きな木樽。
バリック熟成用はこちらの小さな木樽で。一つ225リットル入るものが、何と500個も並んでいますフランス産のオーク樽を使用しています。この工程がワインに何とも言えない複雑な香りをもたらすのですね〜
外に出ると圧搾機が。摘みたてのぶどうがここで果汁になります。白ワインには果汁のみ、赤ワインには果汁、および果皮、種子が使用されます。
ちなみに、ここのカンティーナのぶどうの収穫は、100%手摘みされているそう。すごい労働力が必要ですね
左は本日ガイドを担当してくれたStefanoさん。私達の質問にも親切に対応してくれました。
さて、続いてはお楽しみの試飲です
Il Fiore(イルフィオーレ、Chardonnay 90%, Riesling10%)という白ワインの後に続いて出されたのは、Il Baciale(イルバチアーレ、Barbera60%,Pino nero30% etc)。その次にはレストランで飲んだワイン、Monte Bruna(写真左下)とBricco Della Bigottaでした。ん〜、お腹一杯の状態で飲んでもやはり美味しかった
こちらは最後に飲んだBrachetto D'Acqui(ブラケットダクイ)。日本ではあまりなじみのない発泡性の甘口赤ワインです。イタリアでは、クリスマスでパネットーネ(クリスマスのお菓子)と一緒に頂くそうです
バラやらライチの甘い香りにうっとり〜
普段、甘口ワインはあまり飲まないのですが、これはとっても美味しかったのでお買い上げしました
左は最も大きい特大サイズのワイン。何と12リットル入りです!右は毎年受賞している賞状の数々ですBricco Dell'UccelloneとAI Suma(アイスーマ、Barbera D'Asti)はGambero Rossoで3ビッキエリを獲得してますね
大好きなワイン三昧で、とっても幸せな一日でした
いやあ、一日ハードでしたが楽しかったです!またみんなでどこかに行きましょう!(シロユキ)
2008年10月01日
Asti近郊のお気に入りレストラン i bologna(イ・ボローニャ)
昨日の続きです。ASTIのワイン祭りの後、車で20分東に行ったところの小さな街Rocchetta(ロケッタ)にある美味しいレストランにやってきました。
今年3月にも来た、小林シェフのレストラン「i bologna(イ・ボローニャ)」です。基本的にはコース料理(大体45ユーロ)のみ!季節の料理が出るので来るたびに料理が異なります。今回はどんな料理が出るのでしょうか?
今日は初めて奥さんが書きます・・・
ここはまだ2回目ですが、とってもお気に入りのレストランです
緑の豊かな道を車で走っていくと、突然レストランの建物が現れます。
Trattoria i Bologna(トラットリア イ・ボローニャ)
住所:Via N.Sardi 4 ,Rocchetta(Asti)
Tel:0141-644-600
休:火曜日
さりげないお店の看板がお洒落ですね
重厚なお店の扉を開けると、入り口はかなり落ち着いた雰囲気です。
店内には丸テーブルが広々と贅沢に配置されています。右写真、奥が厨房になっています。
今日は17名で訪れたので、長〜いテーブルひとつに、小部屋を貸切にしてくれました。ちょっとしたパーティみたいで、とってもいい雰囲気が味わえました
こちらはお店のオーナーが所有しているBraidaのワイン。レストランでも、もちろんBraidaのものをオーダー。
左の写真は1本目にサーブしていただいたMonteBruna(Barbera D'Asti)です。香りはブラックチェリーやベリー系で、フレッシュですっきりした味わいです。
