2008年08月15日
8月15日はイタリアの祝日、「聖母被昇天祭」
イタリアでは今日、8月15日は祝日!聖母被昇天祭の日です。
聖母はもちろんマリア様のこと。聖母マリアはキリストが処刑された後、一度死に眠りに就きますが、生き返り天に上げられ天上でイエス・キリストから冠を授けられたとされています。教会や美術館ではこの聖母被昇天を題材にした絵をよく見ます。下にたくさんの人がいて、マリアが天に上っていく様子の絵です。
イタリア語で聖母被昇天祭のことを、Ferragosta(フェッラゴスタ)と言います。以前は8月13日から15日まで3日間休みだったようですが、今では正式な15日だけ休みとなっています。今年は15日は金曜日なので3連休!今朝のテレビニュースでも大渋滞の様子が放送されていました。行楽地が1年で最も混雑する日ですね。。。。
聖母被昇天祭を祝うのはカトリックの国だけ。プロテスタントでは「聖母被昇天」について聖書に書かれていない為、特に何もありません。よって、イタリア、フランスなどでは8月15日は聖母被昇天祭の祝日なのですが、オランダやその他プロテスタントの国では平日です。同僚に聞いたので合っているか分かりませんが、ドイツではミュンヘンなどの南部では聖母被昇天祭を祝いますが、北部では祝わないそうです。
ヨーロッパのキリスト教の国々でも様々で、興味深いですね。
一方、日本では8月15日は終戦記念日ですよね。日本では今年も式典が行われますね。
私が恐れているのは、15日の北京オリンピック。
15日は日本では終戦記念日、敗戦記念日ですが、中国などでは日本から解放された日で祝典が行われます。ちょうど今は北京オリンピックが開かれているので、かなりの騒ぎになるのではないでしょうか?日本人も多数北京に行っていますし、ちょっと心配です。15日に競技を行う日本人選手はブーイングとかいろいろと大変なことになるでしょう。。。
それにしても、聖母被昇天祭と終戦記念日が同じ日というのは感慨深いですね。
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この記事へのコメント
Ferragostoのイタリアの街中にはツーリストばかりなのではないでしょうか?あまりこの日にミラノにいたことはありませんが、Ferragostoのミサの会衆はイタリア人のお年寄りと外国人が多いです。
すべての人が戦争の悲惨さや愚かさを心に刻み、尊い、平和を力合わせて守り、伝えられるものとなりたいものですね。
→こんにちは、いつもありがとうございます。3連休は、トリエステなどに行っていました。
ベネチア方面なので、非常にたくさんのツーリストがいました。15日、トリエステで、夕方大雨が降ったため、雨宿りのため(罰当たりですね)、ミサに参加しました。意味はわかりませんでしたが、感慨深かったです。
ちょうど仏教、日本のお盆とイタリアのFerragostoが重なっているというのも意味深いですね。