2006年08月

2006年08月31日

スパゲッティ プッタネスカの語源

みなさん、スパゲティ・プッタネスカを食べたことがありますか?

060831-puttanescaイタリア語では、スパゲティ・アッラ・プッタネスカ (Spaghetti alla Puttanesca)といいます。

意味は「娼婦のパスタ」。左の写真のようにトマトベースでピリ辛のパスタです。


これはナポリの名物パスタですが、もちろんミラノでもメジャーです。

ウィキペディア百科事典によると、娼婦は昼ごはん時にも忙しく、海のものも畑のものごった混ぜにして、バスタにして食べたというお話に由来しているそうです。
アンチョビなど小魚に、トマト、ケッパー、オリーブ、赤唐辛子、黒コショウなどで味付けしてます。

イタリア語で娼婦、売春婦のことを「puttana(プッターナ)」といいます。娼婦風ということでalla Puttanescaとなるわけです。イタリア人はこのputtanaという単語をよく使います。

最近の有名な出来事では、ワールドカップ決勝でジダンがマテラッツィに頭突きして退場になったことがありましたよね。このとき、マテラッツィはジダンに向かってputtana(プッターナ)と言ったといわれております。お母さんかお姉さんの悪口を言ったようです。

あと有名な熟語で「porca puttana(ポルカ・プッターナ)」というのがあります。porcaは雌豚という意味でこの単語自体あまりいい意味ではありません。ポルカ・プッターナは直訳すれば「メス豚・売春婦」となり、かなり強めの悪口です。相手をののしったり、チクショウ!という独り言でいいます。ポルカのポ、プッターナのプにかなり強めのアクセントをつけて言います

ポルカは悪口にはよく使われます。ポルカ・***という熟語が無数にあります。同僚に何個くらいあるの?と聞くと、100以上はあると言ってました。ポルカ・プッターナは同僚も毎日言っているので、私は毎日必ず聞いてます

PCがフリーズした時、お客からクレームの電話がきて切った後、装置がエラーを出してはまったときなど・・・いつもポルカ・プッターナ!!です。

悪い言葉については、みなさんがイタリア旅行中、自分に言われているときもあるので参考までに今度まとめて載せようと思ってます。



2006年08月30日

イタリア、ワールドカップ優勝グッズ!

今年行われたワールドカップでイタリアは4回目の優勝を果たしました。

今、イタリア優勝グッズがいろいろと売られております。

060830-campione1

地下鉄の駅で撮った写真です(7月終わりごろ)。TVのコマーシャルでもやってますが、優勝メンバーの顔をイラストした記念コインのポスターです。

L'ITALIA E CAMPIONE DEL MONDO、と書いてありますね。

頑張って訳してみると、EはAND、CAMPIONEはチャンピオン、DELはOF、MONDOは世界なので、「イタリアと世界チャンピオン」という感じでしょうか。

世界チャンピオンになったイタリアの選手達のコインを毎週1個ずつ集めよう!という感じです。

上の写真では、3人分のコインが既に売られております。最初の1枚目は主将を務めた「カンナバッロ」、次に狂犬「ガットゥーゾ」、3枚目は日本でもおなじみ「トッティ」です。これはちょっと前の写真なので今はもっとたくさん売られていると思います。

ポスターの左側の写真は今やいろいろな所で見ることができます。A3サイズのポスターとしてスーパーや本屋、キオスクなどで1枚5ユーロくらいで買うことができます。お客さんのデスクに行くと、この写真が飾られていました。24年振りだしみんな相当うれしいようです。

日本の優勝はいつでしょうか?



2006年08月29日

イタリア在住1年経過!

