France(フランス)
2009年01月28日
南仏の奇跡のワイン「アベイ・ド・レランス」を買いにサントノラ島へ
1月10日の記事で、東京広尾のエノテカ「ヴィノスやまざき」のことを書きました。
このとき店員さんは特別に仕入れた、南仏の奇跡「アベイ・ド・レランス」を絶賛していました。
私はこの島に実際に行ってみたくなり、この店員さんに、「じゃあ来週にでも直接買いにって来ます!」と言いました。その店員さんは「まさか」という顔をしていましたが・・・
で、この記事のときコメントをいただいた、Tさん達と一緒に急きょサントノラ島(Ile St-Honorat)に行くことになり、先週土日に行ってきましたよ!
ミラノから車で4時間で南フランスのカンヌに到着!そこから船に乗り約20分、27人の修道士がひたすら祈りとワイン造りにささげる毎日を過ごしている島、サントノーラ島に到着です。
歩いて30分くらいで1周できる小さなこの島にはたくさんの種類のぶどう畑があります。自然にあふれたきれいな島!海も底まで見えて透明度も抜群です。夏にはたくさんの海水浴客でにぎわうそうですよ!そして島の奥には素晴らしい修道院が!!
島のほとんどがぶどう畑ですが、小さな島なのでワインは年間3000本しか作っておらず、そのうち600本くらいは日本に輸出されています。最近は世界中で話題になっていて非常に人気があります!世界中のバイヤーが買いにきているようです。
最近ドラマでも話題の「神の雫(かみのしずく)」にもここのワインが紹介されたそうです。
果たして奇跡のワインを買うことができたのか?!!
近日ブログ公開予定!お楽しみに!!(ひっぱるよ!)
2008年06月21日
ブルゴーニュのワイン醸造所、Chateau de Pommard(シャトー・ド・ポマール)
シャトー(Chateau)とは、ワインの醸造所のことを言います。ボーヌのホテルで紹介してもらったシャトーに行ってみました。
ボーヌのお隣のポマール(Pommard)村のワインで、名前もそのままポマール(Pommard)です。ここの醸造所は、正式にはChateau de Pommard(シャトー・ド・ポマール)というそうです。
シャトー・ド・ポマールは1726年にルイ15世の命により摂政ヴィヴァン・ミコーが開設した、いわば宮廷向けの赤ワイン。ボーヌの高名な数学者のモレ・モンジュ伯が引き継ぎ、1802年に現在のシャトーと長大な石囲いを建てた、そうです。
このシャトーで作られるのは赤ワインのみ。土壌に酸化鉄を多く含んでいてカシスやプラムなどの黒い果実の香りがありしっかりとしたタンニンを感じる、ということです。
さすが貴族が作っただけあって、豪華な城があります。
1人10ユーロでガイド+試飲をすることができます。
中庭には当時のブドウをつぶすための工具、おおきな樽があり、趣があります。
ガイドさんの説明によるとこの銅像はスペインの画家、サルバドール・ダリに作ってもらったそうです。さすが貴族、すごいですね。
まずはシャトーのすぐ横にあるブドウ畑を見せてくれました。3月の寒い時期のブドウ畑なので何もなっていません。このブドウの木は一見するとなんてことはないのですが、樹齢は50年くらい経っていて、根っこはかなり地中深く張りめぐっているのだそうです。そのため、地層の深いところのムネラルなどをたっぷりと吸い上げることができ、濃くて美味しいワインができるのだそうです。
続いてシャトーの地下にやってきました。
醸造中の樽、そして瓶に移して寝かしてあるワインなど、たくさんありました。地下道はかなりの距離、広さがあって、たくさんのワインが作られていました。温度、湿度が一定に保たれ、ここで何年も熟成させるわけです。
お楽しみの試飲です!
さすが宮廷用のワイン!ずっしりとした重みのある味でした。
フランスのワイン醸造所、シャトーはイタリアのカンティーナとはだいぶ違うなあと思いました。
2008年06月20日
ブルゴーニュのワイン醸造所、シャトー・ド・ムルソー(Chateau de MEURSAULT)
もう1軒、シャトーに行きました。ムルソー(MEURSAULT)村にあるシャトー、シャトー・ド・ムルソー(Chateau de MEURSAULT)です。
ボーヌから南に10kmほどいった所にムルソー村があります。通常のシャトーは一般人が入れなかったり、事前予約が必要なのですが、ここシャトー・ド・ムルソーは予約無しでも入れてくれます!
緑に囲まれたシャトー!かっこいいです!
