2008年04月23日

世界最大の家具展示貝、ミラノ・サローネ(Milano Salone)、フオーリ・サローネ(Fuori Salone)

ミラノでは毎年4月中旬、サローネ(Salone)という世界最大の家具展示会があります。今年はイタリア国内外から4,000を越える企業および団体の参加が見込まれ、去年の27万人を上回る来場者が見込まれています。

今年のサローネ情報はここをクリック、第47回2008年のミラノ・サローネ。

Fiera Milano Nuovo Quartiere(通称、新フィエラ)という、どでかい展示場で毎年行われます。一昨年見にいきましたが本当に広かった!巨大な展示場にクラシック、アートなどなど様々な種類の展示が去れていました(一昨年の様子はココをクリック)。なかなか興味深い展示なのですが、毎年家具を見てもしかたがないので去年は行きませんでした。

今年になって、サローネには、場外サローネ(Fuori-Salone〜フオーリ、サローネ)という、会場外の街中の展示が面白いということを聞きました。フオーリ・サローネの情報はココ。

元々フオーリ・サローネは個人アーチストなどが家屋や倉庫で自分の作品を展示したのが始まりだそうですが、最近は各企業がイメージアップの1つとして、展示を行うのだそうです。トヨタ、キヤノン、ヤマハ、三菱など家具とは全く関係ない会社が自分たちの得意の製品を使ってイメージアップを図るというものです。


まずは4月16日(水)、フオーリ・サローネ、キヤノンのオープニングセレモニーに参加してきました。

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080423 Salone02キヤノンは今年初めて単独出展をしました。

スフォルコ城内になるトリエンナーレ美術館での展示です。

カドルナ駅に来ました。ここから歩いて5分くらいの場所にトリエンナーレ美術館があります。

 

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トリエンナーレ美術館に到着!その前には別の展示がされていました。

全てピンクで統一されています。どこの会社なのかな。面白いですね。

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隣の展示場では紙に何か書いてそれを丸めて挿しています。アートな感じがしますがどういう意味でしょうか。

 

 

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車の展示もあり、隣ではシャンパンなどが振舞われていました。楽しそうです。

 

 

 

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080423 Salone09これがトリエンナーレ美術館の正面。私は初めて来ました。

 

 

 

 

 

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中に入るとビックリ!かなりの人が来ていますね。結構たくさんの会社の展示があるようですよ。

 

 

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中には入りませんでしたがFranceと書いてありますね。なんの展示だったのでしょう。

 

 

 

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反対側の展示を見てみました。青で統一されていますが何をいいのかよく分からない。フオーリ・サローネでは芸術的で面白いものが多いのですが、前衛的すぎて何が言いたいのか分からないものが多いです。

 

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2階にあがってみましょう。

 

 

 

 

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キヤノンの入り口に到着しました。

キヤノンのテーマは「NEOREAL(ネオリアル)」。カタログによると、大判プリント技術の忠実な再現力と、注目されている日本人クリエイターの斬新な発想で創りあげた空間を来場者に体感してもらうことにより、時代や空間、現実といった既成概念を越えた、新しい感性の世界を作りだす、というもの。大きく分けて3つの部屋に分かれていました。早速見てみましょう。


まずは「綴(つづり)」の部。日本の伝統的な文化財である屏風や襖絵
などを大判プリンターで忠実に再現し、後世に伝える文化財未来継承
プロジェクト「綴(つづり)プロジェクト」で制作された「老梅図襖」など3作
品を海外で初めて公開しています。スタッフに聞くと、まずは京都の寺にある屏風の絵を一眼レフデジカメEOSで撮り、それを大型プリンターでプリントアウトします。そこに職人さんが金箔を塗って出来上がり!

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本物そっくり!まさにこれは、究極のニセモノ!といえるでしょう。

 

 

 

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お次は、「活(いかす)」の部。デザイナーの廣川 玉枝氏と、建築家の石上 純也氏が、最新の大判プリンターを用いて斬新な空間を創り出します。

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これらは実際のファッションショーで使われたものだそうですよ。

 

 

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オープニングセレモニーなので、スプマンテが振舞われました。

元フジテレビのアナウンサーの方もいましたよ。

 

 

 


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そして次は「技(わざ)」の部。黒の部屋から今度は一気に変わって真っ白の部屋になります。

 

 

 

 

 

080423 Salone32キヤノンの高精度カラーマネジメント技術「Kyuanos(キュアノス)」の紹介。

よく見るとただ白いのではなく、各椅子にはうっすらとプリントがされています。

 

 

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1つ1つ別のプリントです。

 

 

 

 

 

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スタッフに話を聞くと、鉛筆で書いた絵をプリントアウトしたのだそうです。鉛筆のうっすらしたかすれ具合まで再現したのだそうですよ。

 

 

 

 


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最後の部屋は折り紙が貼ってありました。

 

 

 

でもよく見てください。折り紙の鶴、桜がありますね。折り紙の場合は鶴の羽などは立体的にはみ出ています。驚いたのが、そのはみ出た具合をプリンタで再現しているのです。つまり、影を含めてプリントアウトしていて、絵なのにあたかもはみ出ているかのように見えるのです。

 

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これがその大型プリンターです。なかなかシンプルなつくりですよね。すいません、これが実際に販売されているかは不明です。

というわけで、今日はフオーリ・サローネ1日目、キヤノンの展示を紹介しました。先週の日曜日にはたくさんのフオーリ・サローネの展示を見てきたので、今度また紹介いたします!



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この記事へのコメント

1. Posted by がっちゃん   2008年04月25日 19:31
お久しぶりです。このキャノンの技術、1600億ピクセルだったかものすごおい画素数で、今日本の神社仏閣の貴重な襖絵や屏風なんかこれで取りまくってるみたいです。
でも、例えば、フィレンツェの市庁舎にあるミケランジェロはレプリカでも、美術館に行けば本物が見れるのと違って、なんか最近は展示物はみんなコピー(それもレプリカじゃなくて、写真)で本物は倉庫って感じで、すごく残念です。
貴重な文化財を守っていく姿勢は重要だと思うのですけれどね。ちょっとイタリアとの違いを感じます。
2. Posted by シロユキ   2008年04月29日 00:32
がっちゃんさん
→おそらく1600億ピクセルというのはプリントアウトした結果の用紙上の画素でしょうね。デジカメ自体はそこまでの画素はないです。

でも確かに日本の場合は、レプリカを展示で本物は大事にしまっておく、というのじゃあダメですよね。盗難、劣化を防止するというのも分かりますが、本物を人々に見せる、ということも芸術の観点から言えばとても重要ですよね。残念です。

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