ちょうど去年の今日、8月29日にミラノに赴任してきました。今日で丸一年が経ったわけです。

早かったようでもあり、ようやく1年か、という感じです。楽しいこともありますが本音としては早く帰国したいです。

ただ矛盾していることに、いろいろな国や町を見たい!という願望もあります。まあ焦らず今後も頑張っていこうと思ってます。

このBlogではなるべく楽しい話題を載せております。結構つらい話、ネガティブな話も多いのですが、そういう話しは載せず、今後もなるべく楽しい話を載せていこうと思っております。

みなさん今後ともよろしくお願いいたします。ミラノに遊びに来てね。



shiroyuki11 at 00:00|この記事のURLComments(6)TrackBack(0)日常 

2006年08月28日

ヨーロッパでも振り込め詐欺

数日前、ヨーロッパ本社の人事から、振り込め詐欺に注意するようにというメールがきました。

ヨーロッパのある国(どこかは書いてませんでした)で、在住の日本人に対して訴訟関係の書類が届いたそうです。そこには東京で行う裁判に出廷するように、出来なければ裁判取り下げ料金として50万円払うように、という内容が書かれていたそうです。連絡先が書いてあったので電話(東京)したところ、早くに振り込むようにと言われたそうです。この電話の相手が詐欺師だったわけですね。で、念のため警察に電話したところ振り込め詐欺ということが分かったそうです。というわけで本件は無事、未遂でおわったそうです。

ざっと書くとこんな感じですが、詳細はかなり細かい内容で、ホントっぽい感じです。海外にまで振り込め詐欺が横行しているなんてちょっと恐いです。

で、イタリアはどうかというと、実はこれとは違いますがちょっと似たような詐欺はよくあるそうです。電気料金の封筒の裏に、偽の電気集金係が多いので間違って支払わないように、ということが書かれてます。お年寄りはよくだまされるそうです。

振り込め詐欺、オレオレ詐欺はイタリアではありませんが、もしイタリアでやったらどうかな、と私なりに考えてみました

もし、「今事故ったんだけどすぐ●●ユーロ振り込んで!」と電話したら、きっとイタリア人は、「そりゃ大変だ、今すぐ行くからどこか教えて」と言うんじゃないかなと思います。勉強より仕事より、何より心配してその人のところに行くのかな、と思います。振込みに関しても金もないし振り込めないしきっと引っかかる人はいないと思います。

やはり気が弱くてお金持ちの日本人だから引っかかるのかなあ。



2006年08月27日

イタリア人は旬なものが大好き

イタリアの農業では、ビニール栽培はほとんどないそうです。

理由は、その季節に合った旬なものを食べるのが一番美味しいということをよく知っているからです。日本も昔はそうでしたが、今は多種多様な需要があるため年中なんでもスーパーで買うことができます。

実際、毎週土曜日に青空市場(メルカート)に行っているのですが、季節によって野菜ががらりと変わります。5月にはオランダからホワイトアスパラガスが本当に数週間だけ出回ってました。あと私の大好きなクルミは春だけでした(知らなかった)。

今、もうイタリアは秋に近づいているので、メロンが終わりそうです。買って食べても甘味がイマイチ。。。。

その代わりきのこ類がいろいろ出てきました。高級茸のフンギ・ポルチーニは最高に美味しいです。

このように市場やスーパーに行くと季節を感じることができて楽しいです。トマトだけは一年中食べれますが。



2006年08月26日

本場の「チョイ悪おやじ」

なんか最近、ネットとかを見ていると、日本では「チョイ悪おやじ」というのがはやっているそうですね。

しかもイタリア人のジローラモさんがモデルらしく、あんな感じのちょっとお洒落な中年おじさんのことをいうのでしょうか?

そういう意味で見渡すと、実際、イタリアには「チョイ悪おやじ」が多いと思います。特にミラノのドォーモ周辺とか中心地に行くとスーツをびしっと決めた「チョイ悪おやじ」が結構います。イタリア人は髪が薄くなるとすぐスキンヘッドにしてしまうので、スキンヘッドの「チョイ悪おやじ」が多いですかね。フェラーリとか高級車から出てきたりしてかなりお金持ちのようです。

ただうちの周りや、郊外などは普通のおじさんが大半です。イタリアは金持ちとそうでない人の差が結構大きく、少数の金持ちはびしっと決めている人が多いです。別の世界の人たちですね。