右の写真は2本目で、Braidaの偉大なワイン、Bricco Dell'Uccellone(Barbera D'Asti)。1年間のバリック後、さらに瓶内で1年熟成させています。とっても上品でうっとりするような香りにくらくら〜赤いベリーの香りに、さらにヴァニラやスパイスなどの複雑な香りが、グラスに注いだ瞬間から立ち上ります。こちらは酸味も甘みも、さらに凝縮されています。
本日のお料理、1品目はラードと黄色メロン(写真左)。ラードはかなり薄くスライスされていて、口の中でとろけます
2品目、ピエモンテの伝統料理Vitello Tonnato(写真右)。子牛肉のボイルに、ツナとマヨネーズで合えたソースを一緒に頂きます。ん〜、美味
3品目、ウサギ肉のマリネ(写真左)。お肉はまったく臭みがなくてこちらも美味しかったです。ズッキーニやパプリカ、トマトなどの野菜のマリネと一緒に頂きました。使用されているオリーブオイルが非常に香り高くて、印象的でした。
右の写真は特別メニューのポレンタ。ベジタリアンの方のために。
4品目、アニェロッティ(写真左)。中にお肉や野菜、ハーブの入った詰め物パスタです。バターのシンプルな味付けでしたが、繊細でやさしいお味。
5品目、ジェノベーゼソースのパスタ(写真右)。今まで食べたジェノベーゼで一番美味しかったです見た目も鮮やかな黄緑色がとっても綺麗。シェフの小林さんに聞いたところ、バジリコの若い葉ばかりを集めて使用しているのだそうです。やはり、こだわりがちがいますね
本日3本目のワイン、Bricco Della Bigotta(Barbera D'Asti)です。2本目のUccelloneより、さらにバリック期間が4ヶ月長い16ヶ月となっています。次のメインデュッシュに合わせて、香り、味ともにボリュームアップしたフルボディ。かなり飲みごたえあります
後ろを振り返ると、年代ものの高級ワインがずらり1989年のSassicaia(サッシカイア)、いったいどんな味がするのかな・・・。(お値段も気になるところ!)
6品目、いよいよメインディッシュです。この日は4種類の中から1品をチョイス。左上、ラム肉のグリル。右上、馬肉のロースト。インゲンのソテーを付け合せに。
写真左下、豚肉の石焼。ジュージューいいながら登場しました右下は唯一のお魚料理、ニジマスのムニエルです。ソースは白色ですが、乳製品は使っていないのでとってもヘルシー。
メインの後はCapriチーズ(羊乳のチーズ)、プラムジャムを添えて。こってりだけど酸味のきいたチーズはデザートのようでした。
写真右はブラックべリーとサボテンのシャーベット。
いよいよお楽しみのデザートです。この日は5種類準備してくださっていたので、みんなで違うものを頂いて、それぞれ味見することにしました。左はココナッツミルクプリン。スイカのGranita(シャーベット)を添えて。南国を思わせるお味です。
写真右は大好物のパンナコッタここのパンナコッタはピカ一ですスプーンですくうと、形が無くなってしまうほど柔らかく、濃厚なミルクの味が口の中一杯に広がります。ほろ苦いカラメルソースとの相性がばっちり
写真左上はZuppa Ingrese。カスタードクリームに色々なフルーツが入っています。右上、チョコレートムースは濃厚なお味。
左下、クレームブリュレ。表面ははもちろんカリカリに焦がしたカラメルで、中は卵がたっぷり濃厚なカスタードクリームでした。
最後はコーヒーで締めくくり
とっても優雅で贅沢なランチを過ごすことができました
小林シェフ、幸せなひと時をありがとうございました
明日はこのレストラン所有のカンティーナBraida(ブライダ)を紹介します!お楽しみに!
2008年09月29日
ピエモンテ州、アスティ(ASTI)のワイン祭り
先週末の土曜日(27日)、ミラノ在住の友人達と一緒にピエモンテ州、アスティ(ASTI)のワイン祭りに行ってきました。
さらにその後はRocchetta(ロケッタ)村のトラットリア「i bologna(イ・ボローニャ)」、その近くのカンティーナBraida(ブライダ)に行ってきましたよ!