シャトーの横にある木がものすごく大きかったのでよく見てみると、樹齢250年の木のようです。すごい。
中も素晴らしい!チケット(15ユーロ)を買うとワイングラスがもらえます。シャトー見学後の試飲用のグラスのようです。セルフ・ツアー(ガイドなし)ということで自分で好きなところを観て回ることができます。
最初は新館で、ここのオーナーが所有している絵画を見たり、昔のワイン造りの時の写真や道具などの展示を見ました。そしてその後地下のワイン蔵に入りました。
誰もいないしちょっと薄気味悪かった。。。。
ちょっとかび臭い部屋に何千本何万本ものワインの瓶が積まれていて、それぞれワインの銘柄と何年製かが記されています。更に進むと何百個もの樽が入っている区画に出ました。かなり広大なワイン蔵です。地上は素晴らしい城のような作り、そして地下には巨大なワイン蔵、カーヴがあります。やはりイタリアのワイン蔵、カンティーナとはだいぶ違いますね。
お楽しみの試飲所です!英語を話すスタッフが赤白合わせて4種類のワインの試飲をさせてくれました。ここで4本ほどのワインを購入しました!
やはりムルソーは白ワインがおいしい!香り、味、ともに最高の白ワインです!
いやあ飛び込みで入ったのですがシャトー・ド・ムルソー(Chateau de MEURSAULT)、とても素晴らしいシャトーでした!皆さんも是非!
2008年06月17日
ブルゴーニュ、Monthelie(モンテリー)のワイン蔵出し祭り!!
ブルゴーニュ、ボーヌから南西に7kmほどいったところにある村Monthelie(モンテリー)にやってきました!
ここはブルゴーニュの「黄金の丘」にある村です。
ここの村は普段行ってもワイン蔵には入れてもらえません。。。普段は閉じていて、入ることの出来ない蔵に1年に一度、3月末の2日間のみ一般人が入ることが出来ます。毎年この祭りの日は変わるので直前に要確認です。
村中、いたるところにこの祭りの案内がありましたよ!
とりあえず、このシャトーに入ってみました。
シャトーはワイン醸造所と言う意味。かっこいいですね!
まずは5ユーロを払うと、このグラスをもらえます。このグラスをもらうと、この村のどのシャトー、ワイン蔵に行っても無料でワインを試飲することが出来ます。5ユーロはこの村のこの祭りのエントリー料のようです。でもワイングラスももらえるし、ワイン蔵に行けば飲み放題。ほとんど無料サービスですよ!!
試飲して早速ワインを買いました!すばらしいですね。ここのおばあさまが、私の息子が作っているワイン蔵がある、と言うことで紹介してくれました。
というわけで早速行ってみました。
この倉庫の中がワイン蔵のようです。かなり古そうです。
お〜〜、ワイン樽があります。古くてかなりいいアジだしてますね。
手作りチーズを食べたり、ワインを試飲することができます。普段はただの倉庫のようですが、この日はたくさんの人で賑わっていました。
モンテリー村の中心部はかなり小さいです。歩いていると、次々にワイン蔵がありました。
この左の写真のように、開放中のワイン蔵には目印のポスターのようなものが掲げられています。この日と次の日のワイン蔵出し祭り以外は閉まっていて一般人は入ることができないのです
3軒目です。ここも普段は倉庫のようですね。
ワインはもちろん、おつまみのサラミ、チーズもおいしいんです。
もちろん、最初に5ユーロでもらったワイングラスで試飲できますよ!
4件目。ここも古そうなカーヴ、ワイン蔵です。趣がありますね。かなり奥の方に行くとようやく試飲できるところに着きました。
途中に桜を発見!ソメイヨシノより濃い色ですね。それにしてもこの日は寒かった!途中雪も降りました。
ここはワインのにおいに関する展示をしている所。実際、ソムリエは様々なにおいの瓶が詰まった箱をもっていて、そのにおいを嗅ぎながら、ワインのにおいを区別するための訓練をするそうです。ここでの展示は、ばら、チョコレートや木くず、ゴムなど様々な匂いの元を展示していました。
この祭りの時だけ、軽食の販売所が開いているということで行ってみました。
手作りのメニューですね。パンとハム、チーズの盛り合わせを頼みました。あとはスープです。これがもう、とっても美味しかった!あまり美味しくないサンドイッチでも出てくるのかと思いきや、どれもとっても美味しくてびっくりしました。
午後もワイン蔵めぐりをしました。試飲をして、気に入ったワインをいくつか買いましたよ!
