その他の世界遺産
2008年05月06日
音楽の都、森の都、古都ウィーン
ウィーンは森の都、音楽の都と言われる古都で、200年から300年前にはモーツアルト、ベートーベン、シューベルトなどが活躍しました。歴史の教科書に出てきたハプスブルク家が支配していた街です。
今日はざっとダイジェストでウィーンの町を説明します。詳しくはまた後日1つ1つ紹介したいと思います。
まずはウィーン郊外にある2つの宮殿から。
まずはシュンブルン宮殿。ハプスブルク家の夏の離宮で、宮殿の前には巨大な庭が広がっています。マリー・アントワネットが子供の頃はここに住んでいる時期もありました。
モーツアルトが6歳の時に皇帝の前でピアノを演奏した部屋も見学できて非常に興味深かったです。
次はベルベデーレ宮殿。ベルベデーレ(Belvedere)はイタリア語で「良い眺望」という意味。イタリア人軍師のオイゲン公の居城でした。
私としては、このベルベデーレ宮殿がウィーンの中で最も良かったです。キレイな宮殿、庭、そして2階にはオイゲン公が集めた豪華な絵画!有名なクリムトの「接吻」の絵もここにあり、感動しました。
さてウィーンの市内です。
中心近くにある公園です。モーツアルトの像があります。キレイですねえ。
これは旧王宮のミヒャエル広場です。この王宮がハプスブルク家の本拠地!素晴らしいです。
連休ということもあって非常にたくさんの観光客が来ていました。豪華でキレイです。
ウィーン中心の通りです。建物は古くてきれい、オシャレな店、カフェも多くて歩いているだけで楽しくなります。
イタリアのような落書きは殆ど見られませんでした。
中心の大聖堂です。左右の塔は100m以上もありかなり大きく、圧倒されました。斜めの屋根の部分の模様もとてもきれいです。
内部も素晴らしい!
「美術史博物館」です。ここはパリのルーブル、マドリードのプラドに続く、ヨーロッパ3大美術館の1つ!ラファエロ、カラバッジョ、ティッツィアーノ、ルーベンス、レンブラント、その他大勢の巨匠の絵があり、とても素晴らしかったです。閉館まで2時間見たのですが全然足りませんでした。ちゃんと見るなら、4,5時間は必要ですね。
オーストリアの公用語はドイツ語!もちろんビールが最高に美味しかったです!ソーセージもよく合う!
日本人が多く通うラーメン屋「ほのぼの」に行ってみました。味噌ラーメンはまあまあだったかな。チャーハン、餃子も美味しかったです。
楽友会ホールでモーツアルトのコンサート!全員が白髪のモーツアルト風のカツラをかぶっていて雰囲気がありました。
ミラノ、パリに続く3大オペラハウスの1つもありました。ライトアップが美しい!
というわけでかなり駆け足で紹介しました。とにかくどこを歩いてもキレイで素晴らしく、感動しました。
詳しくはまたそのうち紹介しますね。
2008年05月05日
オーストリア旅行、ウィーン、ザルツブルグ
ヨーロッパ全土で、5月1日はメーデーで祭日!
5月1日は木曜日なので、2日(金)を休むと、土日を含めて4連休となります。イタリアではこういうとき、ポンテ(Ponte=橋)と言って、会社全体で休みにしてします。というわけで弊社では2日(金)を強制休暇として5月1日から4日まで4連休となりました。他の会社の人に聞くと、結構たくさんのところでポンテにして4連休にしていました。
先週の3連休はフランス、リヨンに行ったばかりなので疲れていましたが、前日にオーストリアに行こう!ということになり友達を含めて4人で車でオーストリアのウィーン、そしてザルツブルグに行ってきましたよ!
ミラノからウィーンまでは850km!車で半日かかりました
また今度詳しく報告しますが、ウィーンは本当に素晴らしく、感動しました。ヨーロッパのいろいろなところに観光し、そんなに簡単には驚かなくなってきていたのですが、ウィーンは別格ですね。ハプスブルク家はすごいなあ。
↑ヴェルベデーレ宮殿
みなさん、ウィーンは、一生に一度は行った方がいいですよ。見所がありすぎて見切れませんでした。またいつか行ってみたいです。みなさんも是非!