今日はまず、ASTIのワイン祭りの様子をお伝えします。
ちょうど先週、ASTIでは馬のレース、PALIO(パリオ)が行われたばかりで、町じゅうに旗が飾ってありました。シエナのPALIOが世界的にもとても有名ですが、ASTIでもやるんですね。
ASTIの中心、Corso-Vittorio(コルソ・ヴィットリオ)に来ました。基本的には車は進入禁止!パリオの旗がたくさんありました。
ASTIワイン祭りのポスターもデカデカとありました。
ASTIはイタリアでも有数のワインの産地!楽しみです。
ローマ広場を過ぎると、いよいよワイン会場です。今年で第42回目なんですね、伝統あるワイン祭りのようです。
この日は総勢17人の日本人で大挙押し寄せましたまずはみんなでメイン会場に行ってみました。
特設のテント内にはASTIのみならず、イタリア中のワインが置いてありました。
レジで、小から大まで(1.5ユーロから3ユーロ)のワイングラスを購入します。好きなサイズを買います。
その後、1杯1.5ユーロ〜2.5ユーロで好きなワインを買い、ワイングラスに注いでもらいます。
Barolo(バローロ)、Barbaresco(バルバレスコ)、Brunello(ブルネッロ)も2.5ユーロで飲めるのでお得です
2008年のOscar(オスカー)受賞ワインが飾られています。アカデミー賞をまねしてオスカーにしたのでしょうか?このような賞は聞いたことがありませんが、ワインの協会でおいしいワインを決めているのでしょう。
裏のほうに行くと、ワインのグッズや、ASTIの特産物などが売られていました。
さらに奥に行くと、イタリア全国のワインを販売していました!すごい量です!!びっくり!!!
さきほどのオスカー受賞のワインも並べられていました。みなさんたくさん買っていましたよ!
みんなが試飲を楽しんでいるとき、私はドライバーで飲めなかったので一人で散策に出かけました。すぐ近くにカテドラル(Catedrale)があるというので見に行ってみました。
かなり大きなカテドラルでびっくりしました。バラ窓が大きいですね。
右側面に行くと、非常にきれいで重厚なつくりの扉がありました。
中の木の扉のすぐ上には「受胎告知」の絵もあってすばらしいです。
係りのおじさんが出てきて、もう12時だからあと5分で締めるよと言われ、急いで中に入りました。
中もすばらしい!左の写真は内部から正面側を撮ったところ。右の写真は正面から奥を撮ったところです。左の写真では分かりづらいですが、バラ窓がステンドグラスになっていてとってもきれいでした。
壁や柱のいたるところにフレスコ画が描かれていて鮮やかです。
一番奥の右側の祭壇です。非常にすばらしいですね。
左側側面です。
近くで見ると本当に生きているようなリアルな人物像です。
キリストが亡くなって、マリアが抱えている像をピエタといいますが、その後の様子でしょうか。
まだ時間があったので街中を歩いてみることにしました。ワイン会場は3ヶ所あるのですが、開いていたのは上にも書いたメイン会場のみ。あとはまだ開いていませんでした。
他にも屋台などがたくさん出ていましたがまだ造営中。。。。夕方から本格的に始まるそうです。しかもこの日は夜中1時まで祭りが行われているそうです。
私達は11時過ぎに着いたのですが、早すぎました。。。。残念。
屋台の脇には牛が3頭いました。それぞれ違う色の牛でかわいいです。
あとで食べるのでしょうか?それとも見せるためのものなのかな?
ワインの街にちなんだオブジェがありました。
スプマンテ(スパークリングワイン)からコルクが飛び出している様子ですね。面白い!
明日はこの後ランチに行った、トラットリア「i bologna(イ・ボローニャ)」の食事の様子をお伝えします。うちの奥さんが初執筆します。お楽しみに。
2008年09月05日
Canelli(カネッリ)村のレストラン「SanMarco(サン・マルコ)」(3回目)
今週はずっとカネッリ村の祭りの様子をお伝えしています。カネッリ村には私の友人が働いているレストラン「SanMarco(サン・マルコ)」があります。私の友人はそれぞれクオーカ(料理人)とソムリエをやっています。
カネッリ村になんどか来ていますが、ここに来る目的の1つがレストラン、サンマルコに来ること!この祭りの後にもここのレストランで食事をしました。今回もとっても美味しかったです。
以前のレストラン、サンマルコの様子は下記をクリック!