というわけで大半は「普通のいいおやじ」です。



2006年08月25日

イタリアの高速光ファイバ通信「FastWeb」とは

イタリアでもADSLが最近普及してきました。でも2社か3社しかなく料金がとても高いです。

私は「FastWeb」という会社の光ファイバー通信を利用してます。通信速度は10Mbpsということなのですが、実際は・・・・0.3Mbpsしか出てません。

Yahooの動画ニュースもカクカクしてます。。。。電話したのですが、当然対応してくれません。料金は月1万円くらい。。。。

ひどいですが、まあイタリアでインターネットを自宅で出来るだけいいみたいです。。。 もうこれくらいでは動じなくなりました。



2006年08月24日

イタリアの帝王切開

突然ですが、出産のときにおなかを切って生むことを帝王切開といいます。

これはローマ帝王のシーザー<Cesare(チューザーレ)>がこのように生まれたことから名前がつけられています。同僚のイタリア人の奥さんが先月出産しました!おめでとう!!

帝王切開だったわけではないですが、私は日本では帝王シーザーから名前をとって「帝王切開」と言うんだと説明すると、

イタリア語では「Cesario(帝王切開)というんだ」と教えてくれました。CesarioはそのままCesare(シーザー)の名前から出来た単語で、やはりイタリア語でもシーザーの名前を使っていました。

本場なので当たり前かぁ、と思いました。なかなか面白いですね。



2006年08月23日

イタリアの姉歯さん

今年の初めころ、同僚のイタリア人に日本のマンションでたくさん設計ミスが見つかったらしいな、といわれました。

姉歯さんのニュースはイタリアではやってないのですが、たまたまちょとだけラジオのニュースで日本のこの事件についてやっていたそうです。普段、イタリアはずさんで日本は精密という感じだけど日本も一緒だな、と言われました。

イタリアでは本気で設計、建設してミスがあったりします。でも日本のこの事件はわざとだし意味が違うんだけどなあ、、、、と思いましたがあえて言いませんでした。

フィレンツェのそばに世界遺産のピサの斜塔があります。これは設計ミスではなくて地盤沈下が原因?のようですが、イタリアには実はいたるところに斜塔があります。小さい町でも塔があったりするのですが、結構な割合で斜塔、つまり傾いているそうです。昔から設計ミスが多かったようです。



2006年08月22日

イタリア人は日焼けが大好き

イタリア人は夏が大好きです。

陽にあたって海辺でのんびりするのが最も好きなようです。で、もちろん日焼けをします。

イタリア人達にとって日焼けはステータスで、男も女も紫外線を気にせずガンガン焼きます。街中でもなるべく肌を出して日焼けをします。

日本人の女の人は日焼けしないように工夫してますよね。特に紫外線は体に悪いし。うちの奥さんと陽が強い日に街中で歩くとき、つばの長い帽子をかぶり、ひじまでの手袋をして、日傘を差して歩きます。その光景はイタリア人達にはとても奇妙らしく、知らない人にも笑われたり、今日は雨降ってないよ、などと声をかけられます。最近では日傘をする人=日本人というのが分かってきたらしく、こんにちはー、とかジャポーネーとか声をかけてくる人もいます。

でもその代わり、イタリア人女性の肌ははっきり言って汚いです。腕とか首周りとか若いのに、しみやそばかすで黒い斑点だらけ。テレビの女優とかでもそうです。何のクリームも塗らずにただ日焼けをしているのでそうなってしまうのでしょう。

もしかしたらそのうちイタリアで日傘がブームになるかもしれません。



2006年08月21日

イタリアでのサラダの食べ方

イタリア人はサラダが大好きです。

土日の昼間に外を歩いていると、テラスのカフェで山盛りのサラダを一人で食べている人をよく見ます。レタス、トマトやたまねぎなどいろいろな野菜が入っています。

イタリア人のサラダの食べ方ですが、オリーブオイルをたくさんかけて、あとは塩を振るだけです。それを混ぜて食べます。驚くことにイタリアにはドレッシングがありません。一応スーパーには少し置いてますが、レストラン等では見たことないです。

同僚のイタリア人に聞くと、オリーブオイルと塩が一番おいしいと言ってました。新鮮な野菜を使っているので、濃い味付けをしないでなるべく野菜の味で食べたいのだそうです。

よって、日本にあるイタリアンドレッシングというのはイタリアには存在しません。なんでイタリアンドレッシングというのでしょう???