まだ3月の寒い時期なのでブドウの木もこんな感じですが、とてもきれいな風景でした。
モンテリー村は素朴な雰囲気で、ワインもおいしくてとてもよかったです。来年の3月のワイン蔵出し祭りに是非行ってみてください。
2008年06月15日
ブルゴーニュの「黄金の丘(コート・ドール=Cote d'Or)」
ブルゴーニュの州都ディジョンから南西の町サントネーに挟まれた一帯の丘陵地帯を「黄金の丘(コート・ドール=Cote d'Or)」と呼びます。
この辺りは穏やかな気候で、延々とブドウ畑が続きます。ワインに詳しい方でなくても、ロマネ・コンティ、や近くにあるボジョレーなどの名前は聞いたことがあると思います。
フランスでは、「ブルゴーニュはワインの王様、ボルドーはワインの女王」と言われています。ブルゴーニュワインは、重みと力強さ、そして優雅な風味を兼ね備えているからです。
3月終わりのブルゴーニュ旅行ではこの黄金の丘に行き、いくつかの有名なワインのブドウ畑に行ったり、ワインを製造しているシャトーやカーヴィに行って実際にワインを買いました。
これから数日間は実際に行ったシャトーやカーヴを紹介していきます。お楽しみに!
2008年06月14日
フランスのパン
フランスと言えばやっぱり「フランスパン」!
私はイタリアで唯一あまりおいしくないと思うのがパンで、硬くておいしくないです。レストランではイタリアパンを食べますが、自宅ではイタリアのパンを一度も食べたことがありません。ほぼオール米食です!
フランスの旅行で楽しみだったのが「パン」、「フランスパン」です!
普通のチェーン店のパン屋に来ました。ディジョンの駅前のパン屋です。
長い棒状のフランスパン!そしてクロワッサンにエクレア!どれも美味しそうです。
棒状のフランスパンを買って食べてみると、外はカリカリ中はふっくらで最高でした!しかも1本0.8ユーロと格安!そして市民はよく棒状のフランスパンの中央部分だけ包装紙を巻いてもらってその部分を手持ちしながら歩いていましたよ。
この日の朝食はクロワッサン!イタリアのBarでもこのクロワッサンを食べることができますが、フランスのはもっと美味しかった!
でもコーヒーがいまいちなんですよね。コーヒーはイタリアが一番です!
2008年06月13日
ボーヌの和食レストラン
今日からフランス、ブルゴーニュ旅行に戻ります。
ブルゴーニュのボーヌ(Beaune)には2軒の和食レストランがあります。その2軒はとてもおいしくて素晴らしい和食レストランです。今日はその2軒をざっと紹介します。
1件目は媚竈(びそう)という名前の和食レストラン。ここは在ブルゴーニュの日本人たちの間で絶賛の和食レストランです。
媚竈(びそう)
住所:1a rue du Faubourg St-Jacques
21200 BEAUNE,FRANCE
Tel:(03)8024-9950
http://www.bissoh.com/
店内に入ったのですが、まだ早くて開店前。結局ここで食事はできませんでした。でもメニューをみると、寿司と鉄板焼きのセットメニューがあってこれが絶品なのだそうです。今度ボーヌに行ったら是非行ってみたいです。
2軒目は寿司海(すしかい)。ここで実際夕飯を食べました。結論から書くと、ミラノのトップレベルの和食レストランと同じくらい美味しかった。本当に素晴らしかったです。
寿司海 SUSHIKAI
住所: 50 Fg.Saint-Nicolas 21200 Beaune
Tel:03-8024-0287
店内の装飾、雰囲気は抜群に素晴らしい!感動ものですよ。更に奥には庭園まであって昼なら庭園を見ながらランチを食べることができます。
ご主人はとても親切で料理についていろいろと説明してくれましたよ!
驚いたことのは値段!デザートを入れて4品セットで35ユーロ!ミラノではありえない値段です。ご主人によると、ボーヌは田舎の街でここのお客さんはほとんどが地元の人たち。なので値段が高いとお客が入らないそうです。地元の人たちがリピーターとなるように安く、美味しく作らないとならない、と言っていました。
この日は3人で食事をしました。ちょっと料理を紹介します。
3品はメニューから好きなものを選べます。一番右上の写真はエスカルゴの餃子!大きくて、コリコリのエスカルゴが入った餃子で、とってもおいしかった!ブルゴーニュの食材を使った創作和食、最高です!!そして右下は3品の後に必ずつく混ぜご飯!これも絶品でした。
さらにデザートも付きます。ソルベ、ジェラート、クリームブリュレとどれも最高!
いやあこれでセット35ユーロとは!素晴らしいです。他にももっと高級なコースもあり、フォアグラやエスカルゴなどフランス食材を使った和食のコースでおいしそうでした。
日本人も絶賛のボーヌの和食レストラン!ボーヌでフランス料理もいいですが、和食も是非!ミラノに支店作ってください!!