ピエモンテ州、Canelli(カネッリ)のレストラン「SanMarco(サン・マルコ)」
トリュフづくしのイタリア料理フルコース in SanMarco(サン・マルコ)
San Marco
Via Alba 136 ,Canelli
Tel;0141-823-544
休;火曜夜、水曜日
ミシュラン1つ星が光っています!さすがですね。
この日は年に一度の祭りのため、特別メニューのコースでした。
手作りグリッシーニがおいしそう!
ここのレストランは本当に綺麗に盛り付けをしています。前菜盛り合わせ!綺麗で美味しいです。
ふわふわしたスフレ。特別ソースをつけて食べると非常にうまいです。
綺麗な更に盛り付けられたパスタ。中には肉が入っていてこれも最高です。
私の友人のソムリエAさんのおごりで出してくれたワイン。イタリアワインの王様、Barolo(バローロ)です。もちろん最高でした!どうもありがとう!
セコンドは牛肉のステーキ。ほろほろとくずれるほど柔らかいステーキ!最高にうまかったです。
デザート盛り合わせ!すごいです。
フランス料理に似ているなあと思った方もいると思いますが、それは逆です。
元々はピエモンテ料理が、フランスに渡ってフランス料理となったのです。なのでフランス料理は元々はイタリア料理なんですよ!
最後にコーヒーと菓子。最後の最後まで素晴らしいです。
レストラン、最高の料理を提供するレストランテ・サンマルコ!皆さんも是非!
2008年09月04日
ピエモンテ州、Canelli(カネッリ)村の祭り〜その4
今週はカネッリ村の祭りについてお送りしています。今日で終わり。
昨日は、400年前に起こった戦争を再現した様子をお伝えしました。村人たちは敵を撃退することができました。敵を破って勝った後の様子をお送りします。
その前にまずは、周りの様子から。
中心の広場の脇にある野外レストラン。当時の食事のコースを食べることができるそうです。でもこの日は食べませんでした。
当時の画家もこのように描いていたのでしょうか。
これが、当時の拷問を再現したもの。右の写真はすごい!手足を縛って拷問するもの。この時はなんと、数人でくすぐります
ここは祭りの記念のカードを作ってくれるところ。名前と日付を入れてくれます。
名前をメモに書くと、それを書いてくれるのですが、漢字で書いたら「そんなの無理に決まっているでしょ」と言われて自分で書きました。。。。
この祭りのすごいところは、忠実に当時の様子を再現しているところです。初日に、この時にだけ通用する通貨に両替して買い物をする、と書きました。現代のユーロで買い物したら当時の雰囲気を感じることができます。
そして、その他にも現代のものをなるべくなくして、隠して、中世のころの様子を再現しています。例えば、標識、看板などは全て隠しています。
標識、看板、バス停など、昔なかったものは隠すようにしているようです。かなり徹底していますよね。すごい
さあ、だいぶ後回しになってしまいましたが、戦争に勝った後の様子です。
敵の大将を倒して運んでいます。芸が細かい!
みんな勝って、平和が戻ってきて大喜びの様子!
動画でもご覧下さい。
カネッリの祭りは毎年6月の第3土日です。土曜日の夜はオールナイトで大騒ぎ!屋台も朝までやっています。
みなさんも来年は是非行ってみてください!楽しいですよ
2008年09月03日
ピエモンテ州、Canelli(カネッリ)村の祭り〜その3
カネッリ村の祭りの紹介は今日で3日目。いよいよ、当時の戦争を再現したショーの始まりです!
朝9時、ここは中央から少し離れた小さな広場。ここにまずは小隊、中隊などが集まります。
よく見ると子豚の丸焼きを作っていますね。本物ですよ!
楽器を鳴らしながら、各小隊、中隊が広場に集まってきました。
賛美歌を歌いながら歩いていく、神父さん、尼さんたち。
こちらは先ほどの小さい広場から少し離れた、中心の広場。ここがメイン会場。観光客たちは回りに人だかりをつくって見学です。大砲もありました。この空砲がものすごい衝撃と音でした。
ちょっとだけ広場の周りの様子をお伝えします。
ゲームがあったり、ロバや名前がわからない動物がいたりと面白いです。
さて、12時少し前、この中心広場が賑わってきました!
