2009年12月12日
サイの絵がトレードマークのカンティーナLa Spinetta(ラ・スピネッタ)
今日はピエモンテのワイナリー特集2件目!!La Spinetta(ラ・スピネッタ) という生産者です。
このLa Spinetta、なんと過去10年間において、ガンベロロッソの3ビッキエーリ(3つ星)を2番目に多く獲得した生産者なんです!!ガンベロロッソから言えば、イタリアでNo2のカンティーナなんです!!!!
事実、Barolo、Barbaresco、Barbera、Barbera'd Astiなどなど、ピエモンテの様々な秀逸なワインを生産しています。
一面のぶどう畑の中を走って行くと突然この看板が現れました!(写真右)うっかり見落としてしまいそうなくらい控えめなので、ご注意を
ちょうど収穫直前のぶどうの実がたわわになっています
一粒一粒の実が大きくて、はちきれそうなくらいぱんぱんです。
一粒失敬して、お味見・・・甘〜〜い
La Spinetta(ラ・スピネッタ)
住所:via Annunziata 17, Castagnole delle Lanze(AT)
TEL:014-187-7396
休:土日、祝日
●見学は事前電話予約のみ。試飲は有料(たくさんワインを買う場合は試飲は無料)。サイの絵がトレードマークのワイン。ミラノのエノテカでも買うことができますよ!ガンベロロッソの3ビッキエーリ(3つ星)をイタリア全土で2番目に多く獲得した生産者。最高のワインを是非お試しください!
オフィスは、「ここがあの偉大な作り手の!?」と思ってしまうほど、とってもシンプルな作りでした。
中に入ると、既に試飲用にグラスなどをセッティングしてくださっていました。
先に見学をするか、試飲をするかと聞かれましたが、ここはじっくりと試飲をしたいところだったので、「試飲が先で!」とリクエスト。
まずは白ワインから
Lidia(リディア)というChardonnay(シャルドネ)で作られたもの。(写真左)
上品な白いお花の香りに、ほのかな甘みと酸味のバランスがよく、すーっと喉を通って行く感じです。
食前酒として、また夏に冷やして飲むのがよさそう
2本目は、Barbera(バルベラ)好きな私がリクエストして試飲させてもらいました
Ca' di Pian(カ・ディピアン)、Barbera d'Asti 2006。(写真右)
果実実がぎゅっと凝縮して、とてもフルーティで濃厚な赤ワインでした。
ただ、まだちょっと若いかな。あと2〜3年くらいでまろやかで、さらに美味しいワインになりそうです
続いては、こちらもBarbera種のもので、Barbera d'Asti Bionzo Superiore 2005(バルベラダスティ・ビオンツォ・スペリオーレ)。(写真左)
Superioreとあって、アルコール度が14.5%と高めです。
長期熟成にも耐えられるように作られているんですね。
お味も、先ほどのものよりさらに濃密、濃厚。長〜い余韻が口の中に残ります。
そしていよいよ、La Spinetta最高峰のBarbaresco Starderi 2005(バルバレスコ・スタルデリ)。(写真左)
このワイン、他のものとは決定的に違うものが。
写真には写っていませんが、瓶の口が通常のものと比べて圧倒的に太いんです。
それもそのはず、とっても太くて長いコルクが使用されているからなんです。
長期熟成に耐えうるようにしてあるんですね
オークの新樽100%で2年間熟成され、さらにボトルに詰めてから1年熟成させてようやく出荷されます。
こんなに美味しいBarbarescoは初めて飲みました。
香りもバニラやスパイス等とっても華やかで、ほどよい酸味と甘み、それにキメの細かいタンニンと、とにかくバランスがいいんです。
数々の賞を受賞しているのも、納得のお味です
そして、最後はおじさんの一押し、Moscato d'Asti.(モスカート・ダスティ)。
こちらもガンベロロッソの3ビッキエーリをしっかり取っています。とってもお上品な甘みのDolceワインでした。
そして試飲の後でほろ酔い中ですが、しっかりと醸造所内部も見学させてもらいました。
トレードマークのサイの焼印がされた木箱がいっぱいです。
ちなみに、なぜサイのデザインなのかと質問してみたところ、La Spinettaの作りだす力強いワインを動物に例えると、力のつよいサイのイメージなのだということでした。なるほど
ここでもちょうど収穫の時期なので、まさにぶどうの圧搾を行っていました。
これらは圧搾後のぶどうジュース(写真左)と果皮(写真右)です。
果皮は味見させてもらいましたが、渋さだけが少し残っていましたが全くの無味でした
動画で様子をご覧ください。
これらが実際に使われている最中のぶどう圧搾機です。
この時期に見せていただけるのは、貴重な体験ですね。
こちらがセラーの内部です。新しくていい香りのする樽がずらりと積まれています。この脇にまだ開けられていない新品の樽がありました。せっかくなので樽の値段を聞いてみると。。。。約600ユーロだそうです。樽は1つ約八万円くらいするんですね。この樽で熟成させると木の香りがワインに移るわけです。これをバリックといって、風味最高のバニラ臭がつきます。私はこのバニラ臭がする赤ワインが大好きです。
さあ、この地下のカンティーナの様子も動画でご覧下さい。
案内役のおじさんが、樽にしてある栓を特別に開けてくれました!樽に耳をあててみろというのでやってみると・・・
ぶどうジュースが発酵して、ゆっくりとアルコールになっていく音がしました。小さな音で、ピチピチという感じかな。
おおお、すごい。こうやってワインは少しずつ成長、熟成していくわけですね。感動的です!
案内のおじさんが、Moscato(モスカート)用の絞りたてジュースを味見させてくれました。
こんなフレッシュで濃厚なぶどうジュースを飲むのは初めて!
このままでも十分商品になりそう・・・
じっくりと2時間程対応していただいて、次のワイナリー、カンティーナに向かいました。これだけ案内してくれて無料でした。まあ結構たくさんワイン買ったんですけどね。電話予約時は試飲は有料と言われていたのですが、結局無料でした。これはかならず無料になるとは限りません。
とても親切に対応していただいて、感謝感激でした。
ピエモンテは、すばらしいカンティーナが多いので、いつもどこを訪ねるか迷ってしまいます。
念願のところをまた1軒訪れることができて、大満足
明日も、また別のすばらしいカンティーナを紹介します怒涛のピエモンテ、ワイナリー特集、お楽しみに!!
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この記事へのコメント
スピネッタも訪れてみたいカンティーナの一つなのですが縁がなくて...
二時間も対応してくださって無料って素晴らしいですね〜
中には短時間で有料だったり、試飲のワインもこれだけ!?っていう時もあったり。
是非、次回は訪問してみたいですね
そう言えば、つい一ヶ月ほど前に来日していたらしいですよね?
現在、月1でお勉強に行っているスクールの先生がスピネッタの方と朝方まで一緒に飲んでたと仰ってました
日本のあと香港に行く予定だったのにフライトを遅らせたとか。。。
→コメントありがとうございます。
はい、Spinetta最高でした!
来日してたってこの11月中旬の阪急うめだのイベントですね!
http://blog.livedoor.jp/shiroyuki11/archives/51406009.html
このあと香港に行ったんだあ。。。香港のイベントもすごそうですね。
情報どうもありがとうございました!