2008年06月06日
オテル・デュー(Hotel Dieu) in Beaune
フランス、ブルゴーニュ旅行の続きです。
ボーヌと言えば「オテル・デュー(Hotel Dieu)」。オテル・デューはボーヌの街の象徴、ここは施療院(オスピス)です。
オテル・デューとは「神の館」という意味。1443年ブルゴーニュ公の大法官であったニコラ・ロランと彼の妻が貧しい人々を救済するためにこの施療院を建てました。
しかし、治療費を払うことができないために施療院を利用することができない人が多く、このことを見かねたニコラ・ロランは自らの所有するブドウ畑を寄付し、また諸侯から寄贈されたブドウ畑と合わせて、その畑から造られるワインを売った収益で運営することにしました。その後は貧しい人のみが利用できる病院となったのです。
そのワインがこれ!
オスピス・ド・ボーヌ(Hospices de Beaune)です。
オスピス・ド・ボーヌは10年前のドラマ「ソムリエ」の第4話に登場しました。
オスピス・ド・ボーヌ(Hospices de Beaune)ワインの収益でこのオテル・デュー(Hotel Dieu) を経営したわけです。
現在はこの病院は博物館となっていますが、1971年まで現役の病院でした。応仁の乱のちょっと前の1443年から1971年まで、500年以上も貧しい人たちのために尽くしてきたのです、素晴らしいですね。
今でもこの名残があり、11月の第3日曜日をはさむ土曜日〜月曜日の3日間にわたって開催されるワイン関連の祭りの日を、「栄光の三日間(Les Trois Glorieuses)」と言います。
特に日曜日にオスピスで行われるワインオークションは国際的にも関心を集め、その年のワインの相場を占うものだそうです。この3日間は世界中からワイン業者が集まります。
ではこのオテル・デュー(Hotel Dieu) を紹介していきます。
外側は現在改装中です。
ここが入り口。中に入りチケットを買うと、なんと日本語の地図、パンフレットをもらえます。
これが中庭。幾何学的な配列の屋根瓦がとてもきれいです。鮮やかな色とりどりの七宝を施した屋根です。よく見ると1階も2階も通路に屋根があり、看護婦たちが雨でも不自由なく移動することができるようになっています。
ここが病室です。貧しきものの広間と名づけられていて、広さは、長さ50m、幅14m、高さ16mととても広いです。特に天井が高くてとても病室とは思えません。天井の骨組みは尖頭ヴォールトになっていて、極彩色の竜が火を吐く様子が描かれています。また、中央にはテーブルとベンチが置かれ、食事ができるようになっていたそうです。フランスは病院まで芸術的なのですね。すごい。
この病室の置くには教会、チャペルがあります。以前はここにポリプティックという最後の審判の絵がありましたが、現在は最後の部屋に移されています。
病人たちはいつでもすぐにこの教会で祈ることができたのです。医療と宗教の共存です。
聖ユーグの部屋(左)と聖ニコラの部屋(中央、右)です。ここも以前は病室でした。宗教画が見事です。
聖ニコラの部屋の床下には川が流れています。排泄物をこの川に流せるように病院が造られています。すごいですね。
やっぱり「オスピス・ド・ボーヌ(Hospices de Beaune)」の展示もありました。たくさんの生産者がオスピス・ド・ボーヌを作っています。
ちょっとトイレに行ってみると、、、、おお近代的でとてもきれい。さすがオテル・デュー!と感心してしまいました。
もちろん昔はこのようなトイレはなかったでしょう。
ここが厨房です。15分後とに音と光のスペクタクルが上映されます。ここで病人たちの食事が作られていたわけです。病院食といってもフランス料理!おいしそうですね。巨大な暖炉が2つも有り、たくさんの料理を作ることができます。
「白鳥の首」と呼ばれる温水用の蛇口です。見た目も美しいし温水が出るなんてすごいですね。
これがとってもかわいかった!1698年製造の鋼鉄製回転取っ手「ベルトラン先生」です。
衣装は皮長靴、白の靴下、金ボタンのついた赤い胴着と縁を折り返した白の帽子をかぶっています。厨房の仕事を監督しながら取っ手を回しているそうで、とてもかわいいです。15分後とのショーではこのベルトラン先生が取っ手を回してくれますよ!