おお、かっこいい三銃士みたいですねえ。
さあ、この中心広場にカネッリ村の村人たちが終結です!忠実に400年前の衣装を再現していて、とても綺麗、かっこいい!
さあ、バトルの開始!マイクで実況が入りました。どちらが優勢、誰々が出てきた、などのようですがイタリア語なのでよく分かりませんでした。
史実として、この小さなカネッリ村を襲った大群を村人たちは撃退します。そして、この村の免税を約束する条約を交わしたそうです。それを再現した祭りなのです。
動画をご覧下さい!
明日はバトルが終わって、勝った後の様子です!お楽しみに!
2008年09月02日
ピエモンテ州、Canelli(カネッリ)村の祭り〜その2
昨日の続き、カネッリ村の祭りです。
村中の人たちが400年前の衣装を着て歩きます。屋台の店員さんもそうです!
なんか髭男爵とかいてもおかしくなさそうです。
動画をご覧下さい。
道端には、食べ物の屋台だけでなくて、昔の生活を再現しています。
本当に昔はこうだったんだろうなあと思いました。かなりリアルですね。
ここで食べ物などを買う時、ユーロは使えません。ユーロから一度この中世の村の通貨に両替する必要があります。この街では中世のころを忠実に再現している祭りです。確かにユーロで買ったのでは、なんかちょっと寂しいので、このように両替してから買うのはリアルでいいですね。
これはピザではなく、豆をつぶして伸ばして生地にして焼いたもの。
さあ坂を上って町の中心、教会のある広場に行ってみましょう。
教会前の広場も盛り上がっていましたよ!左の写真を見てください。「リンゴ飴」ですよ日本と一緒!食べませんでしたが美味しそうでした。
教会もきれいです。教会の前では、昔の子供が遊んでいたゲームを体験することが出来ます。
昔の日本にもあったようなゲームですね。どの国でも子供の遊びは似ているみたい。ちなみにこのゲームも、上記に書いたこの村の通貨を支払って遊ぶことが出来ますよ。
この広場には教会が2つあります。こちらがもう1つの教会。
教会の中にテーブル、そして皿やナイフ、フォークが並べられています。ここでは、400年前のころの実際に食べられていた料理をコースで食べることが出来ます。事前予約をする必要があります。予約しようとしましたが、すでにだいぶ前から完売!すごいですねえ、料理まで昔のままのものにこだわっています。
今日はカネッリの祭りのときの街の様子をお伝えしました。明日はいよいよ、祭りのイベント、当時の戦争を再現した様子をお伝えします!
2008年09月01日
ピエモンテ州、Canelli(カネッリ)村の祭り〜その1
先週まで、ピエモンテのカンティーナ巡りについて書きました。この時の週末の目的は、1つはカンティーナ巡り(5ヵ所)、そしてもう一つは、今日紹介する「Canelli(カネッリ)村の祭り」でした。
ピエモンテ州、Asti(アスティ)やAlba(アルバ)から程近いCanelli村で、毎年6月の第3土曜、日曜日にお祭りがあります。今から約400年程前の戦争を再現した祭りで、村人たちが中世のころの格好をして、練り歩いたり、実際に戦ったりします。
この日はヨーロッパ各地からこの祭りを見に沢山の観光客が訪れます。去年は1週間ずれてこの村に来て、見損ねたので今年はちゃんとこの日を狙ってきてみました。
さっそくこの祭りの日のカネッリ村の様子です。
初日の夕方ですが、すでに沢山の人たちがいました。
村の丘の上に見えるのは城です。
街中ではパンフレットが配られ、タイムスケジュールが出ていました。初日の夕方、各小隊、中隊などが音楽を演奏しながら練り歩きます。
動画でその様子をどうぞ!
道端には出店や屋台が沢山出ていました。Carne Cruda(カルネ・クルーダ)と書いてありますね。カルネは肉、クルーダは生という意味なので、生肉です。左の写真をよく見ると、赤色は生のひき肉です。これはピエモンテの名物料理で、オリーブオイルや香辛料などが混ざっていて、まったりしていておいしいです。私はこの生肉が大好き!レストランでも出されるもので、例えれば「ユッケ」のようなものです。ユッケが好きな人なら好きですよ、きっと。
これは中世のころの格好をしながらモツの煮込みを作っているところです。おいしそう!!
