2011年04月05日

日本の震災、イタリアでの反応

みなさん、こんにちは。

1週間前に久しぶりにミラノにいって、懐かしい友人たちと会い、いろいろとお話してきました。情報たくさんもらってブログに書けそうなねた満載です!

オランダとは結構違うのですが、イタリアでの、東日本震災の影響、反応の1部を書きます。

●イタリアの日本食レストラン、ガラガラ、お客が入らず
これは数人の日本人に聞いたので間違いはない情報です。ミラノだけでなくヨーロッパ全体ですが、今は日本食ブームです。もうブームという表現ではなく、和食はしっかりと定着しています。ちゃんと美味しい和食レストランは常に満員!予約をとるのも大変でした。

しかし、今回の日本での震災、原発問題を受けて、イタリア人たちは、「日本=核汚染」という思い込みをして、日本食は危ない、食べると放射能汚染する、という大きな誤解をして、多くの和食レストランでは客が激減しております。
イタリア人は論理ではなく、感情の国民なのでこういうことが起きます。

今、イタリアでは日本から食材を輸入しておりません。全てイタリア、ヨーロッパ内で調達した食材にもかかわらず、和食は危ない、という偏見で和食レストランに行かなくなってしまったのだそうです。ひどい。。。でもイタリア人らしい。。。

今でも覚えているのですが、8年前、中国でSARSがはやったとき、イタリアの中華料理店がガラガラになりました。中華料理を食べるとSARSになるという誤った認識です。。。イタリア人はこういう考え方をするのです。

私は先週、こういう時だからこそ、ミラノの和食レストランを盛り上げないと!ということで和食レストランにも行きました。P.Genovaでオープンしたてのおしゃれでおいしい和食レストランん!近々宣伝したいと思います。素晴らしいレストランでした!


●イタリアでの原発設置計画、白紙・・・
これも友人から聞いた話です。イタリアでは以前、原子力発電所建設に関して国民投票をして、反対多数で否決されました。そして今ではフランスから電気を買ってます。
ですが、最近またイタリア国内に原発を作ろうという計画があったようです。

しかし、今回の日本での原発問題を受けて、「日本でさえこのようなありさまなので、イタリアなら何か問題があったら絶対に対応できない」ということで計画は白紙になったそうです。

イタリア人たちが言っていることは、もし仮にイタリア国内に原発ができて、今回のような大きな災害ではなく、ちょっとした故障などが起きた時でも、イタリア人担当者たちはきっと怖がって近寄らない、だれも修理しないだろう!
実際には大したことなくて、本来簡単に修理できることでも、みんなビビって逃げてしまうので、状況は悪化し、最悪の事態になってしまうだろう。。。。だったら原発なんていらない!
ということなのだそうです。

ある意味、イタリア人たちは自分たちの事をよくわかっている!これはこれでいいことなのかもしれません。無理とわかっているから最初から持つ必要はない!という考え方です。

確かにイタリアに原発を造ると言ったら、近隣諸国も反対しそうな気がします。。。。

サルデーニャ島の海岸沿いに原発を作ったりしたら私はショックです!

イタリアは今後も原発なしでお願いしますね。


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shiroyuki11 at 08:20│Comments(5)TrackBack(1)

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1. ミランスタイルってナルシスト?  [ A.C.MILANを斜め読み ]   2011年04月07日 04:20
ベル爺がメルカート大盤振る舞いする時は、政治ピンチで人気回復したい時。ベル爺がペラペラしゃべる時はちょっとミランの成績が良い時。定番であります。なのでデルビー後はもう機嫌良くしゃべるしゃべる。 ベル爺はサン・シーロには来なかったものの、デルビー試合後は官邸

この記事へのコメント

1. Posted by サトエミ   2011年04月05日 12:26
>イタリアでの原発設置計画、白紙…
かしこい!!
それが賢明ですね!

2. Posted by nodak   2011年04月05日 17:53
I agree! イタリアで原発は危険だと思います。

風評については、こちらの日本料理店はまだ大丈夫そうでしたが、
ほんとに直後だったので、まだこれからなのかもしれませんね。
日本人ですら情報に混乱してる状態ですから、
これからゆっくり説明していくしかないですね。
3. Posted by シロユキ   2011年04月06日 06:12
サトエミさん
→コメントありがとうございます!
確かに賢い選択かもしれませんね。本当に日本の原発問題はどうなってしまうのか・・・

Nodakさん
→コメントありがとうございます。
そうですね、イタリアに原発は危険すぎます。やめてほしいですね。カターニャはまだそのような風評などはないんですね、よかった。
和食は世界的にブームですから何とかしないと!
やはり海外に住んでいる我々が和食レストランに通ってアピールするしかないですね。
4. Posted by 怖がりもほどほどに   2011年04月29日 09:33
5 私の職場(研究所)にもイタリア人がたくさんいますが、震災復興に対して大変協力的です。若い人たちはいいのですが、年輩で一人非常に困った方がいます。彼は、グループリーダーで世界的に知られた研究者ですが、地震が起こった後研究室の責任を全てほったらかしにして海外に逃亡し、最近突然帰ってきました。帰国後は、震度3の余震に恐れおののき、パニックになりカードキーコントロール(研究所なので)のドアをこじ開けようとし、それができないとなると研究所の安全性の不備を立場を利用して世界中に吹聴しています(震度3なのに・・・)。さらに、自分の不安な気持ちを紛らわすため、弱い立場の女性事務員に対して怒鳴り散らし、彼女らが職場でまともに働けないようにしています。そればかりか、彼の逃亡旅行を海外出張として経費を要求しています。研究所は装置の復旧のため、皆で予算を削って助け合っているのに・・・。こちらの研究所は、日本人も外国人もお互いに助け合っていい絆が生まれつつありますが、一人の身勝手な人間(http://nanomaterialscience.wordpress.com/home/prof-enrico-traversa/)が全てをぶち壊しています。怖がりもほどほどに。本当に迷惑です。
5. Posted by シロユキ   2011年04月30日 16:36
いろいろと大変のようですね。ただ、個人名も出てしまってますし、なんとも、コメントできません。ごめんなさい。

みんなで協力し合って頑張って行きましょう!

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