2007年11月27日
クレモナの街並み
10月初め、前から行きたかったクレモナ(Cremona)に行ってきました。クレモナはミラノから東南に80kmくらい行った所にあります。クレモナはミラノと同じLombardia(ロンバルディア)州です。
クレモナと言えばヴァイオリン有名なヴァイオリン職人、ストラディヴァリの街です。ストラディヴァリのヴァイオリンを越えるものは無いといわれ、オークションでは数億円で取引されます。。。。
ストラディヴァリの街、クレモナはどんな街でしょうか。
中世の面影を今でも強く残すクレモナ。街並みも昔のまま残されていて奇麗です。
うちの庶務のSさんはクレモナ出身。クレモナに行ったらまずDuomo(ドォーモ)に行きなさい、素晴らしいから。と言われたのでまずは中心のDuomoに行ってみました。
コムーネ広場から見たDuomo(右)と、ツラッツォ(左の塔)です。
正面にはレリーフもあってかなり精巧に作られています。圧倒される迫力と繊細な奇麗さがあります。
このDuomoは12世紀〜14世紀に建てられました。大理石で作られているところはミラノのDuomoと同じですね。
大きなバラ窓は1274年に作られ、その下の3体の像は1310年にトスカーナによって作られました。
その下の細かいレリーフは農作業を描いたものでアンテラーミ派によるもの。非常に精巧に作られていますね。
正面の扉が素晴らしい。ここから中に入ってみました。
内部は華麗に装飾され、金色に輝いているように見えました。非常に奇麗です。
各祭壇も素晴らしいですね。
壁には「マリアとキリストの生涯」のフレスコ画が描かれています。
このDuomoは本当に素晴らしかったです。ゆっくりと見学したいですね。
Duomoの側面から撮ったもの。縦に長いことが分かると思います。
これがDuomoの左側側面の入り口です。普通の教会の正面のような大きさ。かなり大きいですね。
次はDuomoの隣のトラッツォ(塔)です。111mの高い鐘楼で、トラッツォと呼ばれている街のシンボル。1267年に建てられたレンガ造りの塔です。750年も経っていまだに健在というのはすごいですね。
私は高所は苦手なのですが、塔があったら必ず登ります。というわけで487段のトラッツォに登ってみました。
この時計、時間以外にも示しているようで、何か意味があるようですね。
さてここから登ります。
こんな感じの階段を登って行きます。
途中の窓から鐘を撮りました。
最後は細くなっていて、簡易な階段になっています。
意外と疲れませんでしたよ。
てっぺんに到着!
かなり風が強くて怖い。
やっぱり登ってよかった。素晴らしい眺めです。赤い屋根で統一されていますね。フィレンツェ、ヴェローナなど中世の雰囲気を残している街はこのように赤い屋根で統一しているところが多いですね。
これはDuomoの右脇にある洗礼堂です。ロマネスク期の八角形の建物です。
中に入ると中央に洗礼盤(Fonte Battesimale)があります。
昔はここに水を張って中に入り洗礼を受けたのでしょう。
側面にある像です。奇麗ですね。
天井を見上げると円弧状のクーポラが見えます。
Duomoの対面にはコムーネ宮があります。1206年〜1246年のルネッサンス期に建てられました。中にはヴァイオリンの展示室もあって、アマティ、ストラディヴァリの作品がありました。
Duomoの脇から延びる通り。左右の建物も奇麗で地面は石畳。いいですね。
今でもクレモナではヴァイオリン作りが盛んです。世界中からヴァイオリン作りをマスターするためにたくさんの人達がクレモナに勉強に来ています。
ヴァイオリン工房も80個くらいあるそうです。
ここもヴァイオリン工房の1つのようですね。
pasticceria(パスティッチェリア=お菓子屋)ではヴァイオリンの形をしたチョコレートなどが売られていました。
ここは食料品を売っているところですが、ヴァイオリンが飾られていますね。
ここは宝石屋ですが、ここでもヴァイオリンのオブジェがあります。
クレモナではこのように、殆どの商店のショーウインドウでヴァイオリンに関連したものが置かれています。住人達みんながヴァイオリンの街クレモナを誇りに思っているようです。
ここはストラディヴァリアーノ博物館。ヴァイオリンの歴史、アマティ、ストラディヴァリのヴァイオリンがたくさん展示されていました。
入り口からゴージャス!豪華すぎて、なんかちょっとはいりづらかった。
写真はこれだけですが、中は広く、たくさんのヴァイオリンが展示してありました。
ちょうどこの日は年に一度のヴァイオリンの展示会の日でした!世界中からヴァイオリンの展示会を見にたくさんの人達が来ていました。
そしてもちろん、ヴァイオリン奏者たちもたくさん来ていました。路上で2人で弾いていて、よく聞いてみると「情熱大陸」のテーマソング!この2人は日本人ですね、たぶん。
この人は一人で渋くバスを弾いています。このように街中がヴァイオリンなどの弦楽器で溢れていて、素晴らしかったです。
明日はヴァイオリン展示会の様子をお伝えします。お楽しみに!
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この記事へのコメント
行きます。
→クレモナよかったです。
暖かい時期にまたいきたいですね。
是非!
クレモナの駅からは歩いてはいけるのでしょうか?
それともバスに乗った方がいいのですかね。
→以前、車で行ったので地図を見て調べてみました。
電車のクレモナ駅はCentroの北1kmのところにありますね。クレモナ駅→南に500mでストラディバーノ博物館→さらに南に500mでトラッツォ、ドゥオーモです。まあ3時間でも見れると思いますよ。クレモナは十分徒歩圏内なので。でももっと時間があれば、周りのバイオリン工房、ゆっくりとお茶などするとよいでしょう。
ありがとうございます。来月行くので、
参考にさせてもらいます。
後、ブログも拝見してましたら、電車の乗り方とか
色々参考になることが沢山書いてあり、ガイドブックよりも参考になりました。
ありがとうございました。
→それはよかったです。
電車に乗るとき、とにかく切符の刻印だけは忘れないで下さいね!!
http://blog.livedoor.jp/shiroyuki11/archives/51132070.html
クレモナのドォーモ最高ですよ!
→ご結婚おめでとうございます!!
バイオリン教師ですか!すごいですね、すばらしい!!是非クレモナに立ち寄るといいですよ。
質問についてはごめんなさい。車で行ったので分かりません。
実は今日からドイツ出張なので詳細も調べることが出来ません。お役に立てずに申し訳ありません。
ちなみに新婚旅行はいつ頃いくのですか?