2007年07月26日

サルデーニャの海はなぜ美しいか?

イタリアといえば何が思い浮かぶでしょうか?

美術、建築、デザイン、ファッション、料理などでしょうか。しかしイタリア人にとっての欠かせないお国自慢の1つが海なのです!

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070725 mare12特にサルデーニャの海は地中海の中でも飛びぬけて美しいと言われています。サルデーニャは四国ほどもある大きな島(2.4万km2)で海岸線は2000kmにも及びますが、その殆どがきれいな砂浜、ビーチとなっています。

なぜサルデーニャの海はこんなにも美しいのか?理由はいくつかあるので紹介します。


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やはり海水浴にはおにぎりが合います!

 

 

 


まず海の色は水深、底の色、透明度、日差しの強さの4つで決まります。サルデーニャはこれら4つの要素全てに恵まれているのです。


(1)水深
サルデーニャの海岸は遠浅の砂浜が多いです。陸はなだらかな勾配で海に落ち込んでいます。
遠浅の部分はきれいな水色になります。

(2)底の色
サルデーニャ近くでクルーズしたときよく分かったのですが、サルデーニャの海底はある程度深いところでも明るい白砂です。
よって、底まで達した光が反射して輝くのできれいな水色、紺碧の色に見えるのです。

(3)透明度
サルデーニャ近辺では強い海流が流れているので透明度が非常に高いです。またサルデーニャはイタリア本土、アフリカからも200kmほど離れており汚染されにくい。また四国ほどの大きさもあるのに人口がわずか160万人(四国は400万人強)と少ないことも透明度が高い理由の一つです。また以下の理由もあります。

・海岸に人が住まなかった
サルデーニャは昔から海賊達に侵略されてきました。侵略者達は船で海岸から襲います。そこでサルデーニャ人達は海辺ではなくや内陸に住むようになりました。よって海辺に人がいない、港もない、漁業もあまり発達しなかったので海が汚されませんでした。

・海中のプランクトンが少ない
海が青く見えるのは、水の分子が波長の短い青色をより多く散乱し、その散乱光が私たちの目に入るからです。しかしプランクトンが海中にいると青色を多く吸収してしまうのでそれ以外の赤系の色が反射され赤みがかって見えます(赤潮などがその例です)。
地中海にはプランクトンが少ないそうです。地中海沿岸では森林伐採と放牧により沿岸の有機土壌が失われ、プランクトン繁殖のための栄養が海に流れなかったことが理由です。つまりサルデーニャ近くの海中にはプランクトンが少ないためより青く、美しく見えるのです。

(4)日差しの強さ
私は7月の始めにサルデーニャに行ったのですが日中の日差しの強さはすごかった。気温は40°近くになり刺すような日差しは痛いほどでした。この強い日差しが海を照らし輝くのです。

以上がサルデーニャの海が非常に美しい理由です。そして、自然を壊さずに開発を行ってきたということも理由の1つでしょう。

これからしばらくはサルデーニャの素晴らしいビーチを紹介していこうと思います。



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