オテル・デューの外側には別の建物が見ます。ここは1970年以降に今でも現役の養老院として使われているのです。すごいですね。
薬局です。ここから外に出た庭には薬草の菜園があり、そこから取れた薬草を用いて薬が作られていたわけです。
ここが最後の部屋、聖ルイの部屋です。きれいなタペストリーがたくさん飾られていました。
この奥にはプリプティック、最後の審判の絵があります。これはロジエ・ヴァン・デール・ヴェイデンの作品。この絵は教会の祭壇上部に掲げてあり、病人たちが見ることができたのは日曜日と祝祭日だけだったそうです。
中央にはイエス・キリストがいて、右側は地獄に落ちる人々、左側は天国に登る人々が描かれています。
オテル・デューは歴史の重みがあり、暖かさが伝わってくるようでした。皆さんも是非ボーヌにいった際には立ち寄ってください。
オテル・デューは無休、開館時間は冬9時〜11時半、14時〜17時半、夏9時〜18時半です。
2008年06月05日
ボーヌのワインサファリツアー
ボーヌのインフォメーションセンターで、ワイナリーの見学、試飲のツアーの申し込みをすることができます。数種類のツアーがありますがその中でも私は以下のツアーにしました。
ロマネ・コンティ(Romanee-Conti)、クロド・ヴォージョ(Clos-de-Vougeot)、シャンベルタン(Chambertin)など有名どころを訪ねるツアー。所要2時間半、一人36ユーロ。
ミニバンに乗ってツアースタートです!
3月の終わりでまだ寒かったですが、天気がよく気持ちよかった!青空とブドウ畑の組み合わせがとてもきれいです。
でました!!ロマネ・コンティ(Romanee-Conti)のブドウ畑ですよ!ウィキペディアにも載ってます。ロマネ・コンティはワインをよく知らない私でも知っている銘柄、きっとみなさんもご存知でしょう。ナポレオンが最も好きだったワインで、世界中で最も有名なワインの銘柄の1つです。畑の面積は非常に狭くわずか1.8ha(ヘクタール)、年間の生産量はわずか7000本と少ないです。ブドウ品種はピノ・ノワール100%。ここ最近は1本6000ユーロ以上、つまり1本100万円もするのです!びっくり!!見た目は普通のブドウ畑だったんだけどなあ。。。隣接する広大な畑はまた別の銘柄で、もちろん値段はぐっと下がります。なんだか変ですよね。
私は酸っぱいブルゴーニュの赤ワインはあまり好き出なくて、濃厚な重いボルドーの赤ワインの方が好きなので、きっとブルゴーニュのロマネ・コンティはそれほどではないのでは?と思っています。ちょっと負け惜しみ。
このバンで各ぶどう畑を回りました。運転手が英語で説明してくれてわかりやすかったです。
シャトー・デュ・クロ・ド・ヴージョ(Chatear du Clos de Vougeot)にやってきました。左の写真はブドウ畑の中にある城です。現在はワイン造りの道具の博物館になっています。
お楽しみの試飲所にやってきました。この辺りで作られるたくさんのワインが売られています。いろいろと試飲しましたがやはり赤は酸っぱい感じ。
白はイタリアのワインよりも香りが強く、味が濃厚で美味しかったです。ここでは数本の白ワインを買いました。
この辺りの村はみんなワインに関わる仕事をしているようです。写真の建物もワインのペイントがされていました。
ボーヌ発のワインサファリツアー!お勧めです!
2008年06月04日
ワイングッズ専門店、Athenaeum(アテネ) in Beaune
昨日2軒目に紹介したボーヌのレストラン、LE GOURMANDIN(レ・グルマン)の隣にワイングッズ専門店Athenaeum(アテネ) があります。
この店、すごいんです。本をはじめ、ものすごいたくさんの種類のワイングッズが置いてあって、どれもオシャレでかっこいい!何時間見ていても飽きないです。
これはワインの香りを区別するためのものです。たくさんの瓶に様々な香りの元が入っています。レモン、コーヒー、木くず、ゴム、そのほかたくさんの香りがあります。ソムリエなどはこれらの香りをかいで、ワインの香りの勉強をするそうです。値段を見るとびっくり、この右側の50個ほど入ったセットは300ユーロくらいしますよ!!!!
たくさんの本が売られています。右にはなんと日本ではドラマ(稲垣吾郎主演)でも流行った「ソムリエ」の漫画もありますよ!フランス語で書かれていました。
これはLAGUIOLE(ライヨール)という高級ソムリエナイフ!どれも150ユーロ以上します。高いですが、ソムリエたちは好んでこのブランドのソムリエナイフを買うそうです。セミのマークが目印!たしかにかっこよかったです。
その他、オシャレ、カッコいいワイングッズがたくさんありました!