ここはワインを売っているカンティーナのようです。
中世のころの音楽の演奏でしょうか?
動画でもご覧下さい。
カネッリ村の祭りは非常にたくさんの内容がありましたので今日から4日連続でお送りしますよ!
2008年08月27日
ピエモンテ州のカンティーナ、ELIO GRASSO(エリオ・グラッソ)
今日はピエモンテのカンティーナ巡りの5軒目!最終日です。今日はMonforte(モンフォンテ)村にあるElio-Grasso(エリオ・グラッソ)というカンティーナの紹介です。
Elio Grasso(エリオ・グラッソ)
地域:Piemonte(ピエモンテ)
住所:Localita Ginestra 40,12065 Monforte D'Alba(Cn)
TEL:0173-784-91
オススメ度:★★★★★
要電話予約
●ピエモンテ、Monforte(モンフォルテ)村の丘の上にあるカンティーナ。景色抜群!Barolo、Barbarescoなど最高です。
丘の上にあるカンティーナ、Elio-Grasso(エリオ・グラッソ)!とても見晴らしのよいぶどう畑の丘の上にあり、建物は貴族の別荘のようにきれいです。カンティーナ内部は数年前に改装されたばかりで、とても近代的なつくりになっていました。
中に入る前にしばらく景色を見ていました。見渡す限りのブドウ畑!日本ではあまり見ることのできない光景!すごい、感動的でした。
犬小屋もワインの樽でできていました
かわいらしいですね。
ようやく中に入り、品のよいオーナーのおばあさまに案内してもらいました。
外からは分からないですが、中はかなり広いです。小さい樽でバリックをしてますね。
動画も撮りましたので、様子をご覧下さい。
イタリアワインの王様、Barolo(バローロ)がこんなに!
ここのカンティーナでは、Monforte村特有のタンニンなど骨格のしっかりしたBaroloを生産しています。全部で3種類のBaroloを製造していて、それぞれ何度も3ヒ゛ッキエーリを受賞していますよ!
ブドウを発酵させるためのステンレスですね。
ここでビンにラベルを貼っているようです。
ブドウ畑に出てきました。かなりブドウが下に落ちています。これは味を濃くするために間引きをしているためです。
試飲タイ〜ムで〜す。復習はしてきましたよ。
Tシャツがちょっとダサい感じがしますが、品のよい部屋で試飲させてくれました。
Baroloを含めて3種類のワインです。普通、うすいものから飲んでいくので、濃いBaroloは一番最後です。
Baroloはタンニンが効いていて非常に重く、濃厚な味のするワインです。
でも写真では右側の色としては薄い方がBarolo(バローロ)です。
ガンベロ・ロッソで3ビキエーリを受賞した時の記念グラス!かっこいいです。
私たちと同じ時間に飛び込みのお客さんが来ましたが彼らは予約していなかったため対応してくれませんでした。事前に必ず電話で予約をしてから言ってみてください。景色も最高ですし、お勧めです!
2008年08月25日
ピエモンテ州のカンティーナ、Ca'Viola(カヴィオラ)
さあ、ピエモンテ州のカンティーナ巡り4軒目は、Dogliani(ドリアーニ)という小さな村にある有名なカンティーナCa'Viola(カヴィオラ)です。
Ca'Viola(カヴィオラ)
地域:Piemonte(ピエモンテ)
住所:Batista San Luigi 11, Dogliani
TEL: 017-370-547
オススメ度:★★★★
要電話予約
●手作りのホテルも併設するカンティーナ!Dolcetto(ドルチェット)、Barbera(バルベラ)、Langhe Rosso(ランゲ・ロッソ)など。
ここのオーナーは、イタリア全国から高く評価されている醸造家であるGiuseppe Ca'Viola氏。他のカンティーナでも醸造家、アドバイザーとしてワインを造っています。この日はなんと自ら、ワインの説明や試飲など対応してくれました!!
