2006年10月21日
イタリアではストが日常茶飯事
イタリアでは、バス、地下鉄、飛行機などで頻繁にストがあります。イタリア語ではストのことをショーペロ(Sciopero)と言います。
月に一度か二度はあるので、今日のショーペロ情報という感じでニュースの時にやってます。あらかじめ何日の何時から何時までと決まっているのでそのときは道路が大渋滞します。。。。
航空会社のアリタリア航空も月に1度はショーペロを行います。でも国内線のみで国際線はショーペロはやりませんが。
なぜこんなにショーペロをするかというと、給料が安すぎるからです。地下鉄やバスの運転手の月給は約800ユーロ。10万円くらいです。
給料が安いのでショーペロをする。ショーペロをすると会社の利益が減って給料は上がらない、となり悪循環です。
この前奥さんが地下鉄に乗ろうとしたらショーペロだったらしく、駅には人がたくさん居ました。電話がかかってきたので、そばにいたイタリア人同僚たちに聞くと、今日は10時~15時までショーペロだよ、とみんな時間まで知ってました。ちょうど15時少し前だったので、たくさんの人が開門前の遊園地のように待っていたわけです。。。。。驚くことに、ショーペロに対してはイタリア人達は文句も言わず理解しているらしく、例えば15時まで電車に乗らなければいい、と考えるようです。
私のお客さんの会社も年に何度かショーペロがあります。このようにショーペロはイタリアの文化で、当然の権利として受け入れられているようです。
観光の時に遭遇すると大変ですので、イタリアに来るときはショーペロに注意してください。