奥には一部ワインも置いてあります。
Romanee Conti(ロマネ・コンティ)がおいてあります。このボーヌの街から少し北に行った所にロマネ・コンティを作っている畑がありました。
私でもロマネ・コンティという名前くらいは聞いたことがあります。ワインは殆ど知らないひとでも一度は聞いたことがあるでしょう。左上写真の値段表を見てください。
Romanee Contiは1997年ものは5600ユーロ、1998年ものは6400ユーロです。普通のワインとは値段の桁が2つは違います。6000ユーロって約100万円ですよ!しかもこれはプレミアがついているわけでもなく、毎年ロマネ・コンティは1本6000ユーロくらいするのだそうです。理由はロマネ・コンティの畑は極端に狭く殆ど作ることが出来ないからと、最近特に希少価値が上がっているからです。
いやあ、本当にびっくりですよね。
ボーヌに来た時には是非このワイン専門店を覗いて見て下さい。
2008年06月03日
ワインと美食の街「ボーヌ(Beaune)」、レストラン編
最近ミラノねたをあまり書いていないです。。。。でもすいませんがブルゴーニュ編がまだ続きます。。。
ボーヌ(Beaune)の姉妹都市を調べてみると、なんと日本の「甲州市」でした。ワインの産地同士で姉妹都市なのでしょう。最近甲州ワインもかなりよくなってきていると聞きました。頑張れ、甲州ワイン!
というわけで今日は昨日のボーヌの街の紹介に引き続き、おいしい料理、レストランを紹介します。
いやあ、フランス料理って本当においしいですね。別に高級レストランに入ったわけではなく、普通のビストロなのですが、どの店もとっても美味しかったですよ!
Le Fleury
住所:15, Place Fleury,21200 Beaune
Tel:03-8022-3550
ボーヌの中心の広場からすぐの所、オテルデューからもすぐです。
店内はカジュアルな雰囲気ですね。これは帰るときに撮ったので誰もいませんが、19時に来た時は満員で入れず。。。21時半に出直してきました。
フランスのレストラン、ビストロでは殆どの店で、セットメニューがあります。左はここのレストランのセットメニューです。もちろん単品もありますが、セットがお得!29.50ユーロで前菜、メイン、デザートまでつきます。
ミラノではあまりこのようなセットメニューは無いので嬉しいですね。
特に美味しかったのは、カタツムリ、エスカルゴ(写真右上)ですね。大きなカタツムリにバターのこってりした濃厚な味がついていて、そして食感はこりこりしてサザエのようです。エスカルゴはブルゴーニュ地方の名物料理です、非常に美味しかったです!!聞いた話によると、ブルゴーニュのエスカルゴは、ワイン用のブドウ畑で、ブドウの葉っぱを食べて大きくなるそうです!ブドウの葉っぱを食べて大きくなったカタツムリを食べながらブルゴーニュワインを飲む!最高です!!
ここはボーヌの中心の広場に面したビストロです。ネットで調べたら、ここがボーヌで1番のビストロと出ていたのでここにしました。
LE GOURMANDIN
住所:8, place Carnot 21200 BEAUNE
Tel:03-8024-0788
店内は縦長で結構狭く感じます。カジュアルな雰囲気ですね。
この日もセットメニューにしました!4皿で35ユーロのセット、お得ですねえ。
まずは前菜です。
この日もやっぱりエスカルゴ!バターと塩味で濃厚!昨日のエスカルゴよりもでかいですよ!おいしかった。
これが一番食べたかったんです。ブルゴーニュ名物、ブルゴーニュの赤ワインで牛肉をじっくりと煮込んでいます。
なぜかココの店ではパスタがついてきました。普通の店ではこのスープだけのようですが。でもパスタと絡めて食べるとこれがまた最高に美味しかった!ちなみに量が多すぎてたくさん残してしまいましたが。。。
デザートはさっぱりと木苺のソルベです。
いやあ、フランス料理、本当においしかった。イタリアにはほとんどフランス料理の店はないので、また今度フランスに食べに行きたいですね。
2008年05月28日
ワインと美食の街「ボーヌ(Beaune)」〜ブルゴーニュ地方
ブルゴーニュ旅行の続きです。Dijon(ディジョン)から南に60kmほど行くと、ブドウ畑に囲まれた、ブルゴーニュワインの産地「ボーヌ(Beaune)」に着きます。
地図で言うと赤い枠のところがボーヌです。パリから直線距離なら250kmくらいと割と近いですね。
ちなみに私は今までフランスのいろいろな街に行きました。マントン、ニース、モナコ(モナコは国ですが)、リヨン、ディジョン、ボーヌ、アヌシー湖、エビアン、そしてコルシカ島まで!
