2008年06月21日
ブルゴーニュのワイン醸造所、Chateau de Pommard(シャトー・ド・ポマール)
シャトー(Chateau)とは、ワインの醸造所のことを言います。ボーヌのホテルで紹介してもらったシャトーに行ってみました。
ボーヌのお隣のポマール(Pommard)村のワインで、名前もそのままポマール(Pommard)です。ここの醸造所は、正式にはChateau de Pommard(シャトー・ド・ポマール)というそうです。
シャトー・ド・ポマールは1726年にルイ15世の命により摂政ヴィヴァン・ミコーが開設した、いわば宮廷向けの赤ワイン。ボーヌの高名な数学者のモレ・モンジュ伯が引き継ぎ、1802年に現在のシャトーと長大な石囲いを建てた、そうです。
このシャトーで作られるのは赤ワインのみ。土壌に酸化鉄を多く含んでいてカシスやプラムなどの黒い果実の香りがありしっかりとしたタンニンを感じる、ということです。
さすが貴族が作っただけあって、豪華な城があります。
1人10ユーロでガイド+試飲をすることができます。
中庭には当時のブドウをつぶすための工具、おおきな樽があり、趣があります。
ガイドさんの説明によるとこの銅像はスペインの画家、サルバドール・ダリに作ってもらったそうです。さすが貴族、すごいですね。
まずはシャトーのすぐ横にあるブドウ畑を見せてくれました。3月の寒い時期のブドウ畑なので何もなっていません。このブドウの木は一見するとなんてことはないのですが、樹齢は50年くらい経っていて、根っこはかなり地中深く張りめぐっているのだそうです。そのため、地層の深いところのムネラルなどをたっぷりと吸い上げることができ、濃くて美味しいワインができるのだそうです。
続いてシャトーの地下にやってきました。
醸造中の樽、そして瓶に移して寝かしてあるワインなど、たくさんありました。地下道はかなりの距離、広さがあって、たくさんのワインが作られていました。温度、湿度が一定に保たれ、ここで何年も熟成させるわけです。
お楽しみの試飲です!
さすが宮廷用のワイン!ずっしりとした重みのある味でした。
フランスのワイン醸造所、シャトーはイタリアのカンティーナとはだいぶ違うなあと思いました。