2007年11月23日
京都妙心寺の天井画、八方にらみの龍
一昨日、ローマのシスティーナ礼拝堂のミケランジェロの天井画を紹介しました。彼は4年かけてあの天井画を完成させました。天才ミケランジェロ!すごいです。
でも日本にも負けず劣らず素晴らしい天井画があるんですよ!京都の妙心寺の天井画です。
3年程前に京都に行った時、妙心寺に行きました。ここに天井に描かれた大きな龍の絵があるのです。
描いたのは天才、狩野探幽!日本絵画史上最大の画派、「狩野派」の1人です。
この絵は、妙心寺法堂の雲龍図といって、狩野探幽が8年もの歳月をかけて1656年に完成させました。この時彼は55歳でした。
この龍の絵は妙心寺の法堂の天井に描かれたもので、天井は30m四方はあったと思います。
この広い天井いっぱいに龍が描かれています。下から見上げると巨大な龍の絵があって、すごい迫力です。
古来より龍は仏法を守護する瑞獣であるとされており、法堂を守る大切な役割を果たしています。
この雲龍図、別名を「八方にらみの龍」と言います。
ガイドの説明を受け、時計回りに回りながらこの龍を見ていくと、、、、、、
本当にどこにいても自分が睨まれているように見えるのです。
八方どこにいても、睨んでいるので「八方にらみの龍」というのだそうです。
しかもさらに驚くことに、見る位置によってこの龍の表情が変わるのです!!!
時計でいうと12時の位置から見始めました。このときはグッと睨んでいて怖そうです。
そして時計回りに回っていくと、少しずつ表情が変化し「6時」の位置あたりでは笑っているように見えます。ちょっとかわいい。
そしてこの龍は非常に立体的です。絵の真下に立って、自分がグルグル回ってみると、龍が動くんですよ。
非常に驚き、感動した天井画でした。
日本にもミケランジェロに負けない天才絵師がいることをお忘れなく!
京都妙心寺、狩野探幽の天井画「雲龍図」、必見です!
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2007年05月18日
北朝鮮レストラン「ピョンヤン」
数日前、Yahooにこのような記事が出てました。
北朝鮮は外貨獲得のため、東南アジア各地に国営レストランを開いているというもの。。。。実は私はこのレストランに行ったことあります。
3年程前、私と奥さんはアンコールワットを見にカンボジアのシェムリアップに行きました。
アンコールワットは最近韓国人に非常に人気が高く、たくさんのハングル、韓国料理レストランがありました。
韓国の焼肉、キムチを食べよう!ということで入ってみました。
奥さんはハングルを読むことが出来ます。北朝鮮のピョンヤン冷麺はすごくおいしいよ、ということでハングルで「ピョンヤン」と書かれたこのレストランに入ってみることにしました、ハムニダ。
店内に入ると超満員!おお、これはきっと美味しいだろうということでいろいろと頼みました。
カンボジアの牛肉はいまいちだったので焼肉はあんまりでしたが他の料理は大変美味しかったです。
左から、キムチ、冷麺、チゲです。キムチは生まれてから食べたキムチの中でベスト1でした。冷麺も最高!チゲはまあまあだったかな。
食べている最中、拍手が起こり、急にショータイムとなりました。さっきまでのウエイトレスが急に壇上に上がりました。。。。
おお、これはテレビで見たことあるぞ!