でも実はパリにはまだ一度も行ったことが無いです。早くパリに行きたいですね。でも個人的にはフランスやイタリア、その他ヨーロッパの国々では田舎町の方が風情があって好きです。
ボーヌは人口わずか2万2千人という田舎町ですが、とても風情があっていい街でした。私は今回のブルゴーニュ旅行でこのボーヌを一番気に入りました。
中心は城壁に囲まれています。
ボーヌは13世紀から交易都市として栄え、領主の保護が期待できないので強固な城壁が築かれたそうです。
でも城壁の周りを車でまわってもわずか1km程度とかなり狭いです。その城壁の中には見所やおいしいレストランがたくさん!
下の写真は城壁に沿って走りながら撮ったものです。
城壁のすぐ外側にある市庁舎です。ここでは様々なツアーが企画されていて、私たちはワインサファリという、ブドウ畑、ワイナリーを巡るツアーに参加しました(後日報告予定)。
上の地図の北にある門をくぐって城壁の中に入ってみましょう。
中心部にあるノートルダム大寺院です。
内部は壁画や装飾はなくシンプル。フランスの教会はイタリアとは異なり、このようにシンプルな内装の教会が多いですね。
豪華な住宅を見つけました。屋根が綺麗な模様になっていますね。
ここは「Marche aux Vins=ワイン市場」という、ワインの試飲所です。ブルゴーニュの代表的なワインを試飲できます。赤ならサントネー(Santnay)、やポマール(Pommard)、白ならムルソー(Meursault)など。申し込めば1911年から続くワインカーヴの見学もできるそうです。今回は入りませんでした。
さあ、いよいよボーヌの中心にある広場まで来ました。この周りはワインセラーやおいしそうなレストラン、みやげ物やなど目白押しです。
小さなお惣菜やさんです。よく見るとエスカルゴやその他美味しそうなフランス料理のおかずがいっぱい!ここで買ってホテルの部屋でワイン飲みながら食べてもかなり贅沢な食事と言えます。さすが美食の街!
中心で面白いポスターを発見!ブルゴーニュワインの宣伝ですね。スーツを着た人が白ワインを持っていて、その甘い香りでたくさんの蜂が追いかけてきたという感じでしょうか。さすがです。
ボーヌにはたくさんのワインセラーがあります。フランス語でWine(ワイン)はVins(ヴァン)と言います。また、フランスではワイン蔵を「カーヴ」というそうです。元々はCave=洞窟、蔵からきているそうですよ。どこも品揃えが充実しています。そしてかなりオシャレな雰囲気ですね。
ボーヌでは2泊しました。昼も夜もフランス料理を食べましたが、どれも非常においしくて感激しました。その美味しい料理の様子は明日紹介します。
2008年05月26日
ブルゴーニュ地方の州都DIJON(ディジョン)
ブルゴーニュ旅行の続きです。
14世紀ごろ、ブルゴーニュ王国はフランスを凌ぐ大国だったそうです。いまでも当時の豪華な宮殿が残っています。今日はブルゴーニュ公国の首都であったここDIJON(ディジョン)の街を紹介します。
ディジョンの旧市街です。3月の終わりの日曜日、雪が降ったり止んだりでかなり寒かったです。
ここがブルゴーニュ大公宮殿です。中にはディジョン美術館もありますが、時間が無いため中には入りませんでした。
宮殿の前には綺麗な半円状のリベラシオン広場があります。
シンプルな内装の教会ですね。奥には綺麗なステンドグラスがあります。
続いては、「幸福のフクロウ」です。ノートルダム教会の外壁にあるフクロウの彫刻は「幸福のフクロウ」と呼ばれ、右手で金属を触りながら左手でフクロウを触ると幸せが訪れると言われています。
左の写真がフクロウの彫刻です。みんなに触られて表面がツルツルになっており、もう何の動物か分かりません。
ノートルダム寺院の正面に来ました。
やはり内装はシンプルですが、ステンドガラスが綺麗です。
奥側から後ろを撮ったところ。バラ窓にもステンドガラスがあってとても綺麗です。
フランスパン、エクレアなど美味しかった。
ディジョン名産のマスタードが売られていました。14世紀、フィリップ豪胆公は一晩の宴会で320リットルものマスタードを使ってしまったそうです。
日本の雑貨が売られているようです。着物や折り紙、急須、箸など。フランスでも和風のものが人気なのでしょうか。
ここはなんでしょうか。かなり豪華な建物ですね。今も使われているようです。
ディジョンではほとんど時間が無くてざっと街中を見ただけ。更に南のボーヌへと移動しました。
2008年05月16日
中世の雰囲気を残す街、Semur en Auxois(スミュール・アン・オーソワ)
今日は、ブルゴーニュ地方の州都ディジョンから30kmくらい北に行ったところにある小さな街、Semur en Auxois(スミュール・アン・オーソワ)を紹介します。
中世の風情を残した街で、川面に映る旧市街の景色だけ見に来る人もいるというほど綺麗で素晴らしい街だそうです。シャブリからディジョンに行く途中で寄ってみました。
いきなり見せます。街の少し手前、アルマンソン川の手前から眺めたスミュール・アン・オーソワの街並みです。
トンガリ帽子の塔はLa Tour de l'Orle d'Oreという塔で高さは44m、14世紀に作られたそうです。
同じ位置から右側を写したところ。500年前から同じ風景なのでしょうね。
川にかかる橋を通って内部の旧市街に入ってみました。
石畳の旧市街はとても綺麗な街並みです。
門の内部は、みやげ物屋やたくさんの店がありました。
そして街のシンボル、ノートルダム教会(Collegiale Notredame)です。
小さい街なのですがかなり大きな教会でした。
内部は白を基調とした感じで落ち着いた雰囲気です。
綺麗な花もありました。毎日換えられているのでしょうね。
ステンドガラスも必見!綺麗ですねえ。
いつまでも眺めていたい街、Semur en Auxois(スミュール・アン・オーソワ)、お勧めですよ!