まずはワイン作りのカンティーナの見学。いろいろと詳しく説明してくれましたが、基本的に私はわからず。。。イタリア語の説明なので、私はいつもこういうときは一人で歩いたり、写真撮ったりしてます。
一般的なステンレスタンクで発酵させ、そしてオーク樽でバリックさせてますね。バリックとは、オーク樽で熟成させ、その香りをワインにつけ
ること。より複雑で華やかな香りをワインに持たせたいときに行います。
出荷前に箱詰めされたワイン。日本も含めていろいろな国に出荷されているそうです。
説明の時、日本の「ナカシマート」に卸していると言ってました。私は、「タカシマヤじゃないの?」と言ったのですが、「いや、ナカシマートだ」と言ってました。帰ってからネットでナカシマートを調べましたが見つからず。。。。地方にある地元のスーパーっぽい名前ですよね。実際にありそう。
ワインの試飲の前に、このカンティーナの上の階のホテルを紹介されました。まだオープン前で、9月には民宿のようなタイプのホテルとしてオープンさせたいと言ってました。友達に宣伝してね、と言われたので宣伝しますよ!
オシャレな螺旋階段を上っていくと、広々とした部屋がありました。広い敷地にたった3つの客室だそうで、1つの客室には2,3部屋もあって、かなりゴージャスです。
テラスも広く、眺めも最高!
まだ作っている最中ですが、プールもありました。
1階で食事もできるので、美味しいワインと食事つきのホテルとしてオープンさせるのでしょう!素晴らしいですね。
1階で試飲をしました。この1階がとても広く、食事もできるようになっています。
というわけでようやく試飲スタートです。
ここのカンティーナのワイン、Dolcetto(ドルチェット)、Barbera(バルベラ)、更にPino Nero(ピノ・ネロ)というブドウ品種で作られるLanghe Rosso(ランゲ・ロッソ)は近年まで何度も3ビッキエーリを受賞してます。
写真右上が上述したGiuseppe Ca'Viola氏です。3ビッキエーリの賞状を持ちながら説明してくれましたよ
紫色で印刷されたラベル。珍しいですね。このワインに描かれている犬はここのワンちゃんです毛が多くてはーはー言ってつらそうでした。
試飲しながら、名物のチョコレートを頂きました。おいしかったです。
ここで2,3本買ったのですが、オーナーの奥さんからは「2,3ダース、じゃ無くて2,3本??!!!」と驚かれてしまいました。超有名なワイン製造者自ら説明してくれたのにそれしか買わないの?という感じ。。。この辺はやはり欧米人ははっきりしてますね。日本だったらお客さんにそんな言い方はしませんけどね。でもいやみっぽくなかったし別にいいです。というか私がちょっとしか買わなかったのが問題なのでしょう。。。
9月からはホテル業も始めるそうなので是非行ってみてください。1階では美味しい料理も出ると思いますよ!
2008年08月22日
バローロ村のレストラン、ROSSOBAROLO(ロッソバローロ)
昨日紹介したBarolo(バローロ)村のカンティーナ、Bartolo MASCARELLO(バルトロ・マスカレッロ)のすぐ近くのレストランでランチをしました。
Barolo(バローロ)村の中心の小さい広場から見えるところにあるレストランなのですぐにわかりますよ。Rossobarolo(ロッソ・バローロ)という名前のレストランです。
以前も書きましたが、イタリアでは都会よりも郊外や田舎の方が落ち着いていてオシャレなレストランが多いです。
ピエモンテは肉料理が名物!でもランチなので軽めにしました。
ピエモンテ名物の細長いパン、グリッシーノです。手作りのグリッシーノ、美味しかった。
名前は忘れましたが、肉の薄切りにトンノのペースト添えです(左)。右はカルボナーラのスパゲッティ。なんか普通のカルボナーラと違いますが美味しかったです。
これは手作りドルチェのパンナコッタ!硬くて濃厚で美味しかったです!
Barolo村の中心すぐにあるレストラン、Rossobarolo(ロッソ・バローロ)、なかなか美味しかったです!