ちなみに私はバルサミコ酢をかけてサラダを食べるのが一番おいしいと思ってます。



2006年08月20日

南ではカタツムリを食べます

ミラノなど、北イタリアでは食べませんが、南イタリアではカタツムリを食べます。

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これはシチリアのパレルモの市場で撮った写真。たくさんのカタツムリがKG単位で売られてました。大きさによって値段が違うようです。でもいずれも小さくて体長1cm程度でした。よく見ると全部生きてました。

 

夜、パレルモのBarに行くと、このカタツムリをトマトソースでいためた料理が並んでました。。。。イタリア人達を見ると、つまよう枝で刺して食べてました。

でも北イタリア出身の同僚に聞くと、カタツムリは食べないと言って驚いてました。北と南では食文化もだいぶ異なるようです。



2006年08月19日

カタツムリの赤ちゃん

今、うちにはたくさんのカタツムリがいます。

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ベランダの花壇です。先月、2週間のシチリア旅行で花壇の花がほぼ全滅。。。最近別の花を加えたので、統一感がなく、見た目にはあまりキレイではないです。。。

 

 

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この一番大きな花のところにカタツムリが住んでます。壁にカタツムリがついていることが多く、この花壇に集めていたら10匹くらいにもなってしまいました。。。

写真は3匹くらいがからんでいるところ。1匹の体長は5,6cmくらいもあります。

 

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一昨日葉っぱの上に卵らしきものがたくさんありました。そして昨日見てみると、カタツムリの赤ちゃんがたくさん!!最初はナメクジだと思ったのですが、写真左のようにツノがあるし、たぶんカタツムリが孵った(かえった)ばかりなのでしょう。まだ殻はないです。

ヤドカリと違ってカタツムリは殻も一緒に大きくなるようですね。でも最近カタツムリが増えすぎてしまっていて葉っぱや花がけっこう食べられてしまっていて困ってます。なのでカタツムリの引越しを考えてます。

別の花壇に何匹か移したことがあるのですが葉っぱに好き嫌いがあるらしく移動してしまいました。今は好きな葉っぱはどれかを調べているところです。

 

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2006年08月18日

イタリア人は年に2回誕生日がある!

さらに昨日の続きです。イタリア人はキリスト教の守護聖人から名前をとると書きました。

1年365日毎日、それぞれの守護聖人を祭っているわけです。イタリア人は自分の名前の守護聖人の記念日にお祝いをします。誕生日のようなものです。そして自分の誕生日ももちろんあるわけで、年に2回お祝いができるそうです。

ただ同僚のイタリア人に聞いてみると、自分の守護聖人が何日かわからないとか、今はもうそういうお祝いはしないよ、などと言ってました。もちろん今でもお祝いをする人もいると思いますが、だいぶ減ってきているようです。

自分の誕生日と守護聖人の記念日が同じ人は、年に1回しかお祝いできないよ、などという笑い話をするそうです。



2006年08月17日

イタリア人の名前について〜その2

昨日のつづきです。イタリア人の名前はある規則があります。

それは、キリスト教の守護聖人の名前をつける、ということです。

「聖人とは、教会から公式に聖人の称号が与えられている人のことです。聖人はイエス・キリス トを模範として生き、従った人。生涯を神に委ね、神の意志に従って生きた人といえ ます。」とあります。

イタリアはカトリックの国で、基本的にはこの守護聖人から名前をとることになってます。マルコ(Marco)さんだったら聖マルコから名前をもらっているわけです。よってイタリア人の名前は種類が少ないわけです。

ちなみに去年の赤ちゃんの名前で一番多かったのがFrancesco(フランチェスコ)だそうです。サッカーイタリア代表のトッティの名前もフランチェスコです。

最近は守護聖人、キリスト教とは無関係な名前をつける場合もあって、そういう場合はあの親は変わっていると言われてしまうそうです。。。。

日本で例えれば、仏教に置き換えるわけで、みんなが空海さん、とか日蓮さんとか親鸞さんとかになってしまうわけです。。。。ちょっと恐いなあ。。。