2008年05月14日
白ワインで有名な街、Chablis(シャブリ)、ブルゴーニュ地方
3月終わりの連休に車でブルゴーニュ地方に遊びに行きました。
フランスでは、「ブルゴーニュはワインの王様、ボルドーはワインの女王」と言われています。ブルゴーニュワインは、重みと力強さ、そして優雅な風味を兼ね備えているからです。
これからしばらくは、ワインの王様を算出するブルゴーニュについていろいろと紹介します。
写真右下にMilanoがあります。そこから北西に800km近く行くとブルゴーニュ地方のシャブリ(Chablis)に着きます。写真の右上、緑色の矢印の辺りがシャブリです。
朝5時出発!昼の1時過ぎに到着しました。。。疲れた。
有名なワインの産地シャブリ!落ち着いた雰囲気の街並みです。この日は非常に寒く零度くらい。。。。雪もちらついていてかなり寒かったです。
シャブリで最も有名なワインセラー、ドメーヌ・ラ・ロッシュ(LAROCHE)に行ってみました。
お願いすれば、中ではワインの試飲させてくれます。早速白ワインを買いました。
ちょっと歩くとこのロッシュのレストラン+ホテルがあるということで行ってみることにしました。
おお、さっきと同じロゴの看板が!ここがロッシュのレストランホテルのようですね。
入り口すぐの所にはロッシュのワインがたくさん置いてあってここでも買うことが出来ます。
写真左は試飲した後に残りのワインを流すための流しですね。普通はバケツとかなのですが、かなりオシャレですね。
奥はレストランになっていました。早速友達合わせて4人で入ってみました。この写真は食べ終わって夕方帰る前の写真です。入ったばかりのときはほぼ満員でかなり混んでいましたよ。
まずはここロッシュの白ワインを注文しました!さすがに美味しかったですよ!
やっぱりフランスパンは最高!中が柔らかくて非常に美味しかったです。
お通しで出てきたものです。クリーム状のソースをスプーンで食べます。上にはフルーツゼリーのようなものが添えられています。このクリームソースが絶品!さすがフランス料理ですね。
フランス料理の特徴はじっくり時間をかけて作ったスープやソースです。
この料理は野菜を煮込んだスープです。
これはブルゴーニュ地方の名物料理です。名前は忘れましたが。。。半熟卵にブルゴーニュの赤ワインで煮込んだソースがたっぷりとかかっています。
スプーンで割ってみると、ドロッと半熟卵の黄身が出てきてそれがまたソースにとても合います。
私が注文したエビの料理!ただのエビのグリルではありません。エビの頭や尻尾を一昼夜じっくりと煮込んだソースがかかっています。中央にはコメが添えてあってこれもまたうまい!最高の料理でした。
友人が頼んだ料理です。カエルを揚げた物ですね。鶏肉みたいな味で美味しかったです。
奥さんが注文した牛肉のステーキ。これまた特製ソースがかかっています。紫芋が添えられていて、これが甘くて美味しかったです。
レアで焼かれたステーキ!最高です。
このレストランの床下には川が流れていました。食べ終わって外に出るとこのような感じです。このまま川はレストランの下を流れているのです。
この川はあまりきれいではありませんでしたが、落ち着いた雰囲気の綺麗な街ですね。
このような細い路地がいたるところにあって面白いです。
というわけで、まず早速シャブリに行って美味しい料理を食べました。早速ブルゴーニュを気に入ってしまいましたよ。続きは明日!