2009年12月14日
イタリアNo1のワイン生産者、GAJA(ガヤ)
今日はイタリアワインの最高峰と言っても過言ではない偉大なる生産者、GAJA(ガヤ)訪問についてお伝えします(by 奥さん)
GAJAはBarbaresco村の中心にあり、ここへは以前何度か訪れていたのですが、訪問ができたのは今回が初めて
というのも、GAJA入口の壁にはだかる"関係者以外の訪問お断り"の看板にある通り、GAJAは一般人の訪問は一切受け付けてくれないのです
ここは一生無理だと諦めていたのですが、何と今回、メルマガ「3分で読めるイタリア最新ビジネス・ニュース」でもおなじみ、友人ムッチーナさんのご主人の伝手で、訪問のアポを取りついで頂けたのです
(ご主人のGさん、本当にありがとうございました。多謝)
Barbaresco村に到着。町の中心と言っても本当に小さな町で、エノテカが数件にレストランが2軒あるのみ。平日のお昼前でしたが、とても静かで人もほとんど見かけません。
ここGAJAはガンベロロッソの3ビッキエーリ(3つ星)を最も多く獲得した生産者なんです!!そういう意味で「イタリアNo1のワイン生産者」というタイトルをつけました。
GAJA(ガヤ)
住所:via Torino 18, Barbaresco[CN]
TEL:017-363-5158
休:土曜日、日曜日
オススメ度:★★★★★
●イタリアのワイン格付け本「Gambero Rosso」で最も3星(3Bicchieri)を獲得したカンティーナ。名実ともにイタリアNo1のカンティーナ。
Barbaresco(バルバレスコ)に命を懸けています。ブドウを間引きし、コルクは長期熟成に耐えるよう超ロングの6cmと随所にこだわりがあります。残念ながら一般には予約不可。ワイン業者、関係者のみ見学、試飲可能。美術館も併設されております。
こちらがGAJAの入り口。オレンジ色の壁にシンプルな表札が付いていて、すぐに分かります。
いよいよ中へ・・
門が開かれると、中にオレンジ色の建物が両サイドに見えて来ました。外の高い塀の中はこんな風になっていたんだぁ
まずは右側の建物を見学。
ここは何と地下5階まである造りになていました。収穫後、圧搾されたぶどうジュースは、地上階から地下1階の一次発酵用ステンレスタンクへと流れるように設計されています
内部の床はどこも真っ黒!
これは火山の溶岩を使用しているそうで、補強効果があるのだそう。
更に下へ降りて行くと、赤ワインの詰まった大量のオーク樽が寝かされていました。オークの甘〜い香りが充満しています
ここの樽、よく見ると2色になっているではありませんか
これは樽の見た目をオシャレにする為と、栓の口からワインがこぼれてシミになるのを防ぐため、中央の部分にごま油を塗っているのだそう。
樽の見た目にまでこだわるなんて、さすがGAJAですね
動画でもご覧ください。
地上階に戻って、今度は昔ホテルだったという建物を見学させてもらいました
窓の眼下には、Barbarescoのぶどう畑が一面に見えます。
素晴らしいブドウ畑の景色を動画でもご覧ください。
GAJAは今年でちょうど創立150週年目にあたり、今年の5月には関係者等、招待客300人ほどを集めて盛大なパーティーをここで行ったそうです。
その時に展示されたGAJAに関係する美術品、絵画などが展示されていました。
ちなみにその時は、貴重なGAJAの年代物ワインが大量に振る舞われたそうですよう、うらやましい・・・
それから娘さんのGAJA Gaiaさんは、今でもこのお城のような建物に住まわれているとのこと。
素敵すぎます〜
この左の写真はオーナー、アンジェロ・ガヤ(Angelo Gaja)氏のお子さん3人です。日本のワインショップにも宣伝を兼ねて来日したことがあるそうですよ!