踊りは統一されており、さすがです。でもちょっと怖い。
おいしいのですが食欲がなくなってきました。。。周りはみんな韓国人観光客。よし、これは韓国人になりきろう、というわけで、料理を出してくれたウエイトレスに
「カムスハムニダ!」
と言ったところ、なんか怒って聞き返してきました。奥さんは韓国語が分かるので聞いてみると、
「あなた日本人ですかッ?」
と言っていたそうです。
その後は対応が悪くなりました。別のウエイトレスが私たちの席に来ようとしたら、さっきのウエイトレスが「そこは日本人だから行かなくていいよ」といっていたそうです
結構怖くなってきたので、食べ終わったらすぐ帰りました。
最近はこのショー見たさに日本人観光客もわざわざ行くようです。でも北朝鮮の資金になるからなあ。。。。
よかったらどうぞ!料理はとてもおいしいです。
2006年07月12日
2006年04月29日
チュニジア旅行〜6日目〜古都ケロアンに行きました
チュニジア6日目。今日は世界遺産の古都Kairouan(ケロアン)に行きました。
今はチュニジア第5の都市でかなり小さく田舎の町です。以前は大都市で首都だったこともありました。7世紀、総督ウクバ・イブン・ナーフィにより建設された北アフリカにおけるイスラム発祥の地。
現在でもイスラムの聖地のひとつで、イスラム世界ではメッカ、メディナ、エルサレムに次いで4番目に重要な聖都で、ケロアン7回の巡礼はメッカの1度の巡礼に値すると言われているそうです。
ただ、来て見ると本当に田舎で、モスクやその周りも寂れていてちょっとがっかりでした。。。
これはルアージュという乗り合いタクシー。ルアージュ乗り場にはこのようなバンがたくさん停まっていて、行き先を大声で叫んでます。満員にならないと発車しません。。。。ハマメットからケロアンまで100KMくらいありますが一人400円くらいと安いです。
北アフリカ最古で最大のモスク、「グランド・モスク(シディ・ウクバ・モスク)」。640年、ウクバ・イブン・ナーフィによって建立されました。
非イスラムの人が入れるのはこの中庭のみ。上左の写真の塔はミナレットというもので、高さは31.5m。3段階に分かれていてその最下段は728年に造られたイスラム世界で最古のものらしいです。確かにチュニスのグランドモスクよりも大きかったです。
上右の写真はモスク内部のものです。この中に信者さん達は集まるようです。
ここは「ビル・バルータ」といって7世紀に掘られた井戸。その周辺を囲むように白いドーム状の屋根を持つ建物があります。中央には写真のようにラクダがつながれていて、ラクダがグルグル回ることによって水が地下の井戸からくまれるようになってます。この井戸を通じてメッカに通じているという伝説があり、飲むとご利益があるそうです。生水で飲みたくなかったのですが無理やり飲まされました。ちょっとだけ飲みました。。。。
街中(メディナ内部)はこのような感じで寂れてます。。。。みやげ物やも少なかったかな。猫がたくさんいて、残飯をあさってました。
屋台で豆に砂糖をまぶして炒ってました。茶色いのと赤いのがあって、食べてみるととても美味しい。日本で売っているでんろく豆のような感じです。
最後にシディ・サハブ廟に行きました。モハメッドの同士で聖者アブ・ザマエル・ベラウィが眠る霊廟だそうです。モザイク模様の壁がきれいでした。
またルアージュに乗ってハマメッドに帰りました。昨日までは毎日雨でしたがようやく今日から晴れてきました。明日は海やプールでのんびりするつもりです。
2006年04月28日
チュニジア旅行〜5日目〜カルタゴ遺跡に行きました
チュニジア5日目。今日はCarthago(カルタゴ)遺跡に行ってきました。
カルタゴ遺跡は1979年世界遺産に登録されました。カルタゴは2800年前にフェニキアの王女エリッサにより作られた町で、大都市になり栄えました。その後ローマ帝国との3度の戦いに敗れ、カルタゴを恐れたローマ帝国は最後には塩を町中に撒いて二度と復興できないようにしたそうです。今は大統領官邸があったり、高級住宅街になってます。
かなり期待していったのですが、全体的に保存状態もあまりよくなく、文献や資料なども少なかったのでちょっとがっかりでした。遺跡の数もそれほど多くなく、中にはただの公園?見たいなところもありました。説明文などもなく、ガイドブックを持っていかないとつらいです。「アントニヌスの共同浴場」はその中でもまだ柱や床や壁が残されていて、当時の様子が分かりました。
首都チュニスから12km、電車で30分くらいです。ここはカルタージュ・サランボ駅。チュニジアンブルーと白で塗られた駅舎です。
