2012年03月27日

千葉県警に苦情300件超 習志野署の旅行批判 長崎ストーカー事件

私は毎日日本のニュース、動画やネットで見ておりますが、先週はこのニュースが大きく取り上げられておりました。

千葉県警に苦情300件超 習志野署の旅行批判 長崎ストーカー事件
長崎県の2女性殺害事件に絡み、千葉県警習志野署員がストーカー被害の届け出受理を先送りした直後に署内の親睦旅行に行っていた問題で、今月5日に事件対応の検証結果を公表した県警本部生活安全部の安達泉己・生活安全総務課長が、昨年12月の検証開始当初から旅行の事実を把握していたことが24日、県警への取材で分かった。習志野署の大場仁志署長が署員の旅行を認めた際、被害届受理の先送りを把握していたことも判明した。
 

テレビのニュースでは、このニュースのタイトルで”旅行”が””で括られ、協調されています。上記の記事ではストーカー被害の届け出を先送りして親睦旅行に行っていた問題、と書かれています。

マスコミが歪曲しているのがよくわかります。まず本件、悪いのは「犯人」です。そして次に悪いのは、届出受理を先送りしたことでしょう。他の部署や残る人に引継ぎして受理すべきでした。
親睦旅行に行くこと自体は全く悪くありません。マスコミは「旅行」を強調しておりますが、随分と前から計画していた親睦旅行だったのでしょう。数日前に旅行をキャンセルする方がおかしいです。
きちんと業務を引き継ぐべきでしたね。

日本人はすぐに、「休む」とか、「旅行」を悪いこと、「働くこと」=素晴らしいこと、と思いがちですが、世界から見れば日本人が異常です。
警察、医者、先生、公務員、駅員などはすぐにやり玉に挙げられますが、欧米では休むこと、旅行など当たり前で、その前に言っても何も対応などしてくれません。
電車が何時間遅れようとも駅員は知らんぷり。3分遅れただけで、申し訳ありませんと謝る日本の方がちょっと変です。


話は飛びますが、イタリアの警察の話をします。

私は2006年9月、ミラノに駐在していた時、武装強盗団にはいられました。

このとき、犯人の一味は壁の金庫を電気ドリルで破壊し、コンクリごと金庫を持っていきました。その時にけがをしたらしく、布団やシーツに血がべっとりついていました。

イタリア警察は初めからやる気がなく、現場検証もあっさり終了。鉢合わせていたらあんた、殺されていたよと脅されました。
被害額はプリウスを買えるくらいでした。でもそれよりも家がかなり破壊され、警察からは、また何度もその強盗団は入ってくるよと脅され、毎日が怖かったです。

血の付いたシーツをイタリアの警察署に持っていくと、
「俺たちの仕事を増やす気か!とっとと持って帰れ!」と逆切れで怒られました。これがイタリアの警察です。警察は泥棒たちとグルと言っている人もいます。

さらに、当時の同僚には、「お前犯人を捕まえようとしているんじゃないのか?イタリアでそんなことしたら復讐のためお前は殺されるぞ」と言われ、当時はイタリアが心底嫌いになり、会社の人事に日本に帰国させてほしいとせがみ、それがダメと言われたので、では会社を辞めますと言いました。当時は、特例で引っ越しをさせてもらい、ようやく落ち着き、それから数年かかりましたが、今ではようやくイタリアが好きになりました。
ただ今でもイタリア警察は信用しておりません。船の船長が真っ先に逃げるくらいですから、みんないい加減なんです。


話を戻しますが、日本の警察の不祥事も多いですが、大半の人たちは必死に頑張っています。親睦旅行もよいでしょう。ただしその際の業務引き継ぎをきちんとするというシステムを確立してほしいです。警察官の親睦旅行禁止、などとはしないようにお願いしたいです。

本事件の被害者ご家族には心からお悔やみ申しあげます。


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shiroyuki11 at 06:20│Comments(0)TrackBack(0)

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