注目していただきたいのが右のコルクの写真。コルクをノギスで測っています。なんとGAJAのワインのコルクは6cmを超えています(Barbarescoなどの高級ワインなどにおいて)!通常、コルクの長さは4cmから5cmなので6cmというのはかなり長いです。これは、長期間の熟成にも耐え、空気が入らないように長いコルクを特注して使っているのです。このコルクは非常に高価だそうですよ!GAJAのこだわりを感じますね。
最後に試飲部屋へと案内されました。たくさんのGAJAの製品が展示されています。
室内に入ると、試飲用グラス、資料などが完璧に準備されていました。
試飲させて頂いた貴重なワインはこの4種
1.GAYA & RAY 1997 (Chardonnay)
2.BARBARESCO 2004 (Nebbiolo)
3.SPERSS 1998 (Nebbiolo, Barbera)
4.RENNINA 1996 (=Brunello di Montalcino,Sangiovese)
すべてと〜っても美味しかったのですが、特に白ワインのGAYA & RAYは印象的でした
白ワインで12年も寝かせたものを飲んだのは初めて
香りもドライフルーツなど熟成していて、味もまったりとした質感から、とても濃密で上質なワインであることが分かります。
今まで飲んだことのないくらい、美味しい白ワインでした。
ちなみにこれら4つのワインはすべて100ユーロ以上!中には200ユーロ超えのものもあります。Gajaでも比較的お手頃なワインもあるのですが、これら4つはGAJAを代表する高級ワインです。正直試飲でこんなにいいワインを飲ませてもらえるとは思っていませんでした。日本でこの4本のんだら7万円くらいするでしょう。。。。
GAJA訪問の記念に、奮発してお土産用ワインを買おうと思ったのですが、GAJAでは一切販売していないとのこと。「今日は来てくれてありがとうまたね」言って終了してしまいました。今回の見学と試飲、全部で2時間くらいかかったのですが、無料・・・・GAJAさん太っぱらすぎ。素晴らしいです!!
そして1人1冊、GAJAで作った本のプレゼント。しかも日本語版!すげー。
本当にどうもありがとうございました!
近所のこちらのエノテカに卸しているので、こちらで買って欲しいということでした。GAJAから歩いて2分くらいのところにあります。目立つのですぐわかりますよ!
ちょうどお昼時でお腹も空いてきたので、ここでランチを取ることにしました。 お料理も出しているんですね
いちじくとブルスケッタの前菜(写真左)と、ピエモンテ名物の手打ち卵麺パスタのラグー。繊細な食感のパスタにバターがきいていて美味しかったです。
この店に日本人のソムリエの方がいて、今年5月に行われたGAJA150周年のパーティーではソムリエとして参加され、高級ワインをボンボン開けたのだそうですよ!すごいっす。
この日は、Luciano Sandrone(ルチアーノ・サンドローネ)、La Spinetta(ラ・スピネッタ)に続きここGAJA(ガヤ)と3軒連続してずば抜けて素晴らしいワイナリーに行くことができました。どこも感動!そしてどこも非常に親切で本当にどうもありがとうございました。
そしてこの後、この日最後の4軒目のカンティーナに向かいました。お楽しみに!!!
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この記事へのコメント
GAJAのカンティーナ訪問!!
羨ましいですね〜
私も10月の中旬にアルバ周辺、バルバレスコも行ったのですがもし時期が同じだったら便乗させていただきたかったぐらいです、一般の方には門戸を開放してないですもんね
看板の前で写真だけ撮ってきました
それにしても『スペルス』が試飲でいただけるとはすご〜す!!
GAJA&RAY美味しいですよね(*^^*)ポッ
バルバレスコよ永遠にの本、うちにVINITALYでいただいた言語の本があるのですが日本語で読みました(笑)
本のプレゼント、嬉しくなりますよね〜
できたらワインの方がいいって(爆)
ワインのことなので、奥様の執筆・・・でも、途中はシロユキさんの表現ですよね。ね。
読んでて分かるのも、おもしろいです。
→お久しぶりです!Gajaはいつも門だけ見て返っていましたがようやく今回は念願かなって中に入れました!すごい、普段GAJAのワインを飲んでいるのですね。私は今回の試飲のものはすべて初めて飲みました。。。。いやあ素晴らしかったですよ。確かにできたらワインのお土産の方がいいですよね。でも本も素晴らしい!いつか行ってみてください!!
NKJさん
→このGAYA & RAYの白ワイン、人生でNo1の白ワインとなりました。値段は140ユーロくらい。でも幸せなひと時を過ごせます。それを考えると140ユーロも高くない!!かもしれないです
私が最終的に補足、編集しているので私の表現も結構入っています。やはりわかりますか。
話飛びますが、本場の福岡のモツ鍋食べたいなあ。
モツ鍋ですね。
こちらに戻ってから、というか久しく食べていないので、情報収集しておいしい店見つけておきます。
他にもリクエストがあれば、メール下さいね。
九州に来られるの、楽しみに待ってます^^
→東京ではモツ鍋や、ホルモン焼きの店が非常に増えていてびっくりしました!おしゃれなモツ鍋やも多くて、もしかしたら本場の福岡より多いかも。東京進出には工夫やアレンジが必要なので、いろいろな店があって面白いです。12月は週一くらいでモツ鍋食べてます。・・・・
東京でモツ鍋食べてもヨカローモン!ということでよろしくお願いいたします。
九州も早く行きたいタイ。