「トフェ(タニト神の聖域)」。当時カルタゴでは幼児を神へ捧げるといういけにえの習慣があったそうです。敷地内には写真のように小さな墓が並んでました。
ただ当時は幼児の死亡率が高かったのでその墓ではないかという説もあるそうです。
「アントニヌスの共同浴場」です。ここと隣接して大統領官邸があってびっくり。写真を撮っていて、官邸の方向にカメラを向けるとおこられます。。。
ここはローマ皇帝のひとりアントニヌスにより紀元前150年くらいに作られた共同浴場。当時2階建てで、更衣室、温浴風呂、水風呂、サウナ、プール、噴水、談話室など100を越える部屋が左部分と右部分、左右対称に配置されていたそうです。壁にはフレスコ画、柱には彫刻、床にはモザイクが敷き詰められ豪華な作りだったようです。1980年から1988年にかけてユネスコの協力で修復、復元されたそうで、そのために結構当時の様子が分かりました。
最後にカルタゴ博物館に行きました。カルタゴで発掘された品々が展示してあります。上の写真はモザイク画の一部。結構精巧な絵でした。
当時から芸術が発達していたことが分かりました。他にも壷や仮面などがありました。
この後大雨が降ってきて大変でした。他には「古代カルタゴの港」、「サン・ルイ教会」、「ローマ人の住居」などを回りましたがそれほどではなかったです。
首都チュニスの中心にある広場。中心にはどでかいフランス大使館があり、街中にはフランス人風の警察官などもいて、まだ植民地の影響を受けているなあ、という感じでした。
2006年04月26日
チュニジア旅行〜3日目〜首都チュニスのメディナに行きました
チュニジア3日目。今日はバスに乗って首都チュニスに行きました。チュニスでは、世界遺産のメディナ、そしてチュニジアのルーブルと言われているバルドー博物館に行ってきました。
まずは世界遺産、チュニスのメディナ(世界遺産)に行きました。メディナは城壁に囲まれており、中にはいろいろな店が出ております。アジア系の人は全くいません。観光客はイタリア、フランス、スペインからの人たち。日本人は私達だけで、カタコトの日本語で話しかけてきます。必ず言われるのが、「ジャッキーシェーン、アチョー」と言ってカンフーっぽいジェスチャーをされます。アジア系ではジャッキーチェーンしか知らないようで、中国も日本も一緒に思っているようです。ちなみにチュニジアはフランス語圏なのでジャッキーチェーンがジャッキーシェーンという発音になるようです。
メディナの中心グランドモスクです。チュニジアはイスラム教の国なのでモスクがたくさんあります。中でもここは中心のモスク。ここは、オリーブの木のモスクという別名があるそうです。5000m2の広さがありますが、非イスラム教徒はこの中庭しか見せてもらうことができません。きれいなのですが、まあこんなもんかなという印象でした。
土産物屋が続く細道を歩いていくと色々なものが売ってます。左の写真は「シーシャ」という水パイプです。ガラスでできた壷のようなところに水を入れます。そして沸騰させながらパイプのように口で吸います。カフェなどでは男の人たちがよくこの水パイプを吸ってました。
昼食はメディナ内のカフェで食べました。これはチュニジア名物「オジャ」です。いためたピーマンをトマトソースで煮込んで卵をおとした料理。エビや貝などもあり、とても美味しかったです。付属でフランスパンが出てきました。チュニジアのフランスパンは柔らかくて本当に美味しかった。イタリアは固いパンばかりだったので、本当においしく感じました。
次にタクシーでバルドー博物館に行きました。この博物館は世界一のモザイクコレクションが見られるといわれていて、カルタゴ遺跡の出土品も含めて質、量ともに抜群の収集だそうです。入場料は7ディナールくらいでした。
写真に写っている人と比べると分かると思いますが、一枚一枚のモザイクの絵がとても大きいです。これらは紀元前81年に難破したギリシャ船から発見されたものだそうです。真ん中の写真に写っているのが「ネプチューンの勝利」です。
3階から撮りました。たくさんのモザイク画があるのが分かると思います。これら以外にもたくさんの部屋に膨大な量のモザイク画がありました。大きな絵は迫力がありました。館内はヨーロッパ系の観光客がたくさんいました。
今日はこの後、中心地のCafe-du-Parisに行ってコーヒーを飲み、早めにハマメットに戻りました。21時からは近くのBarでチャンピオンズリーグ準決勝ミランVSバルセロナを見ました。0対0のドロー。前回ミランは負けていたのでここでミランは敗退しました。。。。